2.RPGにおける上級者の存在
RPGにおいて上級者という存在はあるのでしょうか?と云うような質問を良く受けます。これに関して
日々思うことは上級者はいないと云う人の論調は大抵「RPGは”遊び”であり勝ち負けは存在しないのだ
から上級者という存在はいない」というものです。私はこの論旨に疑問を隠せません。
1.上達するって何?
RPGは”遊び”です。これは前にもお話しました。”遊び”である以上楽しまなくてはいけません。では、そ
んな”遊び”であるRPGでは上達するとはどういうことなのでしょうか?それは私が考えるに”楽しみに幅
を作ること”だと思います。
楽しみに幅がある人(仮にAさんと呼びましょう)ならばどんな人と遊んでも他の人に合わせた”楽しみ”
を見つけて楽しむことができます。(このときAさんは自分の楽しみを捨てているわけではないことに注意
しましょう。合わせた後の楽しみ方もAさんにとっては楽しみの一つなのですから)
現在RPGには非常に沢山の楽しみ方と遊び方があります。さらに、今このときも生まれ続けているかも
しれないのです。だから、自分と違うことに楽しみを見いだしている人も必ずいるはずです。そんな状況だ
からこそ沢山の”楽しみ”を知っていると云うことは、必然的により多くの人々と”時間を共有”することが
できるようになると云うこととイコールなのです。
2.どうして上達するの?
上でRPGにおける上達について話しました。では、どうして人は上達を望むのでしょうか?
皆さんがRPGを初めてやり始めたときのことを思いだしてみてください。そのときに楽しかったからこそ
今もRPGを続けているはずです。そのときに思いませんでしたか?
「慣れていないのにこれだけ楽しいのなら、慣れて巧くなったらどれだけ面白いのだろうか?」
そうです、「より楽しみたいから巧くなろう」というのが上達の原動力なのです。ですから、より楽しむため
に巧くなるのであって巧くなるために巧くなるなるのでは本末転倒になってしまいます。
3.では、どうしたら上達できるの?
上達することは”楽しみに幅を作ること”だと前に言いました。では、実際にどうすれば人は上達してゆく
のでしょうか?ここでは具体的な手法は諸氏の書かれた他の様々な文献を参考して頂くとして基本的な
スタンスや方法を紹介したいと思います。
まずは、一緒になった卓の人のやり方を良く見て面白そうだと感じたら実際にセッションで試してみるこ
と。こうすれば自分の観点からは気づかなかったやり方を知ることができますし、特に労力のいることでも
ありません。
次に、色々な人の話や意見を聞いて参考にし実際のセッションに役立てること。まあ、これは上のやり方
とあまり変わりませんが人に意見を求める分積極的になったというところでしょうか。
最後に、そのときに自分が興味を覚えたことをその都度RPGに活かす様に工夫すること。RPGはゲー
ムとはいえきちんとした法則を持った宇宙を舞台にしています。ですから、自分の持っている知識はRPG
で全て活かすことが可能なはずです。ただ、各ゲームや世界観ごとに活かし易い知識があるだけです。こ
の方法の最大の利点はその時に興味在る趣味とRPGと同時に詳しく(巧く)なれるってことでしょうか。一
石二鳥って良い響きにですね。
4.永くやっている人が上級者なの?
上達云々という話をする以上この話題も避けては通れないでしょう。良くコンベンションなどで”RPG歴
が長い人”=”上級者(ベテラン)”という図式で人を見ることがありますがこれは正しいのでしょうか、いい
え間違っています。RPG歴は単純にやってきた時間的長さを顕すものだし、上級者という言葉はノウハウ
を沢山持っている人のことですから両者は違うものです。
では、どうしてこうした間違いが起こるのでしょうか?
上級者の定義を楽しみの幅がある人と考えると上級者になるにはより多くの楽しみを知らなくてはいけ
ません。これは実際に体験しても知識として知っていても構わないのですが、長年やっていれば必然的に
これらに出会う可能性が高いのではないでしょうか。
つまり、長年やっている人の中に上級者が生まれる確立が高いことを経験的に知っているから”RPG
歴が長い人”=”上級者(ベテラン)”という図式を頭に描いてしまうのです。しかし、これはあくまで可能性
が高いというだけなことは周知の事実ですよね。皆さんがコンベンションなどで出会った人を判断するとき
にはRPG歴はあくまで判断材料の一つということを頭の片隅に置いておいて下さい。
また、同様の観点からみるとゲームを始めたばかりの人でも多くの楽しみを知っている人は上級者とい
うことができるでしょう。こういった人の多くはRPG以外の趣味を持っていたりしてそこから楽しみの幅を
作っていることが多いようです。
−−−−その他言いたかったけど上手く文章に入れ込めなかった部分−−−−
”遊び”で楽しいのは結果よりも過程です。とはいえ勝ち負けの在る”遊び”では往々にして結果である
勝敗に捕らわれがちです。しかし、RPGには勝敗は存在しないのですから、純粋に過程を楽しむことがで
きます。そういう意味ではRPGは非常に”遊び”らしい”遊び”と云えると思います。
過程を楽しむにはその場その場で常に考え続けなければいけません。本当に楽しもうとするには努力を
放棄している暇などないのです。
常に同じゲーム、同じ遊び方しかしない人がゲームに飽きるのは当然です。なぜなら彼らは楽しみを模
索することを放棄しているからです。それでは楽しみが見つからないのはあたり前でしょう。それをあたか
もRPGを遣り尽くしたかのように「RPGは非常に陳腐な”遊び”だ」と云うのは間違っています。
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「楽しむために巧くなる」
ここにこそ上達の鍵は隠されている。
より良い時間の共有こそ
目標と成り得るのである。
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