岩手山・八幡平・秋田駒ヶ岳

(97.7.4 - 7)

メンバー 青江、米澤、山崎

概念図

7月4日(金)ド雨 
もうすでに2年半前。その朝、大阪は暑い暑い梅雨の晴れ間で、バス停で空港方面へのバスを扇子をバタバタ鳴らしながら待ったことをよく覚えている。大阪空港をJASで発ち、着いた花巻空港はやはり雨であった。迎えに来ていた、金ヶ崎出張中のアオのサーフに乗り込み、東北道を北上、盛岡駅に日本で一番雨の似合う男ヤマサキを迎えに向かう。奴は、いつもの通り寝巻きパンツを着て待っていた。滝沢のスーパーで買い出し、盛岡冷麺を食べて、網張温泉へ。ドド降りの雨である。ヤマサキがいれば、これはいつもの風景である。リフトに乗る。雨はざあざあ、風はぴゅうぴゅう、もちろんガスで展望もなし。最悪である。降り口に着いたのは15:17。ずぶ濡れになりながら、黙々と何も考えずに歩き、17:01にお花畑。ここから急登となる。しかし不動平に近づくにつれて、風は強くなる。そして森林限界を越えると、いままで味わったことのない猛烈な暴風雨。まさに横殴り、マトモに歩くこともままならない。私も山をやって結構になるが、この雨は今までの山行の中でもワーストと言えよう。ザックカバーも今にも飛んで行きそうである。ヤマサキの実力を今さらながら痛い程思い知る。ホウホウの身で18:25やっと岩手山八合目小屋着。人はやはりちらほらしかいない。きれいな小屋。しかし、さすがにこの強風でギシギシ鳴っている。

7月5日(土)ド雨
昨日から天気は変わらず、完沈決定。外は薄暗く、ひたすら昼から酒を飲む。計画を変更し、縦走するのは止めて、秋田駒へは一旦下山して乳頭温泉から入山することにする。こんなひどい天気でも、土曜とあって、人はざくざくやって来る。後で知ったことだが、この雨は局地的な豪雨で、この辺りにだけ大雨洪水警報が発令され、秋田新幹線が開業以来初めて止まったそうである。雲はヤマサキの頭上に集まる。夕方には少し風も止んで来た。

7月6日(日)くもりのちはれ
さすがに、雨は止んだようである。小屋の窓からは、岩手山のなだらかなピークが見えた。4:40発。10分で不動平に着く。ここに荷物をデポして、頂上を目指す。風はまだ強い。大きなカルデラの周りを回って、5:11山頂着。

左が私。右がヤマサキ


普通は4時間もあれば頂上に着くところを、なんとしたことであろうか。まだ雲は多いが、時より朝日ももれる。視界も良い。裏岩手の山々、八幡平、裾野に広がる広大な牧場、これから目指す秋田駒、遠くは早池峰らしき山も見える。やれやれといった気分であった。頂上には草一つ生えず、吹きっさらしである。カルデラの中央には崩れかけのお宮さんもあった。ぐるりとお鉢めぐりをして、5:52不動平に戻った。6:05発。6:45にお花畑着。


お花畑で


コバイケイソウが咲き乱れる。お苗代湖に立ち寄る。まさに水をうったような静けさであった。7:14発。このあたり、硫黄の香りがムンムンする。稜線に出て、裏岩手の山並を眺めながら、黒倉山、犬倉山を経て、9:30リフト乗り場に着いた。網張温泉に着いた頃には、いい天気になっていた。さっそく温泉につかり、風呂上がりにアイスを食べて、その足で八幡平に向かった。たいした人出である。ピークと思しき場所には展望台があるが、しょうもない。日本で一番簡単な百名山の一つである。再びサーフで山を下り、途中買い出しをして、夕刻乳頭温泉のキャンプ場に着いた。余りの静けさに、ほんとにここがキャンプ場かと疑った程であった。晩飯は豪華すき焼き。しかし、しとしと小雨が降り出した。

7月7日(月)晴れのちドガス
天気はまずまずのようである。車を温泉郷最奥の蟹場に置いて、5:30出発。ほどなく歩きでないといけない温泉、孫六に着くが、この山奥に、何か不思議な建物が並び、さながら秘境という感じであった。ここから急登になる。6:59田代岱着。きれいな小屋がある。辺りは瑞々しい湿原である。7:08発。7:44に乳頭山についた。辺りはなだらかな高原状、先には秋田駒が構え、大変気持ちがよい。ヤマサキはおきまりの恥ずかしい写真を撮っていた。8:05発。途中笊森山への道を分けて、8:45千沼ケ原に着いた。



その名の通り、多くの小さな沼が一面に広がり、美しい。のんびり散策の後、9:16出発。9:45笊森山に上がる。真正面に秋田駒を見ながら進む。


途中にも多くの花々が咲き誇る(名前は大部分よくわからんが)。10:54湯森山通過。汗を拭き拭き、12:12あみだ池の避難小屋に着いた。その日のうちにピークに立つ予定であったが、まもなく急に外が真っ白になり、すさまじい暴風が吹きはじめた。団体さんが避難して来た。とんでもないかっこをした人もいた。しかし、風は全然止まず、遂にいらない食料を山のように置いて、小屋を出ていった。無事たどり着けるのか??と思ってしまったが、晩飯ははからずも豪華となった。

7月8日(火)くもり
風は止んだ。4:30出発。4:48山頂に着いた。曇ってはいるが、まずまずの眺め。岩手山も見えた。5:08発。とことこ下って、6:05八合目のバス停に着いた。バスを乗り継ぎ、蟹場へ。さっそく入浴する。混浴の露天があるが、当然女の人はいない。サーフに乗り込み山を下り、田沢湖を巡り、焼き肉で打ち上げ。盛岡でヤマサキと別れ、アオに空港まで送ってもらった。