〜初心者との接し方 <心構え>〜
<目次>
(1)一人格として尊重する
(2)物事を決め付けてはいけない
(3)必要以上にべたべたしない
(4)見た目は“小汚く”見えない程度にさっぱりと
(5)ゲームその他には積極的に誘うが、しつこくしない
(6)困っていそうなら助けてあげよう
(7)自分の言動の影響力を知ろう
(8)何よりも一緒に楽しむという気持ちを
(1)一人格として尊重する
RPGは言うまでもなくコミュニケーションを通じたゲームです。
コミュニケーションとはこれつまり人格と人格の接点です。
逆に言えば多数の人格を認識して初めてコミュニケーションは成立するとも言えます。 つまり、RPGを
する以上一緒に卓を囲む人間の人格は常に尊重されなくてはいけません。
良く話を聞くのですが初心者を初心者だからという理由で軽視する人間が多いそうです。しかし、この態
度は非常に問題があります。相手を軽視すると云うことはつまりコミュニケーションが成り立たないと云う
ことです。相手の話を聞かなければ自分の話を聞いてもらえないのは当然です。これではゲームは成り
立ちません。必然的に双方つまらない思いをする羽目になり、初心者はRPGをつまらないものだと感じる
ことでしょう。
初心者であれベテランであれ一人間として人格は常に尊重されるべきですし不当に意見をねじ曲げられ
るいわれはないのです。
これ以降の文章は常にこの相手の人格というものを前提として書いていきます。逆にこのことが理解で
きないようでしたら貴方はRPGというゲームをするべきではないでしょう。
貴方が一緒に卓を囲む人々に分け隔てなく公平な態度で接してくれることを切に願います。
追記:同卓内で異性がいるとき妙に気にしてしまう人がいますが、あれは完全に逆効果です。所詮、性別
はパーソナリティの一部なのですから一人格として以上に特別視する必要はないのです。
(2)物事を決め付けてはいけない
ゲーム中に「君は初心者だから仕方がないよね」とか、「初心者だからこうしなくてはいけない」とか云う
台詞を時々耳にします。これは最もやってはいけない間違いです。
初心者は確かにRPGに慣れていません。しかし、それは至極当然のことで私や貴方がRPGを始めたと
き常に通ってきたことです。知らなければ覚えれば良いのです。RPGは人生経験がものを云います。逆に
云えばRPGを始めて間もない人でも意思決定を下す判断材料には事欠きません。ただRPGという考え
方にコツを覚える必要があるだけです。そしてこれはさして難しいことではありません。
それなのに相手の人格や人生を一方的に決め付け、「君は物を知らないから私たちの云うことを素直に
聞いていれば良いんだ」といった発言をすることは相手を無用に傷つけるばかりか自分自信を貶めてい
るだけでしかありません。
又、RPGには模範回答(better)はあっても正解(best)は存在しません。全ての事象にはあらゆる角度
から考えることができ、また必要があるのです。
初心者はきっとRPGを知るために貴方に意見を求めるでしょうし、貴方もRPGを知って貰うために意見
を述べるでしょう。しかし、意見とは常に主観から生じていることを相手に伝えなくては固定観念を産むこ
とになります。固定観念は思考停止を呼びRPGにおける意思決定は存在しなくなりそれはRPGではなく
なるでしょう。ですから、貴方は常に自分の意見を一般化することなく伝えなくてはいけません。そして相
手に物事を相対的にも総体的にも考えられる余地を与え促さなくてはいけないのです。
貴方と貴方の友人がRPGを行うときに常に一つ事に囚われる事無く自由な発想を持ってゲームに挑ん
でくれることを望みます。
(3)必要以上にべたべたしない
はじめ人はだれしも自分の力で立つことはできません。家族や仲間の力に支えられ生きてゆきます。し
かし、いつかは自分の力で立ち上がり歩いてゆくことを覚えます。
それと同じ様に初心者は貴方の助けを必要としています。全く知らないRPGという概念に触れどうして
良いか迷っています。貴方は彼らに道を示してあげなくてはいけません。しかし、貴方は彼(彼女)らを一
から十面倒を見る必要はありません。貴方は彼(彼女)らの介護人ではないのです。同時に彼(彼女)ら
は物を考えることのできない赤ん坊でも身動きのできない老人でもありません、自分の考えで行動できる
人間なのです。貴方に求められていることは彼(彼女)らが道に迷わないよう、立ち上がれるように手を添
えてあげることなのです。
もし、貴方が同年代の人間から「君は僕より劣っている」と暗にでも云われれば傷つくと思います。必要
以上に初心者あつかいすることは例え親切心から言っていたとしても結局そう言っていることと同じ事な
のです。貴方が相手にしているのは貴方の思い通りになる人形ではなく一人の人間なのですから。
(4)見た目は“小汚く”見えない程度にさっぱりと
人間同士の付き合いでは第一印象と云うものは非常に重要なポイントを占めています。 初心者が会場
に入ってきて最初に気にすることは回りの人達が信用できるかと云うことです。そしてその判断材料の一
番大きなものとして服装や髪形などの見た目と言動の二つがあります。言動は少し相手を見てからでない
と判断のしようがありませんが、見た目に関しては殆ど一瞬で判断できます。そんなときに余りにも汚い格
好をしていては信用するものもできません。
ですから、スーツを着ようとは云いませんがせめて異性とデートに行っても恥ずかしくない格好を心掛け
ましょう。
最低限前日の夜もしくは当日の朝に入浴はしておきましょう。
(5)ゲームその他には積極的に誘うが、決してしつこくしてはいけない
一度ゲームをして仲良くなれたのならその後も一緒にゲームをしたくなるのは道理です。そういったとき
はぜひセッションに誘ってあげましょう。但し、無理矢理住所や電話番号などを聞き出したりしてはいけま
せん、相手の生活を考えて誘いましょう。貴方にも生活があるように彼(彼女)らにも自分の事情があるの
ですから。
(6)困っていそうなら助けてあげよう
(3)でも云いましたが貴方は一から十まで世話を妬く必要はありません。基本は相手から聞いてくるま
で無理に教えないことです。
ですが、少しだけ例外はあります。それは相手が困っていても言い出せないときです。コンベンションな
どでは特に多いのですが、RPGの経験がない人にとってはいつ誰に聞いて良いのか判らないことがあり
ます。そのため、言い出すタイミングを失って結局何も云えないままセッションが終わってしまうことも珍しく
ありません。
こういったことを解決するにはいくつかのポイントが存在します。
1.誰に聞けば良いかを明らかにしておくこと
2.ルールを知らないことは恥ではないことを伝えること
3.判らないときはすぐに聞くように伝えること
4.ルールを知らないままにしておくことはゲームをつまらなくしてしまうだけだと云うことを教えること
5.できるだけ質問できる人の側に席を置いてあげること
6.ルールブックの何処を読めば良いかを教えてあげること
7.言いづらそうにもじもじしていないか時々気にしてあげること
8.質問されたら丁寧に対応すること
9.絶対に高圧的な態度は取らないこと
10.選択肢とその有利不利を示唆してあげること
11.明らかに相手が知らない話で盛り上がらないこと
などが代表的な対応でしょうか。他にもまだ良い方法はあるとは思います。
とにかく、相手に不快感を与えないように質問し易い雰囲気を作ることが大事だと思います。
(7)自分の言動の影響力を知ろう
初心者は基本的に殆ど真っ白な状態からRPGに関わります。そんなときに貴方からRPGのいろはを教
わるわけです。三つ子の魂百までとは良く言ったもので最初の印象はずっと後まで付きまとってきます。で
すから、貴方は自分の発言にもう少し注意しておく必要があります。そうでなければ大事な仲間を一人失
うことになるかも知れません。
(8)何よりも一緒に楽しむという気持ちを
初心者に教えるには等と言ってきましたが、最終的に大事なのは「教えてやろう」とか「教えてあげなくて
は」という気持ちではなく、どうすれば一緒にRPGを楽しめるだろうかという気持ちではないでしょうか。
言葉で語られたことよりも、貴方の真剣に楽しもうとしている姿勢こそが彼(彼女)らにとって何よりの糧
となることでしょう。
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