まだどんな関係でもないアタシたちは、坂の上のレストランの軒先で困ってた。
お互いバイトの給料でフトコロもホクホク。ちょっと冒険したメニューでお腹もいっぱいだ。
ところが、お腹はいっぱいでも、傘がない。
空もゴロゴロし始めてヤナ感じ。「ちょっと待ってて。」走って坂道を下るアナタ。
地下鉄のkiosk?にあったって、息を切らせて戻ってきたら、
手に持ってる傘は2本。アナタとあたしの分。
傘を開いて夕立の中を歩き出す二人。雫が肩にかからないように。
地下鉄の乗換え駅で、やっとクチを開いたアナタ。「送ってこうか?」
車もないし、タクシーっていう身分でもないあたしタチには、
相合傘が最高のきっかけなのに。決定的なチャンス!だったのに。
アナタが傘を2本買ってきた時から、送るって言われたら
「大丈夫。」って答えるつもりだったのさ。あの日のあたしはけっこう無防備で、
坂の上のレストランよりも、ちょっとだけアナタが気になってたのに。
意気地なしだったと言うべきね。
あ。それとも2本の傘を太っ腹と見るべきか?1本の傘をケチんぼと見るか?
それとも、あたしがただ相合傘をしたかっただけなのか?
だって、しょうがないよ、アナタもあたしもただの高校生だったんだから。
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