―――『ジズ、わたしたち、ずっとずっと倖せよ』
―――『あぁ・・・私も、倖せだ。愛している・・・』
―――『嗚呼、わたしもよ、愛してる・・・ジズ・・・。』
・・・残酷な、二つの銃声。
―――――― 『 わたしたち、永遠に 』 ――――――
・・・・・・・魂の契りを結んだ、二つの肉体が、横たわった。
「めばえ」
主の呼ぶ声に、少女は振り返った。簡素ではあるものの可愛らしいデザインのワンピース、黒い羽根つきのベレー帽を被った、所謂『モダンガール』といった風貌だ。
ヴェネチア某所にある此の屋敷。
そして其処に在る二人。
一人は、今の少女。名はめばえと云う。
そして、主。
此の屋敷の正式な持ち主でもある彼は、ジズといった。
端正な顔の右半分には仮面、陰る右眼。左眼は怪しく紅く光っている。口許は歪めたように笑み、そっとめばえに近づいた。
「・・・めばえ。此方に」
手を差し出すジズ。微笑んで、めばえは握り返した。
「はい、主様」
切ないほどにいとおしい、主様。
其の言葉を飲み込んで、従う。
洋館の虚は、キャンドルの淡い光によって照らされていた。嘘のような、そうまるで、幻影の如き美しさを放っている。
アンティークテーブルに並べられたグラスに注がれたワインも其のままに、二人は階段をそっと上った。
彫刻で飾られた木製の扉を、ゆっくりと開く。其の先の主の寝室である部屋は、相当な広さがある。
先ず目につくのは、ステンドグラスの窓。今は降りしきる雨が叩きつけているのが解る。
次に、ソファ。ベッドにもできそうなほどの大きさだ。
そして―――ヴェールで囲まれた、薄紫のキングサイズ・ベッド。
其のベッドに、めばえをかけさせると、ジズは部屋の隅にあるレトロな蓄音機を回しはじめた。
歌曲と思しいものが、部屋中に流れる。緩やかであるが、とても・・・狂気的な曲だ。
「めばえ。此の曲をお唄い」
そういって、ロッキングチェアにかけるジズ。何時の間にか、片手には煙管を吹かしている。
だが、めばえが此の唄を聴いたのは初めてだった。
何とか唄おうとするが、中々調子が合わない。ひとつのフレーズが終わったかと想うと、変調してしまうのだ。
そして、其の曲は終わった。
「・・・申し訳御座いません・・・ジズ様・・・」
頭を下げ、陳謝するめばえ。悔しいような、哀しいような目をしている。
主様の望みに、叛いてしまった。
たとえ其れが自分にとって不可能だったとしても、彼女は遂行しなければならないのだ。
少なくとも、彼女はそう想っていた。
そんなめばえの傍らに、音も無くジズが不意に近づいた。優しく、然しきつく、彼女を抱き締めた。
「では、一緒に覚えましょう」
髪を撫でながら、ジズは口の端を釣り上げた。めばえの首筋に手をやる。鎖骨に指をそわせ、其のまま顎へ移動した。
顔を上げさせ、唇を塞ぐ。口内に侵入したジズの舌は、彼自身の普段よりも余程雄弁であった。
歯列を巧みに割り、柔らかな頬肉の内壁を抉る。何度も首を深く押付けるように動かしながら、唾液を彼女へ流し込む。
嬉しそうに、心底愛しげに、めばえは其れを受け入れた。そして、自分も主を満足させようと、舌を絡めた。
唇を吸い、貪り合うと、其の間には透明な一筋の糸があった。少々粘着質な、欲望の糸。
「・・・口の中は問題ありませんね。では、メロディを把握しましょう」
両肩を支え、ベッドへと導くジズ。めばえは簡単に押し倒され、潤んだ眼差しで彼を見つめた。
柔らかな布団の中に沈む。
「・・・めばえ、では・・・声を出して御覧なさい」
彼女の頬を撫でながら、ジズは静かに命じた。素直に頷くめばえ。
細い、然し強さのある、ソプラノが溢れた。ただのドレミ音階が、まるで一曲の唄のようだ。
だがジズは首を振った。
「・・・そうでは、ないでしょう??」
薄い布に覆われた乳房の辺りに、手をかけるジズ。たわわに実った感触を味わいながら、巧みに苛む。
「ほら、止めてはいけませんよ」
「あ・・・っ、は、・・・い・・・」
先ほどより心なしか、声が小さくなってしまった。其れに震えも目立つ。
「其処はビブラートをかけるべきではありませんね」
ジズは飽く迄、愉快そうだ。
そして嬲り続ける。
脇から手を差し込んだ胸元を、いいように弄んだ。皇かな肌。白い良質な肉に、緩く食い込む指。
寄せては離し、離しては寄せるように巧妙に揉み上げ、まるでゴム毬のように扱う。潰さぬよう繊細に、然し弾むよう大胆に。
中央の勃ち上がった突起に触れることは無い。
固くしこっているのは目視のみでも判断できるが、未だ早い。
「あぁ・・・っ、じ、ず、様・・・」
か細く揺らぐ甘い声。
「どうせ期待していたのでしょう?」
耳元で囁く意地の悪い声。
溶け合い混ざり合う、二つの美声。
意識を掻き乱すように、ジズの手は更にめばえの乳房を責め続ける。
包み込もうとすると零れ出てしまうのではないかというくらいに育った果実は、ジズの手の中で踊らされた。
首筋に彼の唇が這い回る。うなじにかかる吐息。思考の総てがシャットダウンしそうな程の快楽。
めばえの上気した頬には涙が伝っていた。其れを認めると、ジズは口付けて其れを拭う。いとおしげに、だが冷酷に、めばえの躰を弄ぶ。
耳元では常に愛を囁きつつ、羞恥心を煽る言葉も忘れない。徐々に、自身でも陶酔していく。
―――嗚呼・・・めばえ、愛しいめばえ
―――おまえと幾度も契りを交わした私は、
―――何時か赦されるのだろうか?
願うように、祈るように。
ジズは癒しを求め、めばえに唇を落とす。
未だ、彼女を解放するつもりはない。
「めばえ。脚を広げて抱えなさい」
暫くそうして乳房や顔、首を弄んでいたジズであったが、仰向けに寝かせためばえに唐突な命令をした。
彼女は脅えたような瞳でジズを見上げたが、俯いたまま頷き、ゆっくりと脚を広げる。
折った膝を抱え、視線を逸らしたまま唇を噛み締めて羞恥に耐えていた。
―――嗚呼・・・美しい、めばえ
露になった恥丘には薄いシルクが貼りついている。清純を連想する、純白の下着。
適度に盛り上がった其処に、黒い影が薄っすらと確認できる。其の下には濡れて染みができていた。
「嗚呼・・・ジズ様・・・お赦しくださいませ・・・」
ジズはめばえの哀訴の声が聞こえなかったかのように、容赦なく愛撫を開始した。
下着にそっと指を沿わせる。染みが出来た辺りに、ゆっくりと、其れでも激しく擦りつけた。一際高い嬌声が上がり、今度は小刻みに震え続ける。
陰部がシルエットのように浮かびあがってきても、ジズは手を止めなかった。
「あっ、あぁ、あ、ジズ様!ジズ様っっ!!」
愛しくて、切なくて、主の名を叫ぶめばえ。
先程止まったはずの涙も、また流れ出している。
「お願いしま・・・っ、じ、ジズ様・・・・・・・ァ・・・・・・っ」
絶頂に昇りつめようとした、其の瞬間。
ジズは指の動きを止めた。其の先についた愛液を舐め、意地悪く笑う。
「赦して欲しいとは、こういうことではなかったのですか?」
咽喉の奥で声を噛み殺し、更にくつくつと妖艶な微笑を浮かべるジズ。
めばえは耳まで真っ赤になりながら、ぶるぶると戦慄いた。脚をM字に開かされた、無様な格好のままで。
喜悦に歪む目許。蔑み、見下す眼。其れでもめばえの躰は、主人の其の表情にすら快感を覚えていた。
「・・・まあ、おまえの望まぬことをしても致し方の無いこと。今日はレッスンを終了しましょう」
先刻まで覆い被さるようにしていたジズが、不意に立ちあがり、離れる。
「あっ」
名残惜しそうに、めばえが悲哀の光を瞳に宿す。涙に濡れた角膜。
「ジズ様・・・ジズ様・・・ジズ様・・・、ジズ様ぁ・・・」
幾度も名前を呼び、求めるめばえ。が、ジズは首を振るだけだ。
「いけませんねめばえ。そんなはしたない格好で。恥を知りなさい」
自分で命じておきながら、という矛盾に彼女は気づかない。其れよりも、主の機嫌を損ねてしまった、そちらの衝撃の方が大きいのだ。
めばえは官能に疼く躰を抑えつけながら、脚を閉じようとした。然しジズはまた首を振り、彼女の膝を掴んだ。
「何時、閉じて良いと云いました?」
子供をからかうような言葉。弄ぶ。意地の悪い愛情表現に、めばえはまた泣き出しそうになった。其の表情を見て、ジズは満足げにまた微笑む。
―――嗚呼めばえ、可愛いめばえ
―――私をもっと愉悦に浸らせておくれ
少々赤らんで、呼吸をする度に小さく揺れる乳房へ、また手をかけるジズ。丁寧に、壊さないように、愛撫を繰り返した。一度は竦んだ乳首も、じきに活気を取り戻し、勃ちあがる。
「あぁっ、じ、ジズ様・・・ああぁああっ!」
最早其の意味を為していないショーツを引っ張りあげ、ひも状に伸ばし、めばえの秘所へ食い込ませる。反射的に大きく仰け反り、踊る裸身。
指先で摘み上げているだけなのにも関わらず、ショーツは容赦なくめばえを犯す。
遠慮がちに窄まった菊座、花弁、花芯に食らいつき、激しく彼女を嘲弄するのだ。
悶え狂うめばえの躰。豊かな乳房が暴れまわる。其れを制するように、ジズは無言のまま、乳房の蕾を愛でる。
唇ではさみ、舌先で中心を抉り、突つく。乳輪ごと吸いつき、円を描き、外側から渦巻くように蕾をしゃぶる。
そして、其方にばかり集中しているようでいながらも、しっかりと下半身への攻めも忘れない。
ショーツを器用に脱がせ、左足首で丸まった其れを放る。現れた小高い丘陵には鬱蒼とした黒い茂み。
其の先のクレヴァスは既に濡れそぼり、ぱくぱくとひくついてジズを求めていた。
奥までが覗けるほどに其処は蕩けており、然し妖しく蠢いていた。
其の媚肉を掻き分け、ジズは指をゆっくりと膣口へと侵入させる。人差し指と中指をぴったりとくっつけ、他は花弁を広げるのに用いた。
第一関節、第二関節が着々とめり込んでいく。其の度にめばえから、甘美で艶かしい悲鳴が上がった。唄のように心地よく、夢のように麗しかった。
「どうなのです?めばえ」
狭い門を広げるように、指を中で開く。粘膜を掻き出すようにしてジズは刺激を与え続けた。
めばえは苦悶と悦楽に眉を顰め、其れを受け入れる。勝手に動いてしまう腰。叱咤するように堪えようとする彼女。其れを見て、ジズは嘲笑った。
「いやらしいですね」
指を一気に引き抜くジズ。快感がつきぬけたかと想うと、急速に寂しさが襲ってくる。めばえは太腿を擦りつけながら、自身を慰めた。
「あぁっ、ジズ様ぁ、ああ、ああんっ」
最早理性など残っていない。只管、愛しい主人のものを欲するだけだ。
ジズは背筋を這いあがる寒気にも似た快感を、甘受していた。嗚呼、と陶酔的な声をあげる。
「・・・そんなに欲しいのですか」
めばえ自身の愛液を纏った指をちらつかせ、其のまま彼女の頬をなぞる。温もりを感じた。いとおしい。
何度も何度も深く頷くめばえ。撓んだ眉と、汗ばんだ頬。光の反射率で色の変わる瞳。今は蒼く、快楽に澱んでいる。
ジズは其の長い指を、彼女の口許へ押し当てた。柔らかな唇を越えると、中で軽く開かれたままの顎、其の先には舌が横たわっている。
唾液の出る裏側へと指を通し、まさぐった。媚びを売るように其れを舐める彼女がまた、愛らしくてたまらない。ジズは更に責め苛む。
「めばえ、如何ですか?アナタ自身のお味は?」
元々赤らんでいた頬が更に紅潮し、めばえは目を泳がせて逃れようとした。然しジズが黙って見過ごすはずも無く。
「答えなさい・・・めばえ」
顎を掴み、自分の方へ向ける。視線は決して逸らせない。めばえは短い悲鳴をあげ、ジズの瞳を見つめた。
総てを溶かし、飲み込まれてしまいそうな真紅の瞳。深い罪業を現す闇に浮かぶ、紅い満月。残酷な哀しみを浮かべた、其れでも美しい眼光。
其の中に、自分が、溺れている。
めばえの中で、何かが音を立てて崩れた。
「ジズ様・・・っぁんっ・・・」
腕を必死に伸ばし、自分よりも大きな主人の体を抱き締めようと試みる。愛しい愛しい、めばえ。
「・・・ジズ様・・・、恥ずかしいお味がします・・・お願いです、主様、主様、めばえの躰にお情けをくださいませ・・・いっぱい、沢山、ご奉仕致します・・・ですから・・・っ」
腕の中で彼女は、呼吸と涙と快楽で揺さぶられていた。あと一押しで、また契約が完了する。
「ええ・・・いいでしょう、めばえ」
抱いた耳元で囁くと、めばえは痙攣したように大きく震え、何度も頷いた。
ジズは彼女をそっと床に下ろし、今度は自分がベッドへと腰掛けた。上目遣いに見つめてくるめばえに、優しく微笑んだ。
「では、私を其の気にさせてください」
さらさらの髪を掻き撫で、誘う。めばえは淫蕩な眼のまま肯じて、スラックスの上から一物をなぞった。
其処は徐々に膨らみを増していく。丁寧にジッパーを下げ、そっと男根を取り出す。長大で脈打った其れは、先端から既に先走りが迸っていた。
其の尤物へ、そっと口づける。唾液をとろりと落とし絡め、亀頭と竿を掌で擦り、更に勃起を促進した。
裏側の袋、秘孔へも唇を添わせる。時々ジズは満足そうな溜息を漏らした。其の声を聴く度、めばえの奉仕にも磨きがかかるようだった。
めばえの口内を犯すのは、非常に心地よい。ジズは水質音を聴きながら、うっとりと彼女を見下ろした。
唾液と先走りを混ぜながら、咽喉の奥へと其の液体を嚥下していく。喜悦の笑みを浮かべ、彼女は主にしがみつく。
軽い眩暈を覚えるほどの妖艶さがあることを、舌なめずりする仕草で物語るジズ。めばえを手招く。
「さあ、おいでなさい」
屹立し、膨張した其れへ、腰掛けさせようと、ジズは横たわって彼女を待った。遠慮がちに跨るめばえ。
太腿まで愛液が伝っているのが、僅かな燭台の光で見取ることができた。先端を割れ目へと宛がう。
めばえは其の侭腰を下ろそうとした。ジズに甘えるように倒れ込み抱きついて。
「・・・んぁ・・・あっ・・・?!」
だが、挿入は未だ赦されてはいなかった。ジズの男根はめばえの花弁、花芯を辿っているだけだ。
「やっ、やーぁ、ジズ様ァ・・・」
甘ったるい、気だるげな、然し色っぽく艶のある声で懇願するめばえ。ジズは張り詰めた自分自身を抑えつけながらも、めばえを戒めた。
「おやめばえ。私は来るようは申しましたが・・・其れ以上は赦しておりませんよ??」
満たされない肉体の不満が、めばえの脳髄を直撃した。然し、彼女の理性は其の欲求を赦さない。主様が総て、なのだ。
だが躰は正直らしく、腰はグラインドし、快楽を求め、瞳は切なさに潤んでいる。
「では・・・私の質問に答えなさい、めばえ」
突然、ジズの眼が厳しく光った。
彼女は目を逸らさずに頷き、悶える躰を諌めるよう心がけた。其れでも、涙は止まらず、全身はかたかたと揺れ動いてしまう。
「あなたが愛しているのは―――誰ですか?」
「其れは勿論、ジズ様、あなた様です・・・っ」
間髪入れずに答えるめばえ。ジズは満足げに頷き、彼女の腰を少しだけ落としてやった。
「ああぁあんっ!」
先端がめり込んだだけではあったものの、めばえの躰はすさまじい快楽を物語っていた。白い顎をつきだし、咽喉元がぴんと反り返る。
「ではめばえ。あなたの一番の喜びは?」
「ジズ様の快楽です」
また少し落とす。悲鳴と嬌声の入り混じった声。反射的に、ジズを求める手に力が篭もり、爪が立つ。
「あなたの一番の哀しみは?」
「ジズ様の苦しむお姿を見ることです」
優しく頬を撫でながら、また少し侵入する。亀頭がすっぽりと中へ入り込んだ。めばえの秘肉が、包み込むように絡みついてくる。
「では・・・・・・・・最後に聞きましょう。めばえ、あなたはどうなることを願っているのです?」
秘部から送られる刺激に耐え忍びながらも、彼女は必死に考えた。本能に抗い、仰け反りながらも、答えを求めた。
「其れ・・・は・・・」
――――――ジズ様ト 永遠ニ――――――
唇だけで紡ぐ言葉。瞼を下ろすジズ。腰を支えていた手を背中へ回し、一気に突き込んだ。
「あぁあああああっ!!!!!」
突如として粘膜を襲った性感に、めばえは逆らうことができなかった。
荒くなる息遣い。然しジズは、優しく淫靡な笑みを湛えているだけで、動きはしなかった。
―――自分で、動きなさい。
何も云われずとも、そういうことなのだ、と、めばえは理解した。
主人を満足させるために。
総てを、其のためだけに。
めばえは腰を振った。何度も何度も、打ちつけた。
蜜壷からは止め処なく潮が溢れ、膣壁はジズの精を貪ろうと淫猥に動き、吸いついた。
突き刺さった肉棒はめばえの液体を掻き出し、シーツをどろどろに汚した。
子宮の奥まで届きそうな程、咽喉から其の先端が飛び出るのではないかという程の快楽に、めばえは悶え狂う。
ジズに乳房を揉み上げられ、よがり狂う痴態は、彼の性感を十分に刺激した。
麻薬のような痺れる想いに、インパルスが弾ける。白い尻と胸を掴まれ、逃れる道を失った蝶。
「めばえ・・・っ、・・・よく、やりましたね・・・褒美に・・・差し上げましょう・・・!」
そういうと、漸くジズも腰を振り始めた。めばえをきつく抱き締め、舌を激しく絡めながら、犯す。ベッドが軋み、スプリングが厭な音を立てた。
涙と涎で、めばえの顔が更に淫らに歪む。
「あぁっ、じ、ジズ様ッ、ジズ様ぁ!わ、わたくし、も、もうっっ!!」
あぁ、と耳元で囁き、精を放つジズ。めばえの膣が急激に窄まり、総てを奥へと流し込んだ。
「ああああああああっ!・・・・・・・あ・・・あぁ・・・あ、あ、あ、あっ」
めばえの意識が真っ白になり、そして現実に戻る。然し、ジズは未だ、彼女を離さなかった。更にピストン運動を続ける。
「いひぃっ!ジズ様!ジズ様ぁ!あぁ!あん!」
腕を必死に絡め、其の動きに応えるめばえ。先程の絶頂の余韻も未だ消え失せぬというのに、唯彼の快楽のためだけに腰を振り続ける。
「あぁっ!」
二度目の絶頂。そして射精。
「ひ、あ、あっ、あくっ」
未だ。未だ赦されない。
膣が痙攣を起こすのではないかという程、激しい快感を与える。愛液でほぐれた菊座にも指を差し込み、めばえの躰を弄んだ。
「ひいいいっ!!!」
其れだけでめばえは何度も達した。精を吐き出されれば其れにも反応したし、ジズの与える愛撫には何もかもに悶えた。
「・・・今日は・・・っ、此れくらいで・・・赦しますよ・・・!」
八度目の射精だった。
「じ、ジズ様ぁああああああああああっ・・・・・・・・・・・・・・・!」
数えきるには両手両足の指を使っても足りない程の絶頂に押し上げられためばえから、最後の悲鳴が上がる。
悦の波に押し流され、彼女はジズの上で崩れた。
倒れ込み、目を閉じて失神しているめばえを支えながら、柔らかく豊かな髪の感触を愉しむジズ。
「私の愛しい――――――愛しい人形」
――― 人形師 ハ 絡操 ノ 夢 ヲ 見 ル 。 ―――
いやー。そんなに長くないのに時間かけ過ぎですね自分。
―――ジズ様。
―――愛しい愛しい主様。
―――わたしはめばえ、主様の奴隷。
「嗚呼、めばえ」
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ジズめば小説で初っ端っからエロって如何よ冴故さん。(死)
焦らして焦らして焦らして でもらぶらぶv(笑)
甘いんだか痛いんだか鬼畜なんだか、わたしにはもうわかりません(笑)
若し甘々なの期待していた方などいらっしゃいましたら、御免為さいね〜(汗)