ブラックホールとは
「ブラックホールとは何ぞや?」
誰もが一度は疑問に思う事かと思います。
ただ、多くの人が持つイメージというはSFなどでよく描かれるなんでも吸い込む
「穴」
というようなイメージのようです。わたしもそんなイメージを持ってました。
あながち間違いではないのですが…

ここで思考実験です。
今この瞬間、木星を何らかの方法で圧縮しまくり重力崩壊を起こさせブラックホールにしたとしましょう。
そのときこの地球はどうなるでしょう?
ブラックホールの重力に引かれて吸い込まれてしまうのでしょうか?
答えは否、地球はほとんど影響を受けません。

なぜか?
それはブラックホールになったとしてもその質量は以前の木星と変わってないからです。
質量が同じなら周りに及ぼす重力の影響は以前と変わりません。
だから某「トップをねらえ!」みたいにブラックホール爆弾をつくっても意味が無いです。
あれは「超」重力崩壊だから違うのかもしれませんが…

では、ブラックホールとは何なのでしょうか?
とりあえず普通に考えられるブラックホールのでき方を書きます。
まず、恒星があります。恒星は自らの重さを内部で起こる核融合のエネルギーで支えています。
そして核融合の燃料が尽きたとき、恒星は縮み始めます。
そのとき恒星の質量がある程度以下だと、電子の縮退圧でその重さは支えられ、白色矮星になります。

恒星の質量がそれよりも重いと、電子は縮退し、陽子とくっ付き、中性子になります。
そして今度は中性子の縮退圧で重さが支えられます。この星を中性子星と呼びます。

ちなみに、寿命が尽きた恒星は構成している物質が中心に向かって落ちていくのですが、中性子星は密度が高いので、非常に硬く、落ちてきた物質が中心に跳ね返され今度は外側に爆発的に吹っ飛びます。
これが超新星爆発です。

そして、恒星がそれよりさらに重かったり、中性子星にガスなどがどんどん吸い込まれたりしてある程度の質量を越えると、もはや自らの質量を支えることが出来なくなり、中心に向かって無限に落下し始めます。
これが重力崩壊です。

そうするとどうなるか?
内部では特異点が出来たりいろいろあるのですが、事象の地平面の内側なので外側には特異点の影響はないです、というかあったら物理学が根底から変わっちゃいます。
事象の地平面とは、光さえも抜け出せなくなる、境界です。その手前ならなんとか脱出できます。
が、そこを越えるともう特異点に向けて落ちるしかありません。

つまり、ブラックホールとは、そういうものです。
解るでしょ?(←鷲羽風)

縮退圧
パウリの排他律、を思い出してください。
電子のようなフェルミオンは同じ状態、同じ場所にはスピンを反対にしても二つしか存在できないのです。
同じスピンの粒子が二つ同じ状態、同じ場所に存在するのを嫌がる力で支えられていると思うと良いのではないかと思います。

SF

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