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 047 スイッチ
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「…なぁに、これ?」
「…さぁ?」

 今、私たちは困り果てていた。
 その理由は、目の前にある「いかにも怪しいスイッチ」。

 虎模様(黒と黄色)の外枠に、赤いボタン。
 普通なら「DENGER!」とか書かれてフタされてそーなボタン。
 明らかに危ないボタン。

 それで。

『限定一名様! 押すと楽しいことになります!』

 って、張り紙がしてあるんだけど。

 …つーか此処って、普通のデパートよね?

「どうしようか、コレ」
「どうしようって言われてもさ。どうするの?」
「…押す?」

 見れば、ボタン部分には指紋一つない。
 やはり皆遠巻きに見ているだけなのだろう、触るのは憚られるようだ。

「でも、押して下さい!とは書いてないから押す義理もないんじゃない?」
「押す義理って…また変な義理ですねそりゃ」
「まぁでも、触らぬ神に祟り無しとも言うし、やらなけりゃいいんじゃない?」
「…うーん、でも、虎穴に入らずんば虎子を得ずとも言うよ?」
「わざわざ虎子を得る必要性がないけど。」

 …う〜。
 丸め込まれてしまったけれど、どうしても気になる。

 そろそろと手を伸ばすと、ペシリと叩かれた。

「やめときなってば」
「でも、楽しいことって書いてあるよ? 楽しいのを無視するのは損だよ?」
「悪人にとって楽しいことだったらどうするよ?」
「うっ… で、でも、悪人とは限らないかも…」

 はぁ、と友達は深いため息。

「イヤさ…なんでそこまで明らかに『釣りでした〜』みたいなスイッチを弁護するの?」
「う、う〜ん…運命めいたもの? いたっ」

 デコピンされました。

「馬鹿か。いや馬鹿ね。馬と鹿の区別すらつかないんだわ、嘆かわしい!」
「そんなことないよ! 鹿は角があるんでしょ!」
「雌の鹿には角はないわよ?」
「え、そうなのっ?」

 でもトナカイには確か会った気がするんだけど。
 日本の鹿にはないのかな。

「…どちらにせよ、それじゃ馬と鹿の区別が出来るか怪しいわね…」
「む、そんな事いったら源義経だって鹿に出来るからって馬に崖降りさせたりして、区別できてないよ!」
「ハイハイ、とにかく買い物行きますよ? 今日アンタのために時間合わせたんだから、無駄話で時間つぶしたくないし」
「あー、流した! というか馬って普通にテレビとかで見るからすぐ見分けつくもの!」
「白ちゃん競馬趣味なんだ」
「ちがーう!!」

 そんな取りとめもないことを話しながら、その場を去っていく私たち。





 買い物を終わらせて、友達と別れた後に、もう一度来て見て私はびっくりした。
 スイッチが押されていたのだ。

 そして、スイッチの目の前には、目にも鮮やかな色の花が一つ咲いていた。





あとがき。

はい意味わからんねー。お題に沿ってりゃもう何でもいいんすよ。A'sです。
本当一日で3つ書いて、そろそろねむいから電波入り始めました。
ちなみに白鳥美空さんと赤峰優紀子さんです。白鳥さんがボケ、赤峰さんがツッコミ担当。
それじゃこの辺で。つぎはなににしよーかなー。