サラリーマンである以上、一週間以上の旅行となると年末年始かゴールデンウィーク位にしか行くことは出来ません。でも、この時期はツアー料金が高い。でも、この時期しか行けない。でも、高い…。…。
それでも行って来ました、イタリアへ!!せっかくの長期旅行なんだから、行き先として候補にあがったのは当然ヨーロッパ。当初はスイスを希望していたのですが、調べてみるとゴールデンウィーク頃だとスイス辺りはまだまだ寒そうだとのことで、行き先を南下させ、イタリアを選択。その中でも「南イタリア周遊・ユネスコ世界遺産をめぐる旅」というのを選び、イタリア初体験にもかかわらず、ローマ、ミラノ、フィレンツェ等には足を踏み入れないという一風変わったイタリア旅行となりました。
1、ポンペイ
最初におとずれたのはポンペイの遺跡です。ポンペイはベスビオ火山の爆発によって灰に埋まってしまった町です。この町が埋まったのは約1900年前だそうですが、1900年前のものとは思えない町の作りに感心させられました。例えば、広場の入り口には馬車が入れないように車止めがあったり、道には雨が降っても歩きやすいように踏み石があったり。裕福な人の家の壁には立派なフレスコ画が描かれており中庭や井戸もある。お店もパン屋、ワイン屋などがあったり、市場もあって様々なものが売られていたことが、これもフレスコ画で描かれていてよくわかります。
ポンペイの街角
2、青の洞窟
ナポリから船でカプリ島に渡り、小さな船に乗り換え、洞窟のそばで更に小さなボートに乗り移り、小さな小さな洞窟に入っていきました。しばらく入っていった後で、後ろを振り返ると、群青色(本当の色は言葉では表せない色ですが)の水が目に飛び込んできました。そうです、かの有名な青の洞窟(Grotta Azurra)です。青の洞窟には1/3の確率でしか入れない、ということで、最初からダメもとのつもりだったのですが、天気も良く、文句ない状態で観光することが出来ました。
青の洞窟
3、サッシ
ナポリからバスでマテーラに移動し、世界遺産に指定されている洞窟住居、サッシの観光に行きました。白い岩を掘って出来た住居群は離れた所から見ると非常に奇麗な景色です。一方、実際に入って見ると、やや狭い中にも生活がしやすいように工夫されており感心させられます。でも、一番感心させられたのは、元々は貧しい人々の住居だったこれらの洞窟に、現在、芸術家の人々が自ら望んで生活している、ということでした。うーん、さすがアーティスト…。
マテーラ
4、アルベロベッロ
イタリアの長靴のかかとの部分、あまり知られてはいない場所ですが、アルベロベッロという町にいきました。この地方独特の住居(Trulli)もまた世界遺産です。でも、この世界遺産は現在も全て市民の住居なのです。ところで、とんがり屋根に白い壁からなるこのかわいい町並みを案内してくれたのは、日本人のユネスコ公認ガイド、陽子さんでしたが、なんと、この町に住む他所者は陽子さんと北イタリアからきたジェラート屋の奥さんの唯二人だけなのだそうです。つまり、他の地方との交流のない、ものすごく保守的な町なのだとのこと。そして、あまりに保守的すぎるあまり、逆に町の中ではつながりが密すぎて、プライバシーがないので困る、とも言っておられました。
アルベロベッロの町並み
5、ギリシャ劇場
フェリーでシチリア島に渡り、最初に観光したのはタオルミーナのギリシャ劇場でした。とても広い立派な劇場で、いまだに夏の間演劇やコンサートが行われているとのことです。でも、夏はかなり暑そうだけどなぁ。近くの市民広場の中にある海を見下ろすことのできるオープンカフェのようになっているバールでカプチーノを飲んで、ちょっぴり優雅なリゾート気分。
ギリシャ劇場
6、モンレアーレ
パレルモ郊外のドゥオーモ、モンレアーレを見に行きました。中庭の回廊の柱が一本一本異なった作りのみごとなモザイクで出来ています。また、モンレアーレの前には小さなショップや露店が並び、様々なお土産が売られていて、私は南イタリアらしいレモンの描かれた大皿を一枚、お土産に購入しました。
モンレアーレの聖堂の内部
7、アグリジェント
モンレアーレから引き続き、アグリジェント観光に行きました。アグリジェントは神殿の谷と呼ばれ、20あまりギリシャ神殿が遺跡として残っている場所です。すごく大きな石を加工し、積み上げて作られたこれらの遺跡が、何の建築機械もなかった2500年程前に作られたとは、そしてそれが今もかなりはっきりした形で残っているとは、やはり大きな驚きでした。また、それらの神殿同士の間にはアーモンドの木が沢山植えられていて、白い花をつけていました。
ヘラ神殿
8、プーピ
最後の夜、この地方の伝統的な人形劇、プーピを見に行きました。イタリア語がまったくわからないので、内容は半分くらいしか理解できませんでしたが、戦いの場面では、人形の持っている剣が折れたり、人形自身ががすっ飛んだり、なかなか迫力がありました。
プーピー:戦闘シーン
9、イタリア料理の数々
イタリアの朝食はどこへ行ってもコンチネンタルブレックファースト。基本的にはパンと飲み物、場合によっては数種類のハムとチーズ、更にぜいたくな場合はフルーツが少々。これはあんまり…。
昼食、夕食は決まってパスタ、メイン、パン、デザート。パスタは10回以上は食べましたが、そのうち8割方はトマトソースのパスタでした。確かに南イタリアと言えばトマトソースかもしれませんし、実際日本で食べるトマトソースとは一味違い、本物感が感じられるものではあったのですが、さすがに旅の後半になると飽きてきてしまいました。一度、パスタの代わりピッツアのことがありましたが、これは本物のトマトソースと本物のチーズのコンビネーションですごくおいしかったです。メインディッシュは肉、魚など色々でしたが、オリーブオイルがちょっと効き過ぎだったような気が。でも、オリーブオイルは沢山摂っても太らないどころか、むしろダイエット効果があるとのことです。そしてデザート。とにかく甘い。私ですら何度か残してしまった程で、甘いものの苦手なダンナ様にとっては信じがたい食べ物だったようです。
飲み物は基本はやはりワイン。ワインはひたすら安い。ワイン、ビール、ジュース、水の値段がほとんど変わりません。ワイン好きの人にとっては天国の様ですが、アルコールの飲めない私は、毎食理不尽な思いを噛みしめていました。
そしてもう一つ、忘れてはいけないイタリアの飲みものがあります。そう、カッフェ(=コーヒー)、エスプレッソとカプチーノです。小さなコップに入った濃いエスプレッソを気に入ったダンナはことあるごとに「エスプレッソ、ウーノ」と注文しては飲んでいました。
以上、8日間に渡るイタリア旅行でしたが、実は私、旅の途中で風邪をひき、後半はへろへろしながらついてまわっておりました。この休暇に入ると体調を崩す癖、なんとかならないもんでしょうかねぇ…。