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【焼き銀杏】 ……ホントに静か。 二人は声に出さないでも、互いの思いが分かってて…それが当たり前で……。 ……ホントに静か。 ピピピッ♪ ピピピッ♪ ピピピッ♪……。 午前7時。 「あ…ごっちんを起こさないと……」 |
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【チャーミー石川】 うふふ。 「ごっちん、よっすぃ〜が迎えに来てるよ〜!」 「…ごっちん、おはよう」 「ご…ごめんなさい…だって、ごっちんが、なかなか起きなかったから…つい……」 明日香ちゃんが賛成してくれたら、何でも出来るような気になるから不思議だね。 ちょっと心配。 |
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【焼き銀杏】 何とかしてあげたい……心の底からそう思う。 事情がどうあれ、触れ合うことを避けるっていうのは、やっぱり心を閉ざしてるってことだよ。 紗耶香には悪いけど、あの時、私には紗耶香への思いを抱いてはいなかった。 吉澤は、きっとごっちんを傷つけたくなくて避け続けてるんだろうけど……そのこと自体が、ごっちんを傷つけてしまってる。 |
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【チャーミー石川】 ごっちんが着替えてる間に、明日香ちゃんと二人で下に降りていったら、お母様がもう朝食の用意をしてくれてた。 「母さん、ごめん。もう一人分、良いかな?」 三人で食べる朝食は、またにぎやかで楽しかった。 これまでも、かなり無理させちゃってるもんね。 「ううん、大丈夫。電話、待ってるね」 「ごめん、ごっちん。忘れ物したから、ちょっと先行ってて。すぐに追いつくから」 「……もう……」 |