二次創作:元ネタ『奇妙な少年と少女達』by yuna様 No.39【証明】 二次創作:元ネタ『奇妙な少年と少女達』by yuna様 「お願い・・・・・助けて・・・・・」 長い鞭のようなモノが白衣の女性の首に巻きついている。 それは全身が銀白色の少年の尻部から生えていて、どうやら鞭の正体は、この少年の尻尾のようだ。 少年は尾に力を入れる。さらに首が絞まっていくので、女性の顔は青くなり呻き声を漏らした。 「助け・・・・助け・・・・・」 弱々しくなっていく声で、女性はなおも助けを求める。だが少年はナイフのように鋭く長い爪を持つ手で、躊躇いもなく女性の心臓を貫いた。 ドスッという擬音が、本当に聞こえてきそうだ。吹き出た鮮血が少年の体中に降り注ぐ。 下唇にかかった血を、長い舌で舐め、物言わぬ屍となった女性を適当なところに投げ捨てた。 パァン!!! 音がしたと思うと、少年の頬に凄い勢いで何かが当たる。だが呆気なく弾かれ、それは地面に転がった。 音の聞こえた方を見ると、血で所々紅い白衣の男が、倒れていながらも銃をこちらに向けている。 少年はゆっくりと男に近づいていき、少年の手が、恐怖で歪んでいる男の顔に触れたかと思うと、一瞬で首が始まる部分まで裂いた。 それから、ふぅ、と溜息を吐くと、器用に背に畳まれた羽を広げ、飛んだ。 少年は、『あれ』っというものを欲していた。 それが何なのか分からない。どこにあるのかも分からない。今でも存在しているのかさえ分からない。 でも、自分は、それを探そうと思っている。それは、自分が大切なモノだと知っているから。 それが、自分が何なのかを証明してくれると思うから。 空から、自分がいた研究所を見る。 もしかしたら、ここに・・・・・っと思ったが、すぐに取り消し、放っておく事にした。 もう、遅いから。 全部、壊したから。 ヒトも、モノも。何もかも。 ―――――――――――――――――――――――― これは、汚れた世界での、最悪の、実験の、結果。