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〜あなた好みの私にして〜
それはそうと、何を買いに来たわけ?
「あ、この足なんで、スカートじゃ不便だし、パンツの方が
いいかなあって」
なるほどね。
「圭ちゃんはたくさん持っておられるじゃないですか。それ
で、選んでもらおうかなあって」
ふんふん…って、私があんたのを選ぶわけ?!
「はい」
いや…「はい」じゃなくて……。
「サイズさえ合えば、どんなのでもいいです」
そう言われてもねえ……。
基本的なコンセプトぐらい言いなさいよ。
「じゃあ……『圭ちゃん好みの梨華』ってことで……」
余計に選びにくいじゃない!
……だから悲しそうな目で見ないでよ……。
選べばいいんでしょ。選べば……。
とにかく、もうちょっとしっかりしてほしいわ。
取りあえず、シャープな感じのを選んでみるかな……。
これと…これ。
いや、こっちと組み合わせた方が……。
梨華、そこにつかまって立っててよ。合わせて見るから。
…ふ〜ん。こっちの方がいいわね。
何だか着せ替え人形みたいで、ちょっと楽しいわ。
……ちょっと何をクスクス笑ってんのよ?
「だって、圭ちゃんの手がちょうど腰の辺りを行ったり来た
りするから、何だかいやらしいなあって……」
バシッ!
「いった〜い! 何で叩くんですかあ?」
人前で変なこと言うからでしょうが!
まったくもう……人が一生懸命に選んでるのに……。
ム〜カ〜ツ〜ク〜!
(続)
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