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【焼き銀杏】 暗闇の中に私はいた。 いつまでも…いつまでも、闇の中に私はいて……。 いつの間にか、私は歌いながら走り出していて……どこへ向かっているのかも分からずに、ただ闇雲に走っていた。 梨華ちゃん……。 なのに……いつまで経っても辿り着けない。 「イヤ…イヤだよ……梨華ちゃ〜ん!!……」 |
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【チャーミー石川】 「梨華ちゃ〜ん!」 明日香ちゃんが…明日香ちゃんのあの笑顔が見たいのに。 何故だか明日香ちゃんの声が、だんだん遠くなっていく。 さっきの声。 そう心に決めたら、急に身体が自由になって、私は走り出した。 目が覚めたら、携帯電話から着メロが聞こえてた。 |
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【焼き銀杏】 「……梨華ちゃん…昨日から全然連絡しなくて……ごめんね…心配掛けたよね?」 私も会いたいよ。 『明日香ちゃんの家?…いいの?…だったら…お仕事が終わったら、真っ直ぐに行っちゃう!』 私の必死な感じが、声を通して伝わったみたい。 電話の向こうで、梨華ちゃんが大きく息をつくのが分かった。 切れた電話を抱きしめて……声無く泣いた。 |
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【チャーミー石川】 明日香ちゃん…私に一生懸命、説明しようとしてる。 私が明日香ちゃんのことを信用するか、しないか、それだけのことだし、そんなの…決まってるじゃない。 でも…まぁ…明日香ちゃんが説明したいんなら、聞いてあげてもいいけど……。 |