4月29日(火) はれ
あさ8時JR大阪駅北側に集合。マリが果たして本当に現れるのかが懸念されていたが、無事現れ一安心。いつものごとく良い天気である。シゲタさんの見送りのもと、野郎4人はアオが転がしてきたサーフに、シホ、タマ、カヨの熟年トリオはタマの運転するシビック(だったっけ?)に、チイ、シオ、マリはチイの駆る赤(注:実は青だったらしい)パジェロミニにおのおの分乗し出発した。
阪神高速、西名阪をへて、柏原から165号線に入る。無口な野郎4人ではなんとも静かである。持ち主には到底不釣り合いと思われるMDの奏でるスピッツだけが聞こえる。アオは2日前に参加を決めたばかりで、寮から荷物を担いでくるのは面倒だと、無理やりサーフに乗ってきた。本当はわが愛車サニーちゃんが登場するはずだったのに・・・(まあ神崎寮まで送り迎えして下さったのでよいのですけど)。幹事シオはたいそう御立腹だったとか。一見黒いかわいいハットをかぶって穏やかな方に思えるのだが・・。スイマセン、ロウソクを持ってたのは僕です、許して下さい、ゴメンナサイ。9時半頃スーパーマーケットオオクワに到着。ここで買いだしおよびパッキングである。ヨネは預かっていた医療具をシホに渡す。山のように弁当を買い込む。大飯食らいな女性陣はそのうえに柿の葉寿司や太巻きやかしわもちまで買い込んでいる。小食のヨネにはとても食べられそうにない。マクドは帰りの楽しみとして出発。今度はヨネが熟女車シビックにおそるおそる乗りこみ運転手となる。
下市を過ぎるとだんだん山道となり、イケイケ。ヨネは大峰には2回来たことがあるが、どっちも沢登りで、弥山や八経ヶ岳は初めてである。聞けば山上ヶ岳はまだ女人禁制で、お姉さまがたは一度行ってみたいというような話をしていたように思う。私は2回目の大峰でその山上が岳に突き上げる上多古川本谷という沢に行った。割合難しい沢だったが、その沢の水はこれまで味わったことのないほどにうまかった。ま、洞川の方に沸く水が名水百選に選ばれているのだからもっともなことだろうと満足しつつ沢を詰めてみると、なんと沢の源頭が山上が岳の宿坊のごみだめになっていた、ということがあった。うむうむ、ごみはすべてもって帰りましょうね。
11時50分、予定どおり行者還のトンネルの西口に到着した。たくさん車が止まっている。さっそく昼飯。とてもわたしには食べられないのに勧められるものだから、しかたなくたくさん食べた。12時40分、支度をして出発。いきなりの急登である。荷物も多いし、みな腹いっぱいなのでしんどそうにしている。しかも辺りがやたら正露丸臭い。だれだ、正露丸臭い女は!! それでも13時53分稜線に到着、休憩。まだここには春は来ないのか、木々の葉はまだ出ていない。皆を見ると早くもくたくたである。平気そうにしている私を見てシホ曰く、「先行ってテント張っといて!!」さらにタマ曰く、「うどんもたいとけ!!」。
14時2分、出発。この辺りの稜線はほとんど平坦でポクポクと歩ける。日差しも柔らかで、まるで晩秋のたたずまいである。アオはいつもバンダナをまいて歩く。この人ほどリュックとジャージとヘッドランプが似合う人もいまい。海も似合うかも知れない。しかし、それは湘南やワイキキのビーチではない。鳥取の境港でイワシのたくさん入った木箱をもって、鉢巻きを締めて、無精髭を生やして、せりに参加している姿がこの上なく似合うのである。「山岳営業部」という声もかかっていたが、営業部というからには私のようなさわやかさをもうすこし身に付けていただきたいものだ。
弥山らしいです(青江氏による)
途中2回の休憩を挟んで、15時15分行者還小屋に到着した。一人先客がいた。テントを張らずともみんな寝れそうなので、テントは張らずに小屋で寝ることに。シンジが水場を探しに向かう。ここより10分ぐらいの所である。「若者順に水を汲め!」という非情な命令のもと、一番若いヨネとミヤコが水くみに向かう。ついてみると、水は非常に乏しい。30分ほどのんびり水が溜まるのを待つ。このミヤコという男、私の同期である。そのひげ面に似合わずラッパを吹くそうである。そのほかにも色々と怪しいことをやっているそうである。しかし、私が部屋に訪ねていくと机で思いっきり居眠りをしていたので、きっと仕事はしていないに違いない。
帰るとさっそく晩飯の準備、前述のとおりうどんである。その間早速酒をあおる。外はそろそろ夕焼けである。明日は雨が降るというが・・・。このサークルに入って思うことは、やはりメシが豪華なことであろう。大学一回生の時などは、先輩たちがあまりに食べるのが早く、ひもじい思いをしたことも数知れなかったものだが、これだけ女性の方がいらっしゃるとそんな心配はまずない(はずである)。でもミヤコの皿はいやに小さい。弱い、弱すぎる! ネコにでもやるつもりか?
満腹になるといよいよ酒盛りである。山の基本である。梅酒、ウイスキー、みんなよく飲むなあ。マリ、「ウイスキーに紅茶を1、2滴・・・。」、タマ、「入れだすとおいしいよねえ。」、そしてミヤコ曰く、「酒飲み集団に入ったことを後悔します。」全く同感である。ところでカヨは実は何を隠そうミーハーである。会社を続けて休んでいるなあと思ったら、なんと「笑っていいとも」のスタジオの客席の最前列できゃーきゃー言ってる人である。Kinki
Kidsのファンだそうで、「光一君と写真撮りたい〜!」そうであるが、マリは言う。「堂本光一?顔気色悪いほうやな。」 去年の秋山の打ち上げで、遺憾にもさわやかNo.3に甘んじた私に酔っ払いの攻撃が始まる。シホ、「蒸留水!(虫も湧かない)」そしてマリ、「滅菌蒸留水!!」、アオ、「さわやかでない男と煙は・・」。ひどい、ひどすぎる!! しかし、さらにそこにチイが、「3番目で満足してないのよね」と追い撃ちをかける。そして向こうの方ではくだをまく族が少々、シオ、「酒持ってこい!」、タマ、「フロ持ってこい!!!」。恐いよー。そして一人冷静なシンジは気象情報をラジオで聞こうとするも、天気概況がながれる直前で調子が悪くなって聞こえなくなってしまった。
恐い人たちをあとに酔いざましにと外に出ると、何と!満天の星空である。皆も出てきた。マリ、「ウワ、うわ、うわーー、こりゃいいわあああーー!!」。
西の空にはヘール・ボップ彗星も見えている。アークトゥルス、スピカ、デネボラの作る「春の大三角形」、北斗七星、そして西の空にはオリオンやおおいぬ座などの冬の星座がが傾きつつある。星に詳しいチイによると、大三角とりょうけん座のコール・カロリをあわせて、「春のダイヤモンド」というそうだ。私も頑張って、かんむり座、そして「かみのけ座」を発見したが、なんとも貧弱な星座で皆の笑いを誘った。明日の天気はどうだろう。少し外で酒をあおって、満足してぼちぼち床につく。いつもながら寝付きが悪い。
ハ
4月30日(水) はれのちあめ
5時起床。カヨお嬢様はやや寝起きが悪そうである。わたしはいつもながらあまり寝ていないにもかかわらず気が付かなかったが、アオは早朝起床時間前にトイレに行ったらしいのだが、それを聞いて、カヨ、「えー、ひとりでいったん?米澤君といったんかと思った。」なんでやねん! 外は晴れているが、天気予報を聞くとやはり昼からは雨が降るようなので、途中に岩場のある大普賢岳行きはあきらめ、行者還岳だけ登ってもとのトンネル西口に下りることにする。5時56分出発、6時21分頂上着。木が多いが眺めはまずまずである。ここでリンゴを剥く。タマ、「リンゴほしいひと!」、いの一番にカヨ、「ハイ!」。やたらたくさん写真を撮る。6時45分発、7時8分小屋着。準備をして、7時27分出発。稜線からの降り口についたころにはぱらぱら雨が降り出した。10時10分トンネル西口着。さっさとテントを張って男女テントにそれぞれ潜り込む。それほど強い雨ではないが、しとしとと降り続いている。いきなり酒を飲みだすが、話もそんなにあるわけでもなし、男テントは惰眠をむさぼりだす。隣の女テントはにぎやかである。よくもあんなに話すことがあるもんだ。耳をそばだててみるが、誰が何をしゃべっているのか私にはよくわからない・・・。・・・・。
ふと気が付くと静かになっている。向こうも寝静まったようである。しかし、よく耳を澄ますと、「ゴーゴー」という音が聞こえる。こっちはみんな起きてるし、何だろう。まさか、ねえ・・・。次に気が付くと、マリが外で一人たたずんでいる。テントの窓から野郎4人でのぞく。ヨネ、「たそがれてはるんですかね。」、アオ、「たそがれるような人ではない。」 お、マリと目があった。しかしシンジはまだみている。マリ、「デリカシーのない人やなー。」シンジ怒られた。晩飯はレトルトカレー。まだ雨はしとしと降っているので、テントの中で顔をつきあわせながら食べる。明日は良い天気になるだろうとラジオは知らせている。
ハ
5月1日(木) はれ
予報どおりいい天気である。今日は弥山だ。朝からマリが飛ばしている。(ひげ面ミヤコをみて)マリ、「ドクターでてるんやったっけ?」、ミヤコ、「えー、唐崎さんの何歳年下かナー。まあ、唐崎さん気は若いですよね。」、マリ、「みかけは負ける。」そしてヨネ、「僕は親戚にはシューちゃんと呼ばれてるんですよ!」、カヨ、「そんなにかわいくなーいい。」ふんだ。
昼飯のためにプリンをしこんで、6時20分出発。再び急坂を登っていくが、荷が軽いので皆の足取りも軽い。7時13分には稜線に出た。このあたり、緑色の変わった草がたくさん生えていた。途中ですれちがった人をマリがつかまえて聞いたところ、これがかの有名な「コバイケイソウ」なんだそうである。6月ごろにはオオヤマレンゲと並んで、白い花を咲かすという。ヨネはこう聞いていたにもかかわらず、2カ月後の東北で咲き乱れるコバイケイソウの花をみたとき最初それとは知らず、「イワテ○○ポ○モドキ」とか、「イワテ○○シモドキ」とか勝手な名前で呼んでしまい、あとでお姉さんがたに馬鹿にされることになった(実はアオも知らなかったのだが)。これからは少しはだんごばかりじゃなくて花にも興味をもつようにしよう。
雪がまだ少し残っているのを見つつ、こつこつ登っていく。9時15分弥山着。立派な小屋が建っている。西の方には大普賢岳の雄姿を望むことができる。めいめい記念撮影。
9時36分出発。10時1分、大峰山系の最高峰、八経ヶ岳についた。
八経ケ岳山頂にて
カヨ、マリの肩をたたいて、「ここ百名山?」、マリ、「うん、そうや。」、カヨ、「ほんまー!?」、マリ、「うれしい?」、カヨ、「うん、うれしい!」百名山談義にひととき花が咲く。天気は最高、眺めもばっちりだ。南の方には釈迦ケ岳も望まれる。あそこからの眺めがこれまた素晴らしいらしいのだが。大普賢に行くことはできなかったが、八経のピークを踏むことが私の目標だったのでまあ満足である。こうしてみるとなかなか山深いところだ。
10時33分帰途につく。朝は寒いくらいだったが、だんだん日が照ってきて暑くなってきた。ああ、ビール飲みたい、焼き肉食いたい。そしてマリ、「プリン、おたまで食べたいナー。」13時40分無事帰着。インスタントラーメンとプリンを食らう。ふと見ると、わがポリタンの口がきれいになっている。お姉さんがたが見るに見かねて、水を汲みに行ったときに洗って下さったんだそうな。ついでに天気がいいので、ぬれたものを干す。かわいそうに私のセパはもう8年ぐらい使われてぼろぼろである。こんな汚いものは私にはふさわしくないし、今度のボーナスで買い替えよう!!
15時15分、片付けて出発。カヨがチー車に移った以外は同じ布陣である。15時50分天ノ川温泉着。なかなか混んでいるが、露天もあり上々である。ミヤコは着替えがないらしい。全く、シティボーイの僕には耐えられないよ!土産を買って出発、途中マクドにもたちよってハンバーガーを食べ、一路大阪へ。何時か記録がないがとっぷり日の暮れたJR大阪駅に無事到着、解散した。その後、アオとヨネは焼き肉を食いに神崎の薩摩に向かったが無念にも休業、野郎二人でRoyal
Hostで洋食となってしまった。うーーむ、返す返すも残念なり、山の後の焼き肉が実現するのはいつの日か・・・。
おしまい