† モノローグ †

 

―――もう、こんな形でしか君を愛せないけれど。

私は、君を想い、総てを棄て、そして此処に在る。

君を咎めたり責めたりするつもりもないし、したくもない。

唯、唯、此のときを、愛し合う瞬間を、待ち望んでいただけ。

君の声が、聞こえる。

もう私は、言葉を放つ唇も、見つめているはずの瞳も、何も持っていない。

唯。

唯、此の無機質な肌に感じる温もりだけ。

君を捜し惑った、此の掌に感じる優しさだけ。

其れだけが欲しかった。

哀しみの重さ。

をれを負うのが私の罪悪ならば、喜んで享受しよう。

君が好きだと云った花は、今も此処にあるよ。

君の為に、私の躰に繋いで、其の生命を育んできた。

此の花は、今はもう絶滅してしまっているんだ。

だけれども、君に届けるために、其のためだけに、私は此の身を放棄しなかった。

離さない。

もう二度と、離れたりしない。
今度は、ずっとずっと傍に居て、そして護っていく。


・・・そう想っていた。

だが、彼女の隣には。

二つも。彼女の孤独を消し去るものが、在る。

自分は不要なのか?

また、誰からも必要とされない、あの日々を過ごすのか?

彼女のためなら。

其れも考えた。

然し。


 彼女が、私に気づいてしまった。

或る日突然、握られた手。

「おひとり、なのですか??」

嗚呼。

昨日のように思い出せる。

君よ。


私と同じく、人であって人であらざるものとなってしまったんだね。

肌の温もり。

柔らかな感触。

彼女から引き継いだ優しさ。

然し、何か違和感があって。

涙など、流れない。

眼球など無いから。涙腺は棄ててしまったから。

嗚咽さえ、出てこない。

唇など無いから。声帯は忘れてきてしまったから。

けれど、此の想いが届くなら、どうか答えて。

愛しい、愛しい、君―――――――――



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携帯で書きましたキリコ小説。短編。痛いですな。
電車の中で現実逃避しながらぽちぽち携帯に打ってました(笑)
Dir en greyのニウアルバム聴きながらでしたので、これまた痛み倍増(笑)
夜中とか聴いてると泣きそうになります。(笑)
今同時進行でジズめば小説(エロ)も書いておりますので、お好きな方はお愉しみに・・・v(笑)

 

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