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【焼き銀杏】 一眠りして、すっかり体調も戻ったし、梨華ちゃんからの電話を楽しみにしながら、洗い物の手伝いなんかしてた。 じゃあ、迎える私は? |
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【チャーミー石川】 目の前には帰りに買ってきたペットボトルとお菓子。 「梨華ちゃん……」 「そうかい…わかるなぁ……私もそんな感じだったから……」 「あ…安倍さん、それって……」 |
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【焼き銀杏】 「う〜〜ん……」 でも今一番は、やっぱり「あいつ」の問題。 よしっ! 今までの吉澤の言動を振り返ってみる。 不意に、以前読んだ本の中の一節が浮かんできた。 着信音で現実に意識が戻る。 |
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【チャーミー石川】 ジュースを一口飲んで、眼を細めて笑う安倍さん。 でも分かる。 そんな私なりに感じた明日香ちゃんをお話ししたら、安倍さん、すごい嬉しそうだった。 「…あのさぁ…前から気になってたんだけど……」 ……やばいよ。何て答えよう……。 えぇと…安倍さんは、明日香ちゃんのお姉さんみたいな立場なんだから……もし私が、妹のキスのこと聞いたとしたら……どうだろう? |
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【焼き銀杏】 「あの…吉澤…さん…のこと何だけど……」 「…梨華ちゃんがね、『最近、元気がないみたい』って心配してたから……」 「言いにくいことあるかもしれないけどさ、私達と似たような状況だし、相談にのれることもあると思うんだよね」 「いや…だから、『はい』じゃなくてさ、『うん』って……」 |
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【チャーミー石川】 さっきからずっと、安倍さんの視線が私に刺さってる。 「あ〜…そうなんだ。そうだよね。二人とも、スキ同士なんだしね……あはは……」 「……ねぇ、梨華ちゃん……」 安倍さん…乾いた笑いが…怖いです……。 とにかく話題を変えないと。 |
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【焼き銀杏】 後藤さん…ごっちん、ちょっと打ち解けた感じで、躊躇いながらも話し始めてくれた。 ふむ……。 私が照れてるのなんか関係なく、ごっちんの声は切実で……。 吉澤の手助けなんか、これっぽっちもしたくない。 |