南阿蘇外輪山縦走
〜全行程30キロ以上の修行コース〜
2002/9/8
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| いつものように始発の有明フェリーに間に合うように家を出て、6時5分のフェリーに乗り、6時45分に熊本県側の長洲に着いた。ここからバイクを走らせ、8時20分に今日の登山始点である俵山展望所に到着した。天気は上々である。計画ではここから俵山に登り、そのまま地蔵峠を経て清水峠までの縦走路を歩くつもりだ。約20キロで、コースタイムでは10時間だ。さらに清水峠からは歩きや鉄道を利用してここ俵山展望所まで戻ってこなければならない。いったい何時に帰って来られるのだろうか? 8時30分に登山を開始した。俵山山頂までは気持ちの良い草原が続く。この時期にこの場所を選んだのにはマツムシソウを始めとする秋の花を見る目的もあった。期待通りマツムシソウ、ノコギリソウ、ツリガネニンジン、シモツケ、ワレモコウ、ホソバノヤマハハコ、ヒヨドリバナ、アキノタムラソウ、ハガクレツリフネ、ゲンノショウコなどの花が草原を彩っていた。11時17分冠岳との分岐に着いたが、冠岳まで往復30分。この先のことを考えてここは諦めることにし、先へ進むことにした。ここからはアセビなどの樹林帯が続き、地蔵峠が近くなるとまた草原になった。ここはマツムシソウの大群落。登山道は正にマツムシソウロード。最近になってここ地蔵峠にも車道ができ、大勢の観光客で賑わっていた。一旦車道に下り、また山道に入ってしばらくはマツムシソウロードが続いた。ちょうど昼飯時でみんな弁当を広げて楽しそうである。大矢岳まで草原が続き、マツムシソウもここまで咲いていた。見晴らしもよかったのでここで昼食にし、しばらく休憩した。12時半ごろ出発し、大矢野岳に着いたがなにもない。展望もない。さっさと山頂を後にし、樹林帯を歩いた。この辺りは立派な自然林が残っており、ブナ、ミズナラなどの木が繁り、地面や木の幹には秋らしくキノコがたくさん生えていた。 |
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14時30分に駒返峠に着いた。ここからは下に下りる道があり、もしも時間的、体力的に無理ならばここから降りようと考えていた。しかしまだ時間に余裕があるし、体力も大丈夫だ。ということで清水峠まで行くことにした。ここからは多津山峠、天神峠、高千穂野と全く人に出会うことのない山道を歩いた。ここは九州自然歩道ということもあって整備されており、道も広かった。しかし、草原とは違って樹林帯は人気がないのだろう。林床にはミツバコトジソウ、ミズヒキ、ハガクレツリフネ、ニシノヤマタイミンガサなどの花が咲いていた。少し開けた場所に出るとNTTの電波塔が見えた。ここはススキ原で秋の趣を感じさせる。 |
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| 電波塔に着き、専用の舗装された道路を歩くと清水峠に着いた。16時10分だった。約8時間と思ったよりも早かった。清水峠からは阿蘇白川駅まで8.7キロの看板がある。よ〜し。歩いたる〜。しかし時間もないため走ることにした。ひたすら下りなので体力的にはなんとかなるが、足が、膝が痛くなってきた。こ、これはきつい。路肩にはシデシャジン、フシグロセンノウ、キツリフネなどの花を見ることができ、しばし立ち止まったが、すぐに走り出した。途中からは歩いたりしてやっと民家までやって来た。そして、白川駅目前というところで電車が通りすぎていった。ありゃ〜、これでしばらく駅で待たなければならない。そう思うと駅目前で超スロースピードになった。17時40分、阿蘇白川駅に到着した。清水峠からは1時間30分で来ることができた。冷えたジュースを自販機で買い、一気に飲み干した。次の電車まで40分ほど時間があったので駅のホームで寝転んで眠った。寝心地は悪いが、とても身体が休まる。起きてホームに出るとすぐに電車がやってきた。このワンマン列車に乗り込み、先ほど歩いた山並をじっくりと眺めながら列車の旅を楽しんだ。20分ほどたって長陽駅に到着し、18時40分になっていた。もはや夕暮れである。ここからバイクを停めた俵山展望所までは7キロくらいあるだろうか。もうここまで来たら踏破するしかない。体力的にもう走ることはできなかったので歩きつづけた。車道といっても山道なので電灯はなく途中で真っ暗になった。この道は比較的広く、ドライブには人気があるので車が良く通る。50分ほど歩くと一台の車が停まり、乗せていってくれると言うので、踏破とか言っておきながら藁をもすがる思いでご厚意を受けることにした。19時38分、遂に出発地点に戻ることが出来た。全行程で11時間かかった。予定よりもかなり早く(予定だったら何時だったんだ?)着いたが、有明フェリーには間に合わなく、陸路で長崎まで帰った。着いた時は日付が変わり、年を一つとることになっていた。とても充実した達成感のある山旅であった。 | ||||
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