
いまさらうちのサークルには改めて紹介の必要もない、クリスマス登山でおなじみのコース。花がたくさん咲くというこのコース、雪の時だけじゃもったいないので(私は行ったこともないのだが)夏にもたどってみようという企画である。私ヨネは茨木より快速に乗って京都で永原行きに乗り換え。周りは登山客が多い。晴れた琵琶湖を眺めているうちにすぐに睡眠に入りぐっすり。コトコト進む各停列車、目が覚めるといつのまにかもう近江高島まで来ていた。マキノに8:42着。みんな無事集合、ヤスも良く寝たそうである。赤坂山の登山者と見てか、駅員さんが地図をくれた。少し時間があるので、もらった地図や自慢のデジカメ写真を見たりしながら時間を潰す。あまりに写真が素晴らしかったか、皆がうっとり見入っているうちに気がつくとバスの出る1分前、慌てて湖国バスに乗り込んだ。バスは9:12発、ほとんど登山客のみを乗せ、マキノ高原着。9:35発バス道に斜めに交差する道を山の方へ向かう。子供の頃にスキーに良く来たというヤス、盛んに昔話。まもなくスキー場に入り、芝の上を登山口に向けて上がっていく。電車からの景色はいい天気だったのだが、ここまでくると空はどんより、向かう山々はガスの中。ぱらぱら小雨も降っている。登山口でトイレを済ませて、9:54発、ここから山道に入る。いきなり勾配はきついが、道は非常に良く整備されていて、幅も広く歩きやすい。10:24休憩、おやつ大王ノリのリンゴが登場。ツルアリドウシの小さな花が咲く。ここでノリよりコレステロールには納豆が効くらしい(中性脂肪は増える)という耳寄り情報をゲット。ワラにもすがる思いのヨネ、その後さっそく毎朝実践中。10:32発。まもなく展望台となっている「あずまや」に着く。10:42。しかし、ガスで遠くはほとんど見えない。あっさり通過。ここより道は谷あいの道になる。道端にはこれでもかというばかりのコアジサイ、そして物珍しい、真っ白なギンリョウソウ。
ギンリョウソウ
しかし周囲もだんだん白くなってくる。11:20、鉄塔のあるところで休憩。すっかりガスの中、全く展望はなし。11:29発。この先道はなだらかとなり、笹原となって見通しが良くなってきた。ヤマボウシ、ベニドウダン、タニウツギ、エゴノキなどの樹木の花が咲き誇る。おまけに「毛虫」も満開。色鮮やかな「毛虫」が、よほど柔らかくて美味しいのであろう、ある特定の木(サワフタギ?)にびっしりと張り付いてお食事中。木によっては、葉脈以外完全にかじられて、骨だけになっている木もある。カヨに「毛虫の写真メールで贈りますわ〜」と言うと、カヨ嬢、身をよじらせてお喜びであった。この毛虫、結局最後まで我々の目を楽しませてくれることになった。11:37には栗柄越、石仏を右に見て、11:47赤坂山頂上に着いた。ここからは素晴らしい眺めが楽しめるはずであったが、やはり真っ白け。北からの風を避けて、南側の斜面で昼飯をとった。他にも登山者数人。12:35発。花博士ヤス、タツナミソウを発見、これはその中でもヤマジノタツナミソウでは?と悩んでいる。まもなく明王ノ禿と呼ばれる絶壁の上を通過する。このガスでは迫力も半減であるが、ある一角にはオオバキスミレが咲いていて、登山者達の注目を浴びていた。道々では、雨粒に濡れたサラサドウダン、ベニドウダンが実に見事。
サラサドウダン
ベニドウダン
途中、道を左に折れて、三国山へ向かう。とても木にはみえないツクバネウツギ、そしてミヤマナルコユリ、アマドコロとの区別の仕方をヤスが徹底的に御講演、茎が四角いところが決定的に違うそうである。頂上には13:29着。あまり広くない、木に囲まれた展望のないところだが、人はたくさん。ノリよりトマトを頂いた。13:50発。元の道に戻って進むと、すぐに三国山湿原と呼ばれる小さな湿原に入る。ここはキンコウカの咲く西限とされているところ、ちょうど咲きはじめで、一同熱心に観察する。このあたりより陽が差して来たので、気分も上々。湿原を過ぎて道は下りに入るが、こんどは辺りにはササユリがあちらこちらに咲いている。ここまで期待しながら咲いていなかったので、メンバーの喜びも最高潮、ここにもあそこにもと指さしながら下っていく。
ササユリ
途中なかなか眺めのいいところで小休止。ノリによれば、ここからの紅葉が見事なんだそうである。いつの季節に来ても楽しめる山のようだ。ここより程なく14:48には林道に出て、14:55立派なトイレのある黒河越に出た。トイレ休憩。ノリよりさらにおやつ、今度は大福餅。この辺り虫が多く、ヨネのザックにはシャクトリムシが、ヤスにはザトウムシが、そしてノリには毛虫がたかっていた。15:20発、いい林道をズンズン下る。夕日の差す中道々の花を愛でながら歩き、白谷のバス停には16:58に着いた。残念ながら温泉につかる時間はなく、一路バスでマキノ駅へ。いやに話したがる駅員さんと別れて、乗った電車から山の方を振り返ると、我々の歩いた峰々だけはまだ雲の中、日本海から流れてきた雲が、稜線を越えて滝となって滋賀県側に注ぎ、少し下ったところですっと消えている。三国、赤坂は雲の通い路、また秋晴れの紅葉でも見に行きたいものだ。