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燧ケ岳(ひうちがたけ)
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■ 2002年4月14日(日) 晴れ一時曇り ■ 5:35 七入(1080m) 6:40 ぶな平(1360m) 8:30 東田代(1820m) 9:55 燧ケ岳(俎クラ2346m)〜10:20 11:10 ぶな平(1455m) 12:10 七入 ■ 山スキー TUAイクスキャリバー ■ 単独 ■ 地図 2.5万図 燧ケ岳(福島県南会津郡桧枝岐村) 檜枝岐村のどんづまり、七入の駐車場に5時過ぎに到着した。駐車場は、雪解けの水が凍結していて、スケートリンクのように滑る。 積雪の感じからすると、御池まで除雪されていてもおかしくはなかったが、一応通行止めになっていた。しかし道路に雪はなく、TR9で歩くのもいやなので、帰りのルート偵察を兼ねて、七入山荘からモーカケ沢の南の尾根を行くことにする。 1194mのピークまではカチカチの雪の上をツボ足で登る。早朝で緩んでいないので、キックする労力を考えるとアイゼンが欲しいくらいであった。ぶな林のなかの気持ちよい登りである。少し登ると御池への道を眼下に見下ろすようになる。 しかし、尾根の上は雪が消えていて、尾根の南側にも雪は殆どない。尾根の鞍部に鉄塔が立っているので、そこまでは整備された道があるが、その先はネマガリタケが起きかけたブッシュを歩くことになる。このルートをとったことを若干後悔した。 鉄塔からしばらく狭い尾根のブッシュを歩いた後、ぶな林の急斜面に出る。昨日滑ったと思われるトレースがある。そこから先はずっと気持ちよく雪の上を歩けた。 ぶなの林が広がる平坦地に出る。右手の奥に除雪された雪の山が連なって見える。ブッシュ越えの苦労を考えると、あまりショートカットにはなっていないかもしれない。ここからスキーをはいて歩く。 ぶな平の緩やかな勾配の森林帯を1572mの三角点を目指していく。たまに林間に真っ白な燧ケ岳が見える。 ちなみに、ぶな平には巨木といわれるような太いブナはないようである。たまにある太いものはうろになって表面だけが残っているようなもので、基本的には択伐で伐ってきたと思われる。現在は伐採不可能な指定になっていると思うが。 やがて独特な形をしたネズコが多くなり、斜面が急になる。それをトラバース気味に登ると沼山峠への道路に出た。スノーモビルのキャタピラの跡がある。 3年前の4月に2週連続でここに来たが、二回とも天気に恵まれなかった。しかし、今日は良い天気で回りの山々もよく見える。 ブナよりはネズコとオオシラビソ等の針葉樹が多い林の中を進み、メラッパシ田代を抜けて東田代を目指す。東田代前の急斜面を登ってる頃に気温が上がってきて雪が腐りだす。昨日5センチくらい雪が降ったようだ。 8時半、東田代に上がると、燧ケ岳の山頂が良く見える。ここで朝食タイム。少し風が冷たく、じっとしてると寒いのでヤッケを着る。ここから先は針葉樹林帯である。 休んでると、一人登ってきた。急斜面を登ってる時にディアミールのカタカタという音が聞こえていたので誰か下に来てるとは思っていたが、この人ペースが速い。 今回はデジカメが修理中のために、代わりにビデオを持ってきた。これで撮影してる間に、後から来た人に先に行ってもらう。約30mくらい後ろを着いていく形になった。歩くペースはほぼ同じようなものだ。オオシラビソの狭い谷を登るが、新雪が溶け出してシールにくっつくようだ。「スキーワックス塗ります」という彼を追い抜いて先を行く。すると、それまでは殆どつかなかった雪がつき始めた。しばらくはだましだましシールを滑らせていたが、とうとう我慢できなくなり、私もワックスを塗る。人が歩いた後だとダンゴも少ないがトップを行くと我慢できないほどに着雪する。 1950mあたりでオオシラビソは消えダケカンバがポツポツという感じになる。風が結構強い。ちょうど上から滑ってくる人影が見えた。せっかくなのでビデオを撮らせてもらおうかと思って構えていたが、まあ自分のパーティではないのであたりまえだが、滑り出すタイミングがつかめずじれったかった。 テレマークとボードの4人組み。今、滑ってるということは随分と早い時間に出発したのだろう。ダケカンバの疎林がなくなる場所にテントが1張り。ここに幕営というのもちょっとどうかなあ。 頂上直下の急斜面をハアハアいいながら登る。とりあえず30分登れば終わりという斜面だが、長く感じる。どちらかというとツボ足にアイゼンで直登したほうが早そうではあった。ちなみに今日はアイゼンを持っていない。やはり使わないとわかっていても携行すべきか。 急斜面が終わり、尾根状をトラバース気味に5分くらい登ると、山頂である。積雪期にここから展望が得られたことはなかったので、今日はうれしい。やはり、尾瀬ヶ原が見えるか見えないかでは、もしも金払うとしたら、3万と3千円の差ぐらいありそうだ。 ビデオとイオスであたりを撮りまくる。話は変わるが、インターネットで見られる尾瀬のライブカメラは、毎時10分の撮影なので、たまたまここにいるということもあり、カメラのある方向に向かって大きく手を振ってみたが、さすがに見えるはずもなかった。 滑降だが、北東への大斜面がとてもいい感じだったのだが、トラバース気味に西に流して来たルートを滑ることにする。気持ちよい大斜面はあっという間に終わってしまう。少し大きめのターンで滑っていくが、雪質の変化に負けてしまい、一度尻をついてしまった。高速で大ターンをする自信はない。 沢沿いになると、若干重い雪になる。この時期はへたに雪が降るとこうなるのであまりうれしくない。ザラメでもなくパウダーでもない腐り雪には苦労させられる。 まだまだ登ってくる人が多く、ずいぶんとすれ違った。 ぶな平まで降りて、車道側を行くか登ってきた尾根をいくか迷ったが、せっかくなので来た尾根を滑って行くことにした。 雪の切れる鉄塔あたりを回避するために、その南の沢を滑ってみたが、越えられない砂防ダムに出てしまい、結局雪の消えた斜面を尾根まで登り返すことになってしまった。尾根の北側の急斜面も行けそうにも見えたが、あきらめて雪のない尾根をしばらく歩き、最後にスキーをつけて七入橋のたもとに出る唐松林に滑り込んだ。 下は、初夏を思わせるような熱い日差しで、駐車場の雪もどんどん溶け出している。釣り客がずいぶんと多い様子だ。 久し振りに古いほうの駒の湯に入ってみるかと思って行ってみた。平成11年に建替えられたようで、名前も新燧の湯となっていた。第2燧の湯というのもあり、盛況を物語る。お金持ちの村ならではだ。 露天風呂に入り、湯冷ましに素っ裸で雑木林を眺めていたら、すぐそばでおばさんの笑い声がした。なんと、ここは近くの遊歩道から丸見えではないか。会話ができてしまうくらいの距離でこちらが素っ裸でいるというのも、なんか変なかんじだ。まさか女湯の方は壁で見えないようになっているのだろうが、田舎ならではというか、あまりのオープンさに唖然とした。どうせなら混浴にしてくれるともっと良かったかもしれない。なーんて。 |