「主よ、さまよえる魂の御霊を救いたまえ!」

・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

「・・・・う・・あ?」

「あっ!起きた〜!」

「あ、あれ?長森?ここは・・あ、あれぇ?!」

「大変だったんだよー。ちぎれた足とか手とか集めるの〜。
とくに頭なんか酷くて、脳みそばーん って感じで・・・」

「・・・何があったんだ、オレの身に」

「えーとね、簡単に言うと自爆したんだよっ」

簡単に言いすぎだった。

「じ、自爆ぅ?!自爆ってアレか、あの自分を犠牲にして爆発みたいな」

「うん!」

「・・・・・・・」

「・・・マジで?」

「マジで」

「自爆って、おいおい・・・なんでオレが自爆すんだよ。第一身に憶えが・・・」

ありまくりだった。たしか、モンスターと戦って全滅しかけて、それで変な腕輪見つけて・・・

・・オレは自分の指を数える。

「いち、にぃ、さん、し、ご・・・ちゃんとある・・。良かった・・・・。」

まだどこかパーツが抜けてるんじゃないか、と思ったが怖いので考えないようにした。

「ところで、大丈夫だったのか?爆発したんだろ、オレ」

「大丈夫っ、味方はダメージくらわないんだよっ」

「・・・・・」

・・・ホントはこいつ一人でモンスター倒せたんじゃないのか?

「じゃ、そろそろ行こうか」

オレの自爆損じゃーん、と考えるのは嫌だったので、教会を後にする。

「・・ん?あれ?」

オレは自分のステータスが変化してるのを発見した。

「あ、なんか魔法が追加されてる。どれどれ・・・・・メガンテ?」

「あ、それ、自爆の呪文だよ」

長森がさらっと答える。

「・・・うそだろ、丈太郎?」

「うそじゃないよ。本当だよ」

笑顔で言うな。

「これで、いつでも自爆できるねっ!大きな戦力アップだよっ」

「自爆って・・・勘弁してくれよ。教会だって、その辺にあるわけじゃないだろ?
 オレだって、ばんばん自爆したくないし・・・」

心の底からそう思った。いやマジで。

「大丈夫っ。私ザオリク覚えたからっ!」

「ざ、ざおりくってアレか?死者を蘇らすってゆう・・アレか?!」

「アレだよっ」

「ど、どーやって憶えたんだ?」

「さっきの神父さんのやってたの見て」

長森のステータスを見ると、たしかにザオリク、と書いてある。
メガンテも憶えろよ。頼むから。

「これで安心だね!」

「安心じゃねーよ!オレは全然!!」

・・ラスボスまでにオレの体、ちゃんとくっついてるかな・・・。

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・・・・・・・・・・

・・・・・・・

「モンスターだよっ、浩平っ」

「うっしゃあああああ、アムロ行っきまーーーーーーーすッッッ!!!!」

ドガアアアアアアアアァァァァン!!!!!

「ザオリク」

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

「モンスターだよっ、浩平っ!」

「我が巨人軍は永遠に不滅でーーーーーーーーーーすッッッ!!!!!!」

ドガアアアアアアアアアアアアアァァァァァン!!!!!

「ザオリク」

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

「モンスターだよ〜浩平〜」

「セコムしてますかああああああああああああああああああ」

ドガアアアアアアアアァァァァン!!!!!

「ざおりく〜」

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・

・・・・・・・

「ふぁ〜あ、なんか私眠くなってきちゃった」

「ぜぇ、ぜぇ・・いいご身分だな・・おい」

「ところでオマエ、さっきのザオリク面倒くさくなって適当にやっただろ?」

「そ、そんなことないよ〜」

「うそつけ!両方とも右手になってるぞ!!」

「わ〜、びっくり」

はったおすぞ、このアマ。

「あと少しでラスボスのダンジョンだよっ、頑張ろうねっ」

「・・・ああ」

頑張ってるのはオレだけどな。

・・・・・・・・・・・・・・

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・・・・・・・

「ふはははははは!!来たな、勇者よ!我こそは・・・」

「メガンテ」

ドガアアアアアアアアアアァァァァァァァン!!!!!!!!!!

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そして、エンディングのテロップが流れた。
無事、クリアしたらしいオレ達は元の世界に戻った。
・・・が、

「浩平〜、焚き火しよー」

「あれ、ライターは?しゃーねーな、メラ!」

パチパチ・・・

「便利〜」

「・・・イモうまいな」

こっちでも魔法が使えるようになってしまった。
まぁメラ程度じゃ、たいした事はできないけど。
問題は長森だ。墓地の前でザオリク使おうものなら、さぁ大変。
ご先祖様に会っちゃうぞ。

「あ、流れ星!」

「お、ホントだ。願い事でも・・・って、うあっ!こっち来るぞ!!」

「浩平!突っ込んで!!」

「ふざけんな!殺す気かっ」

「違うよっメガンテだよっ!相殺するよっ」

殺す気マンマンじゃねーか。

「ちっくしょおおお!!!!メガンテえええええええええ」

その日オレは、はなばなしく散った。

fin