台高:東ノ川シオカラ谷&宮川堂倉谷溯行

(1995.11.3-4)

メンバー

米澤、山崎、由谷

またこのメンバー、いよいよこの年の締めである。

日帰りの沢二本セット。

11月3日

記録がないので、記憶と写真を頼りにつづる。たしか朝早く車で京都を出て、大台ケ原の駐車場に着いたのは朝早く。紅葉の時期とあって、この時間からすごい車の量だ。ひんやりしているが、天気は最高。今まで何度となく計画しながら、ことごとく雨で蹴られてきた東ノ川に今日ようやく足を踏み入れることが出来る。下から本流沿いに入っていくのが本筋であるが、今回はそんな体力的時間的余裕はないということで、滝見道からの入谷。大蛇ぐらへの道をたどり、吊り橋のたもとから道を外れて、滝見道へ入っていく。入り口はすこし分かりにくいが、道は明瞭についている。やがて眼下には巨瀑西ノ滝、中ノ滝の優美な姿が見えてきた。どんどん高度を下げ、西ノ滝直下に降り立つ。ここから見上げる西ノ滝は150mくらいあるとされ、壮大のひとこと。まさしく天から水が降ってくるといった感じだ。となりの中ノ滝は、水量がやや少なく迫力では劣るが、高さでは西ノ滝以上。かのK本氏はここを登ったというのだから、我々へろへろ軍団には驚きだ。

左、西ノ滝 右、中ノ滝

ここからシオカラ谷に入る。溯行図にはたくさん滝が書いてあるが、実際には滝だか何だかわからないような滝が大部分で、容易そのもの。途中から見上げる千石ぐらの大岸壁は見事の一言。紅葉も素晴らしい。

千石ぐら直下にて

しかし、すでに11月、西に開けた沢なので午前中は陽も当たらず、立ち止まると非常に寒い。休憩もそこそこにさくさく登る。最後の東ノ滝を巻き、ナメ滝を登っていくと、子供たちの歓声が聞こえてきた。ひょっこりと先ほどの吊り橋、シオカラ橋に出て溯行終了。辺りは日当たりも良く、家族連れが秋の日の休日を楽しんでいた。駐車場に戻って、日出ヶ岳を越えて、大杉谷の方にどんどん下り、堂倉小屋で泊。寒い。

11月4日

さらに下って行くと堂倉谷の出合。20mほどの堂倉滝がかかっている。左の尾根から大きく巻く。尾根の上にはなんかの工事跡。関西周辺には下りで懸垂とあるが、その必要はなし。簡単に巻けた。ここより10m、40mと大きな滝が連続する。

下流の連瀑帯。奥が40m滝。

両岸が低い沢なので巻きは容易。傾斜も緩い。中ほどの斜瀑10mは左岸のスラブを伝いながら越えるが、やや手がかりに乏しく、一応ザイルを出した。一旦ゴルジュが切れると、次に奥七ツ釜のゴルジュに入ってくる。あちらこちらに大きな釜が穴を開け、奇景という言葉がふさわしい。

奥の七ツ釜の奇景

天気も良くなってきたので、気持ちが良い。林道を越えると沢は大きく3つに分かれるが、我々は日出ヶ岳のすぐそばに突き上げる奥の右俣をとる。途中40mほどの見事な直瀑があり、これを左から巻いていくが、ルートをあやまったか、壁がなかなか途切れず、かなりの大高巻きになり消耗する。誰だかはヤケクソになって、この滝のことを「うんこ滝」などと言っていた。ようやく稜線に詰め上がったのは陽も大きく傾いた頃。薄暗い中ヘロヘロになりながら駐車場に戻った。