団地の温泉記

今日も今日とて、サンクチュリア団地のお暇な主婦4人組。
アンジェリーク、ロザリア、コレット、レイチェルは、それぞれ旦那を連れて、4組で温泉旅行に来ていた。

 

女湯につかりながら4人は顔を見合わせる。

「あら、アンジェあなたって結構、胸あったのね?」

ロザリアがアンジェリークの胸をツンツンつつく。

「や・やあね。ロザリア、あなたこそ出るとこ出てていいじゃない。」

胸を腕で隠しながらアンジェリークが言うと、

「ボンキュッボンは、レイチェルよね〜〜。」

とコレットが恨めしそうにレイチェルを見る。

「もちろんよ!私のこのボディには自信あるんだ!」

レイチェルはことさら胸を突き出して言う。

「どうせ私は幼児体型よ!」

コレットがすねるのをアンジェリークとロザリアがなだめた。
こうして4人の妻たちは、胸がどうの、腰がどうの、お尻がどうのといつものようにワイワイとおしゃべりをしていたのだった。

 

片や男湯。

「……。出てるってさ。」
「ボンキュッボンなんだってな。」
「おまえんとこロリロリ?」
「以外と胸があるのか?」

旦那たちは湯に当たったのか、それとも垣根越しに聞こえてくる妻たちの会話に当たったのか、4人とも真っ赤になって湯につかっていた。

「確かめてみるか?」

オスカーの一言に4人は目を合わす。

「え?そんなこと・・・・。」
「オスカー、そなたそのようなことが本当に?」
「一体どうやって・・・無理じゃ・・・」

ランディ、ジュリアス、エルンスト、それぞれが口にしていることとその目に宿る光は別物だった。

「その垣根の向こうなんですよ?覗かない手は無いでしょう。」

そういうが早いか、4人は女湯との間にある垣根を登り始めた。

 

ガシガシと垣根を登る4人の大男たち。
オスカー、189cm。ジュリアス、188cm。ランディ、174cm。エルンスト、179cm。
まっぱな男が蜘蛛のように垣根を登る様はめちゃくちゃ情けない。
やっと頂上に登って4人の顔がひょっこりと、垣根の上から出たとたん目の前にたらいが!

ガイン!

たらいの一撃を顔面に受けて、旦那達はせっかく登った垣根から湯船にまッさかさま!

「このすけべーーーーーー!!」

温泉宿に4人の妻達の叫び声が響いたのだった。
その後の旦那達にどんなお仕置きが待っているのか、今はまだ彼女達の心の中に・・・。

 

END

 

短いけど、久々の「団地」シリーズいかがですか?
今回は壊れるというより、お間抜けな旦那達でした。
垣根を登る大男達の間抜けな姿を思い浮かべていただけたら幸いです。
では感想をお待ちしてま〜す。