
10月21日
週末ごとに天気が悪く、延ばしに延ばして、ようやく決行。会社帰り、大阪駅に置いておいた荷物を回収して、新幹線で新横浜下車、新婚由谷家へ。図らずもビールを御馳走になる。天気予報がいまいちで、ナルミズか笛吹かずっと直前のこの時まで迷っていたのだが、強気にナルミズで決定、新妻の見送りを受けながら由谷車で出発した。水上IC手前あたりで早くも雨模様、ダメもとと割り切りながら漆黒の夜道を宝川温泉へ。温泉手前で車を停めて、ビールを飲んで、車内で即寝。
10月22日
どんより曇ってはいるが、雨は降っていない。今日中に詰めてしまえばなんとかなるだろうと判断し(これが少し結果的に甘かったわけだが・・)、出発決定。さらに車で林道奥まで向かう。身支度整え、6:45出発。7:13林道が尽き、山道へ。さくさく歩いて、8:15徒渉点に着いた。水は温かいとは言いがたいが、水量は全然OK。8:35ウツボキ沢出合着。ここでわらじを履き、入谷と相成った。天気は良くないが、沢は紅葉真っ盛り。

難しいところはさくさく巻きつつ進み、9:57-10:10大石沢出合、11:07魚止め滝巻き終り、11:35二俣と順調に進み(後の出来事のために、沢中の細かいことはほとんど覚えていないのだが・・)、12:40詰めの草原のテン場に着いた。

さっそくテントを張り、うだうだ昼から酒を飲みながらのんびりする。気持ちのいいテン場。
テントより上流を望む。気持ちのいい草紅葉
晩飯はなんだったっけな?
10月23日
異常に寒い夜。パラパラ雨も降ってきたようだが、なんだか様子がおかしい。朝起きて、外を見るとビックリ、一面の銀世界。しかも、20センチ程度は積もっているだろうか。
昨日と同じく上流方向を望む 景色一変!!
寒さの備えはしていたものの、本格的な雪の備えはなく、足回りは地下足袋のみ。まだ雪は降り続いている。どうしよう。いろんなことが二人の頭をよぎる。この先どれくらい積雪があるか?このままじっとして、遭難ざたになるか・・。結局、一刻も早く動かないとほんとに遭難してしまう、今無理やりでも下りるのに懸けるしかないと判断し、6:10まずは沢の下降を試みる。しかし、雪に埋まった沢、あまりに冷たい水に危険を感じすぐ断念。もとの計画どおり、沢を詰め上がることにした。6:50稜線。幸い雪の量はそこまででもなく、道は十分わかる程度。地下足袋で冷える足先を気にしながら、ノーレストで突き進む。風がそれほど強くないことも幸いした。
稜線上で
8:22JP、8:40分岐を通過。このあたり、本来なら穏やかな池塘が広がる別天地のはずだが、寒々とした風景。ここより稜線と分かれ、下り始める。すこしずつガスが晴れ、下の景色が見えてきたときには、やれやれ助かりそうだとほっとする。しかし、なにせいかんせん足回りが悪く、転がるようにしながら下りていく。10:19大石沢出合、11:18もとのウツボキ沢出合で大レスト。ここまで来ると雪はほとんど消えていた。ひとまず安堵。昨日はそんなに感じなかったが、こんな思いをしたあとに周りを見回してみると、まさに別天地といえるテントサイトである。見上げると、山の方はガスが晴れ、白いピークが姿を現していた。11:35発、重い足を引きずりながら、13:43車のところに戻った。途中ドライブインで休憩。少しオーバーかも知れないが、生きて帰れた喜びをかみしめた。水上で私だけ温泉に入って、水上駅まで送ってもらってそこでお別れ。由谷は来年より3年ほど海外へ赴任ということで、またしばし沢はお預けとなりそうである。