10月∞日 ロンリー雪山サバイバル

いや、別に拙者、スキーが嫌いなわけではない。
しかし「好きこそ物の上手なれ」ということばには納得がいかない。
好きでもヘタクソなものはヘタクソなのである。
過去に行ったスキーは2回。どちらも妙高高原であった。
妙高の雪は好い!さらさらで、降り積もった雪を手で払うとまたきらきらと舞い上がる。
そしてその雪の結晶が無数の小さな虹を作るのだ。
などと、サイドメニューで楽しんでいるのも拙者としてはかまわないのだけれど
仲間がそうは許さない。
あいあい、やりまっさ。
あっしにも「ぼーげん」くらいはできまっさ。
もっちろん直滑降もできまっさ。曲がれないけどな。
スキーの腕が上がる自信はそこそこある。
なんといっても捨て身の体当たり兎でな。
し〜か〜し〜。あのリフトはなんとかならんものかい。
まだ、腰かけ式のほうはよい。友人はストックと手袋を落としてはいたが。
問題はあの紐に棒がT字にくっついただけの原始的リフト。
一瞬の気の緩みというか、バランスというかでくるりんとねじれてしまう。
「落ちてなるものか!!」
必死にしがみつくも、年よりの腕力などたかが知れている。
あえなく何mか下の雪山にずぼっ。

落ちた瞬間「はいー、落ちた方、すぐにどいてください−」という場内アナウンス。
どけるくらいならどいてるわい。むちゃくちゃ言うなかれ。
それを見かねた何人かのスキーヤー方が、後ろから上がってきて拙者の手をつかんで
新しいリフトを手渡してくださったのだが、あえなく再落下。
4、5人の方に助けを頂いたがダメであった。
ああ、情けなや。とぼとぼと頭まで雪に埋まってリフトの下の雪山から脱出した。
それからというもの、拙者は山の下で黙々と雪だるまを作る係になった。
雪。そりゃ拙者の故郷では見なれた風景であったから大好きなのだが
板ですべるのはもっと雪深いお国の方々だろう。
などと言い訳をたらたらとこぼしつつ、本日閉店。
年末には友人とのスキー大会が待っている・・・・・・・・・・・・・。
兎耳堂