
10月8日 あめ
韮崎駅集合。のっけからぼとりぼとり雨が降っている。タクシーで竹宇駒ヶ岳神社へ。中型6020円。この日は黒戸尾根を登るだけ。雨の中をうんうん登り、3回レストを挟んで、13:20には五合目小屋に到着。無人の小屋。雨も降っているので、この小屋に泊まることにする。明日はどうなるか、そんなにきつい雨ではないが・・。最悪縦走して終わりやなといいながら就寝する。
10月9日 くもり
雨はほぼ止んだようだが、イマイチ気は乗らない。そこにたまたま昨日黄蓮谷を溯行してきた人に出会い、「これくらいの雨なら大丈夫」という言葉に勇気を得て溯行決定。6:35出発、千丈ノ岩小屋への道を下りていく。下りきったところが黄蓮谷。足回りを整えて、8:04入谷。最初の7m滝は右から巻いて、まもなく幅広い坊主ノ滝35m。右の涸れ沢から大きめに巻く。最後は捨て縄があり、3mほどのアップザイレン。広々としたスラブにかかる次の12m滝を右から直登すると、8:48二俣。左俣が傾斜の強い滝となって合わさる。
二俣手前にて。正面の谷が左俣。
ここより右俣に入る。すぐに8:55に2段15m滝。トップ上西はなんのためらいもなくフリーで直登していく。さすが、サルの名にふさわしく軽々と登っていくが、見てるほうは気が気でない。そんなに難しいわけではないが、ホールドスタンス細かく、高度感もあるのでランニングビレーをとったほうが良い。当然後続にはザイルを出す。所要1時間。すぐ上の4m滝は右から越えるが、見た目よりも難しくシュリンゲを出した。ここの滝つぼに両角は¥17000の時計をぽちゃり。当然見つからず。このあといくつか滝を越えていくと、いよいよ10:18奥千丈ノ滝の入り口10m。一応ザイルを出す。ナメ滝が連続、じつに快適。紅葉も色づき、気持ち良くザイルを延ばす。
奥千丈ノ滝途中にて
現役2人が全部ルートを決めてくれるので、実に楽だ。
トップを行くのが上西、確保するセカンドが両角。
12:20三角沢出合、ここでスラブが大きく広がる。ここで3m滝の左岸の小壁をザイルを付けて越えるが、やや難しい。そのまま左岸を高巻いていく。13:21巻き終わったところで昼食。ここで奥千丈ノ滝も終わり、一安心。13:47発。なおも続く滝を越えていくと、再びスラブが広がる。14:15烏帽子沢出合。本流沿いは難しいので、烏帽子沢のナメの右側をシュリンゲを出して直登、トラバースして本流に戻る。この後はナメ、小滝が怒濤のように連続、すこぶる快適。ルーファイに気をつけながら、奥の二俣を通過するとそこは3段の奥の大滝。1段目を巻いたところにテンバを見つけ、今日はここにCS1。2人ずつ、2張りテントを張った。この晩現役テントは歌を歌っていた。
10月10日 快晴
さすが10月のアルプス、厳しく冷え込み、沢にはベルグラが張っていた。天気はすっかり回復、目前には八ケ岳の伸びやかなピークが美しい。6:42発。奥の大滝上の2段を右から巻く。踏み跡はずっと続いているようなので、途中で適当に沢身に下りる。これより先はガレ沢となる。水を酌み、本流を忠実に詰め、右に小沢を分け(後から思えば、百名谷に「フィナーレをかざるにふさわしい花の道」との記述のあるルンゼはここのことだろう)ると、やぶこぎも無く8:46甲斐駒ヶ岳山頂に着いた。頂上からは360度の展望。仙丈、北岳をはじめとする南アルプスの山々はもちろん、富士山から中ア、御岳、北アルプス、槍、穂高まで、一望のもと。リンゴだったか梨だったかをかじりながら、心ゆくまで眺めを楽しんだ。
甲斐駒頂上より、鳳凰山と富士山。
天下の名谷を詰めて、天下の名山に立つというのは気分のいいものだ。10:07発。あっという間に下っていく3人に置いていかれながら、双児山を経て12:23北沢峠に下山した。

下山途中の道より、甲斐駒ピークをバックに。左より、両角、上西、由谷、私
ここよりバスを乗り継いで、伊那市で打ち上げ。KOKODAとかいう店でたらふく食って、お開きとなった。
山崎はたしか仕事で来れなかったのだが、この話をするごとに悔しそうな顔をする山崎を見るのも一つの楽しみである。