団地の朝

 

今日も今日とて、サンクチュアリ団地では、各家庭のあわただしい朝を迎えていた。
そして、それはあの4夫婦達も同じであった。

 

<ランディ宅>
ゴソゴソ・・・ゴソゴソ・・・・。

「う〜ん・・・な・なに?」

なにやらゴソゴソ体を這い回る気配に、寝ていたコレットが目を覚ました。

「やあ!おはようコレット!」

胸元にかかっていた布団の中から、夫のランディが顔を出した。

「きゃあ!な・何してるのあなた?!」
「え?何って決まってるだろ?解かってるくせに!」

ウインクを飛ばしてさわやかに笑うランディの手は、妻のパジャマの胸のボタンを一生懸命はずしていた。

「え?朝から?夜十分したじゃない!」
「朝でもいいじゃないか!だって愛してるんだも〜ん!」

能天気に笑って胸に顔をうずめるランディを見て、コレットは頭が痛い・・・。
これが、彼らの朝の風景・・・。

 

<オスカー宅>
「ああ!なんて君の唇はおいしそうなんだ・・・。」

うっとりとした声で、オスカーは隣に眠る妻を見つめた。
そして、舌なめずりをしながら、オスカーはベットのサイドボードの引出しを開けた。
その中にはありとあらゆる種類のシロップ、ジャム、等々の小ビンがずらりと並んでいた。

「今日の気分はこれだな!」

おもむろにアプリコットジャムを取り出すと、アンジェリークの唇に塗りだした。

「う・う〜〜ん・・・。」
「いただきま〜す!」

目覚めかけたアンジェリークの唇をおいしそうになめながら、オスカーはくちづける。
しっかり目の覚めたアンジェリークはキスが終ったとたん『いや〜ん』と叫びながら洗面所へ・・・。

「またジャム、塗られちゃった〜〜!!もう顔がベタベタ!気持ち悪〜い!!」

洗顔をしながら愚痴る・・・これが2人の朝の風景・・・。

 

<ジュリアス宅>
ドカ! ドスン!

「さあ、起きなさい!」

いきなり布団を引っぺがし、すやすやと気持ち良く眠る夫をロザリアは思いっきり蹴飛ばし、ベットから突き落とした。

「うっ!!」

突然の痛みにうめくジュリアス・・・。
ロザリアは容赦無くジュリアスの髪を掴んで、引っ張りあげ顔を上向かせると、往復ビンタを食らわす。

「目!覚めた!?」

フン!と鼻を鳴らし言い放つロザリアにジュリアスは目覚めの一言。

「いい!いいぞロザリア!でももうちょっと刺激が欲しいぞ!明日からはろうそく垂らしも加えて起こしてくれ!」

恍惚の表情で語る夫にロザリアは頭を抱えた。

「これでもまだ足らないの〜〜〜?」

これがこの夫婦の朝の風景・・・。

 

<エルンスト宅>
「エルちゃん!早く起きなさい!」
「う〜〜んママ〜まだエル眠い〜〜!」

布団をまぶかにかぶって起きてこない夫のエルンストを見てレイチェルは溜息をつく。

「解かったわエルちゃん!じゃあこの汚い熊ちゃん捨てちゃうからね?」

エルンストのベットの脇に一緒に寝ているボロボロのくまのぬいぐるみを掴んでレイチェルが脅すと、

「うわ〜〜〜!だ・だめ〜〜〜!ロキシーは僕の親友なんだから捨てちゃ駄目だよう〜〜〜!」

慌てて布団を跳ね飛ばして、エルンストは起きあがった。
フ〜〜っと溜息交じりにボロ人形を渡すと、

「わ〜〜い!ロキシ〜!おはよう!」

と頬ずり・・・・。
その後、エルンストはレイチェルに服を着せてもらてって、ロキシーの着替えは彼がする。

「こんなんじゃいつまで経ってもBABYは望めないわ!」

レイチェルの呟きが、今日も盛れる・・・。
これが、いつもの朝の風景・・・。

 

こうして、さわやかな朝はどの家庭にも平等にやってくるのだった。

 

END

 

久しぶりの団地シリーズはいかがでしたか?
今回も旦那達が壊れてますが、もう慣れたよね?(爆)
久しぶりのおギャグはやっぱいい!心が洗われますわ〜!(ほとんど病気!)
それではまた感想をお待ちしてます!