

小学生の時に,ひざの辺りまである段を
超えようとしたんだけど,失敗してコケて
『ポキッ』
って軽やかな,それでいて明快に発する音が右手首から聞こえてきたんだ。
僕はその時,情けなくも泣いちゃったんだ。
恥ずかしいなぁ。
だって,手首から飛び出てはいないけど,
骨が透けて見えちゃってんだもの。
んで,あっという間に指が青紫色にすりかわってたんだ。
最悪だよね。
複雑骨折だってさ。
すぐに手術が必要だってんで,すぐに手術室に運ばれたんだ。
裸にされて,
薄い水色のなんていうか,手術服って言うの?
よくわかんないけど。
手術中,右手に麻酔打たれて,
右肩から先はもう何も感じなくなったんだ。
で,横たわってる僕から右手が見えないように
カバーがかけられてたんだけど,
それでも何とか見えるように顔を動かしたんだ。
なんでそんな事したのかって?
そりゃ,好奇心以外にないじゃないか。
はっはっは。
で,それはもう見事に皮膚を裂いたんだ。
そしたら血が出た。
当然だよね。
僕も生きてるんだからさ。
それにしても骨を固定しようとして針金を使ったのはいいけれど,
何も2回も失敗する事はないじゃないか,
と思うんだ。
おかげで3個も跡がついちゃったよ。
今となってはいい思い出だね。
ははは。
でも手術中にしろっぽいもの(線状?)が見えたんだけど,
あれが神経なのかなぁ?
