スピッツ出禁




店員の中でスピッツという名前を勝手につけていた男がいる。

このスピッツという男が、かなり露骨な待ちだった。

それでいて、普通に対戦をすると、結構連勝できるので天狗になっていたようだ。

そんなある日、店員の一人が仕事前に対戦した。

この店員がかなりなやり手なため、はっきり言ってやつなど相手ではなかった。

3連勝した時点で、時間が来たので常連と交代。さらに1勝して、4連勝。

つまり、やつは4連敗した。天狗になっている彼にとっては、それが許せなかったのだろう。

店員姿になってフロアに出てくると、その店員につっかかってきた。

なんでもはじめのうちは、バカにするような事を言っただろう。などと文句を言ってきて、

最終的には、店員はゲームをやっちゃいけない。などと勝手な理屈を作って、文句を言ってきたらしい。

そんな事はその店によって違う事で、お前に決められる筋合いはない。

でも、むこうは全然収まる様子はない。というより、どんどんヒートアップしていたようだ。

あまりにしつこかったので、店員が「もういいから、お前この店に来るな。出禁だ」

と言ったら、「こんな店二度と来るか!」と言って出て行ったらしい。

で、そんな勢いよく出て行ったにもかかわらず、何時間かしたら戻ってきたらしい。

どうやら、謝りに来たようだ。冷静になったら、自分のいいぶんが悪いのに気がついたのだろう。

しかし、そんな勢いよく出て行って、どの面さげて謝りに来たのかは見てみたかったものだ。


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