肩こりなあなたへ

 

ルヴァはくつろぐ事がことのほか好きだ。
ゆったりとした気分で本を読むのも好きだし、ゆっくり釣りをするのも好きだ。
だが彼が愛して止まないもの、それは
マッサージだった。
彼の屋敷には特別にマッサージルームが作ってあった。
マッサージ椅子はもちろん、温水の中につけた足を超音波でマッサージするものから、頭をシャンプーしながら頭皮をマッサージするものまで、ありとあらゆるマッサージ器が備え付けられていた。
その中でも手軽さと、その効果で特に気に入っているのが、
低周波マッサージ器だった。
低周波を発する器具を肩にペタっとはった時の冷っとしたひんやり感。
その後やってくる筋肉のピクピク感。
もうルヴァにとってはこれほどと言うものはないくらいの快感と至福の時を味わえるのだ。

 

今日も今日とて、ルヴァは鼻歌混じりにこのマッサージルームを訪れた。(鼻歌はアニメ主題歌だったりする。)
そして、満足げに部屋のマッサージ器を眺める。

「さあ〜今日はいったいどれに致しましょうかねぇ〜。」

なぜか揉み手をしながら端からマッサージ器を1つ1つ見て回る。
そしていつもの様に低周波器を握り締めるのだった。

「う〜ん。やっぱりあなたに致しましょうかね?ピクちゃん」

ピクちゃんはこのマッサージ器の名前だ。(筋肉がピクピクするから・・・)
マッサージ器を装着する為にルヴァは服の前をはだけさせ、両肩にそれをペタペタと張りつけた。
期待で胸を膨らませながらスイッチを入れると、ピリピリとした感覚と共に肩の筋肉が勝手にピクンピクンとえもいわれぬ快感に襲われる。

「あ・あ〜〜あぁ〜。」

ついつい声も漏れる。
このマッサージ器にはいろんな刺激を加える機能がある。
揉み、叩く、ほぐすだ。
その機能をルヴァはいつも堪能していた。
そして今日もそれらの機能を堪能しようと設定をしたのだった。

 

ルヴァがマッサージルームに入る頃、このルヴァの屋敷に来客があった。
それはルヴァに悩み相談をしにやってきたゼフェルである。
いつもは一階にある居間までしか入った事の無いゼフェルであったが、今日は主が出てこないので、執事に言ってルヴァを2階まで探しに上がって来ていた。
そして、その部屋の前に行き着いた。
もう捜していないのはこの部屋だけだ。
ゼフェルはなんの気も無しにその部屋のドアの前に立った。
そしてノブを握って開けようとした時、ゼフェルの動きは固まった。

「ああ!いい!はぁ〜あぁぁ〜あ〜!!」
「?????」

「も・もっと!ピ・ピクちゃん!」
「?????」

(ルヴァ?ルヴァが?え??嘘だろ?)
閉ざされたドアに耳を押しつけてその声に聞き入るゼフェル。
そんなことも知らずにひたすらマッサージ器の刺激に酔いつづけるルヴァ。

「はう!そんなに刺激しては!はぁああ〜!」

(こりゃ大変だ!すげ〜もん聞いちまったぜ!)
ゼフェルがその後どんな行動に出るかはもうおわかりだろう・・・・。
次の日、ルヴァはオスカーから肩をバンバン叩かれて

「ルヴァ!おまえもなかなかやるな?見なおしたぜ。」(ウインク)

と言われ、リュミエールや、マルセル、ランディらは顔を合わせるなり真っ赤になって走り去り、オリヴィエ、ゼフェルにはニヤニヤされ、ジュリアスには露骨にいやな顔され、クラヴィスには鼻で笑われる事となったが、ルヴァにはそれがなぜかはこの先ず〜〜っとわかる日はこなかった。

 

END

 

 

「知覚過敏・・・」に続く守護聖趣味ネタ。
今回はルヴァ様。でもルヴァ様は壊れてないよね。ほほほ!
次誰こわそっかな〜。おほほほ!