奥秩父

(笛吹川東沢釜ノ沢溯行〜甲武信岳〜金峰山〜瑞牆山)

(1992.9.5-7)

メンバー

高橋氏、山崎、米澤

役員会では、たしか高橋氏がコンピラに行ってないという理不尽な理由で切られてしまったのであるが、

当然あきらめきれず個人山行で行くことになった。

イギリスから帰国したところで、時差ボケのまま突入!

9月4日

中央東線塩山駅に集合、たしか駅近くの飲み屋で高橋氏にたかった、いやいやおごって頂いた記憶が。今日は駅寝。

9月5日 快晴

タクシーに乗り、西沢渓谷入口へ。6:42入山。林道を進み、つり橋を渡って、二俣を右へ。かの田部重治を苦しめた有名なホラの貝の深いゴルジュを見ながら山ノ神まで踏み跡をたどる。草鞋を付け7:48入谷。本流沿いにはしばらく特になにもないのだが、東御築江沢、乙女ノ沢50m、東ノナメ沢4段300m、西ノナメ沢などが大きなナメ滝となって注ぎごみ、壮観である。水も青く清々しい。

本流沿いの白いスラブ

9:24金山沢出合。右から入る一見小さな沢が釜ノ沢。ペンキ書きもあったと思う。すぐに魚止めの滝8m。

魚留の滝

左から簡単に巻くと、9:35、そこは千畳のナメ。つるっとした白い花崗岩の岩肌にさらさらと流れて行く澄んだ水。大レスト。記憶はいい記憶が残っているのだが、残念なことに私はここでは写真をとっていない。高橋さん、早く焼き増ししてくれー!7m曲り滝は右から大きめに巻いて、10:40両門の滝。左右から30m程の滝がナメ状になって注ぐ、この沢のハイライト。

両門の滝

まだまだ残暑のまっただ中、すべり台に興じた。昼飯もとって、11:35発。右俣の滝身の右を巻き気味に登るが、最後が少し怖い。ヤゲンノ滝15mを右のカンテから越えると広河原になる。ここからはひたすら頑張って高度を上げる。13:19ミズシ沢出合通過、木賊沢出合辺りのナメ滝を容易に越して、14:40甲武信小屋の水場に着いた。ここから小屋はすぐ。役員会で切られたために部のテントが使えないため、今回は豪華に小屋泊、飯付。かなり混んでいた。

9月6日 晴れ後ガス

5:54出発、さっそく甲武信岳山頂へ。6:07発。天気は上々、これから向かう国師岳、金峰山が彼方に見えている。

甲武信岳より、国師岳と金峰山

6:17発。ここからはずーっと平坦な森の中の縦走路。全く記憶にない。6:46ミズシ、7:17-27富士見、7:52両門の頭、8:31-44東梓、9:15国師のタルと進み、ゆるゆると国師岳の登りに入る。ここで徐々に山崎がバテはじめる。普段の栄養不足がたたったか。11:17国師岳、昼飯。山崎は朦朧としている。北側、西上州方面の眺めが良い。12:03発。途中、奥秩父最高峰北奥千丈岳(2601m)に立ち寄って、12:54大弛小屋。林道が横切り、飲みものも販売。ここで泊まろうかとも思ったが、山崎は行けるというので前進することにする。大休止の後、13:26発。このあとは言葉通りペースを戻し、14:29-40朝日岳を経て、15:32金峰山に着いた。残念ながらガスが出てきて、あまり展望は良くない。頂上にある巨岩、五丈岩に登って遊んだりした後16:05発、16:17金峰山小屋着。何が出たか忘れたが、飯は大変良かった気がする。

9月7日 快晴

今回の山行は、山崎がいた現役時代の山行の中では、珍しく全く雨に降られなかった数少ない山行の1つである。今日も快晴。5:45発、再び頂上に6:04着。皆一瞬言葉を失う。周りは純白の雲海、富士、南ア、中ア、八ケ岳、そして遠く北ア・槍穂の峰々までが一望のもと。大レスト、一同心ゆくまで日本の屋根の大展望を楽しんだ。

富士山をバックに

6:43発、7:42-53大日岩の手前で山崎、高橋氏我慢できずグロレスト。8:05-30青空の大日岩でまた長めのレストを挟んで、9:25富士見平小屋に着いた。ここに荷物を置き、瑞牆山のピストンへ。9:33発。ここより見上げる瑞牆山は岩峰がにょきにょきと並び立ち、迫力がある。

下より見上げる瑞牆山の岩峰

急坂をえっちらおっちら登り、瑞牆山頂上に10:37着。すっかり晴れ渡って、白い岩の頂上の目の前には八ケ岳の伸びやかな稜線がどーんと横たわっている。

瑞牆山山頂より、八ヶ岳をバックに

振り返れば先程までいた金峰山、とても清々しいピークだ。またまた長居をして、名残惜しみつつ11:56発。もと来た道を慎重に降りて、12:49富士見平小屋、荷物を回収して13:04発。瑞牆山荘に13:31着、無事下山となった。木立の爽やかな高原、ここからは舗装された林道を、緑の木々の中に険しい白い岩を鏤めた山々を振り返りながら下っていき、ラジウム含量日本一という増富温泉で入浴。バスで韮崎に出て、韓国料理だったか何だったか忘れたが辛い料理屋で打ち上げ、帰洛した。

なんといっても3日間晴天に恵まれたことが大きかったが、簡単かつ美麗な沢を伝い、百名山を3つ連ねた稜線を、甲信越の峰々を眺めながら歩くこのルート、奥秩父のゴールデンルートと言えるだろう。