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044:飛んだ


 ここはとある研究所。ネイリ・グランカートは目の前にあるドでかい大砲に呆気に取られたまま、隣に立っているハゲのマゴ・ムー博士につい声をかけてしまう。

「あの、マゴ・ムー博士?」
「なんじゃ?」
「あれ、何ですか?」
「スーパーウルトラハイパーメガトン物体転送装置3に決まっておろうが」

 そうなんだ!
>ただの大砲にしか見えない

「……あ、あたしにはただの大砲にしか見えないんですけど」
「気のせいじゃよ、ネイリ。さっ、乗れ」

 はい
>効き目は?

「……効き目は?」
「乗れ」

 はい
>あの効き目は?

「あの」
「乗れ」

 はい
>えと、話聞いてます?

「えと」
「乗れ」

 はい
>話聞いてませんね?

「話聞いて」
「乗れ」

 乗ればいいんでしょ、乗れば!!
>これ、安全ですよね!?

「これ」
「乗れ」

 ……分かりました。
>もしかして私実験台!?

「もしかして私実験台ですか!?」
「良いからさっさと乗れぇー!」

 ネイリの言葉も無視し、マゴ・ムー博士は彼女を蹴り飛ばして大砲の中にぶち込むとそのまま発射した!!


ドッカァァァァァァァァァァァァァァン!!!!
「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


 悲鳴と共に響く爆発音にマゴ・ムー博士は耳を塞いでしゃがみこんでしまう中、ふとある物が見えた。

「……あ」

 それは、本来ならスーパーウルトラハイパーメガトン物体転送装置3に入れなければいけない部品であった。



 その頃、ぶっ飛ばされたネイリは目的地とは明らかに違う場所に不時着していた。