シンプル、柑橘系、透明。

〜“独断的”はるかに似合うカクテル






はるかも晴れて20歳。お酒もOKです!



 守峰はアルコールは全くだめ…なのですが、“はるかに似合う”ものはあらゆる分野にわたり一応考えてみたい! のが、はるかファンの宿命。
 そこで、超独断的に“はるかに似合うカクテル”を、文書情報のみから仮の検出を試みてみました。

 守峰の“うちのはるかに似合うカクテル”の条件は以下の通り。



@シンプル

A甘くない

B柑橘系が使われている

C見た目に透明感・清涼感がある



 以下、この条件をもとにいくつかのグループに分けて、検出結果を記してみました。

 資料は、カクテル指導:永田奈奈恵・監修:澤井慶明『カクテルの事典』(成美堂出版)。写真がきれいで、内容の豊かな本なので、現物をぜひ御覧下さい。





【シンプル・辛口】


LIGHT OF THE BAR  “そのシンプルさゆえ、人によってさまざまなこだわりが生まれる”というマティーニ(ドライ・ジン+ドライ・ベルモット+レモン・ピール)。

 カクテルのキング・オブ・キングスは、うちのはるかの地に似合うというより、ちょっとかっこつけ目のはるかというシチュエーションが基本。

ボンドカーに喜んで乗ってるはるかは、ジェームス・ボンドが好きだというマティーニ、ステアじゃなくてシェークで作る特別なのを自ら作ったりして(自分で作んないと気に入らないとか)お気に入りにしそうである。すっきりと盛装して飲んでほしい。



LIGHT OF THE BAR 同系列では、ギブソン(ドライ・ジン+ドライ・ベルモット+カクテル〈パール〉・オニオン、好みによりレモン・ピール)も、白が強調されていいかも。




【柑橘系】


LIGHT OF THE BAR 柑橘系、特にレモン、ライム。
 これもはるかには大人過ぎとは思うが、チャンドラーの『長いお別れ』で印象的に登場するギムレット(ドライ・ジン+ライムジュース)
 
 もっとも、守峰にとっては、鮎川哲也の三番館シリーズ(カクテルを作るのがあまりうまくうない達磨大師のようなバーテンダーが名推理を発揮する安楽椅子探偵もの)で、事件が解決するまえでは甘いバイオレットフィズを我慢して飲んでいる主人公の探偵が、事件が解決するや飲むカクテルとして、子供の頃から名前だけ知っていたカクテル、というなじみ方のもの。

 いずれにせよある程度くたびれて味の出たおじさん達が飲んでるもの。がんばれはるか。



LIGHT OF THE BAR 柑橘系の基本にはサイドカー(ブランデー+コアントロー+レモンジュース

 なお、これにラムが加わると、問題のビトウィーン・ザ・シーツになる〈注2〉)があるが、これ自体はブランデーのためオレンジ色という暖色系になるのがちょっとはるかから離れる要因。



LIGHT OF THE BAR スピリッツ+コアントロー(ホワイトキュラソー:オレンジのリキュール)+柑橘系ジュース、というサイドカーの変形には、
 ・バラライカ(ウォッカ+ホワイトキュラソー+レモン・ジュース)
 ・カミカゼ(ウォッカ+ホワイトキュラソー+ライム・ジュース)
 ・X.Y.Z.(ラム+ホワイト・キュラソー+レモン・ジュース)
等がある。



LIGHT OF THE BAR 同じくサイドカーの変形で、あっさりして飽きがこないというホワイトレディ(ドライ・ジン+コアントロー+レモン・ジュース)など、特にはるか向きかも(はるかのことなので、ホワイトレディという名前を使ってまた、やっても可愛いだけの口説き文句を考えるかもしれない)。



LIGHT OF THE BAR テキーラベースで、グラスをスノー・スタイル(グラスの縁に塩とか砂糖がうっすらついているもの。この場合は塩)にしたマルガリータは、天国の恋人に捧げるカクテルというあたりがらぶらぶ系はるみち愛好家の淑女の皆様の受けがいいかもしれないが、そういう悲恋物語がうっとうしいので、うちのはるかにはパス。



LIGHT OF THE BAR “甘くない”という条件のため、砂糖を入れたカクテルはパスしているのであるが、それでもなお捨て難く残したのがダイキリ(ラム〈ホワイト〉+ライム・ジュース+砂糖)

 ライム、という非常にはるか的な柑橘系が使われていることもあるが、フローズン・スタイルに仕上げることも可、という清涼感が魅力的だった。


 本当は砂糖を入れるカクテルを砂糖抜きで作る、というのはいかにもうちのはるからしくていい、やってみたい! と思っていたら、全く同じことをヘミングウェイが『海流の中の島々』でやっていたらしい(“おいフローズンダイキリをもう1杯つくってくれ。もちろん砂糖ぬきでな”)。
 くそう、と思う反面、ヘミングウェイはるかというのも、アウトドア派でちょっと筋肉系な感じだけど、頑固で孤独で可愛いかもしれない、と妄想が働いてしまったことである。

 ちなみに、大昔サーティーワン・アイスクリームのフレーバーのひとつに“ダイキリ・アイス”というシャーベットがあり、その薄青緑の色の涼しさやさっぱりした口当たりが好きだったような遠い記憶がある。



LIGHT OF THE BAR マイアミ(ラム+ペパーミント〈ホワイト〉+レモン・ジュース)は、名前があまりにも享楽的なイメージではるかっぽくないが、みちるに連れられてリゾートしたら、そんなものかも。ペパーミントの清涼感がはるか。





【透明感+カットライム】


LIGHT OF THE BAR ソーダの入った透明なグラスにカットライム、といういかにも澄み切った感じのもの。

ジン・リッキー(ドライ・ジン+ライム+ソーダ水)

モスコー・ミュール(ウォッカ+ライム・ジュース+ジンジャー・ビアー+カット・ライム)

ジン・トニック(ドライ・ジン+トニック・ウォーター、好みでカット・ライムやスライス・レモンを飾る)等。

 特にジン・トニックは、トニック・ウォーターにキニーネが含まれていて、昔はマラリアよけに飲まれていたというあたりが、幼児期はパパに連れられて世界の危険地帯(多くは熱帯・亜熱帯・乾燥地帯)を渡り歩いていたという特殊設定をもつ(だから激辛大王)はるか向き。



LIGHT OF THE BAR スプリッツァー(白ワイン+ソーダ水、好みでスライス・ライムを飾る)はあまりにも低アルコールで、お酒が強くなさそうなうちのはるかでも自ら“好き”とは言えない(意地である)だろうなあ、と思ったが、ザルツブルグ(モーツァルトの生誕地)でモーツァルト音楽祭のときに供される、という点、モーツァルトと誕生日が同じはるか関連のものとして、外せないカクテルであろう。




(注1)このTALKは、守峰優個人誌『生れたままの状態で持続する命』に掲載したものを改訂したもの。

(注2)『生れたままの状態で持続する命』では、ビトウィーン・ザ・シーツが登場するはるかと美奈子の話『元気な子供になるために Between The Sheets』を掲載。
 ビトウィーン・ザ・シーツは、ベッドに入って何をするんだ! と、いかにもうさんくさそうな名前であるが、上記参考書によると寝酒に分類されている(名前倒れである)。



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