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俺が、ちんたらちんたらなんの意味も無い大統領の話を聞いて、やっとの思いで、テラスに戻った時、彼女の姿は何処にも無かった。
うぎゃ〜〜!どうゆうこっちゃ〜〜〜!!頭を抱え、思わず眩暈を覚えた俺に、一人の少女が頬を染めて近づいてきた。
「もしかして、あなたオスカー様?」
「?!ああ、そうだよ?お嬢ちゃん何の用だい。」少女はなにやら、カードみたいなものを俺に差し出した。
「このテラスにいた女の人が、あなたに渡して欲しいって。」
慌ててカードを受け取ると、すぐさま目を通した。
『ごめんなさい。父が心配なので、お先に失礼致します。オスカー様にお会いできてうれしかった。もう、お目にかかる機会が無いのは残念ですが、さようなら・・・・。あなたのお嬢ちゃんより。』
さようなら・・・・?さようならだって!!
そんなことさせるもんか!アンジェリーク。
君は俺がめぐり合った理想の女性なんだ!!
俺は心の中に拳を握り締めた。
聖地に戻ってすぐ俺は部下に命じて、アンジェリークを探させることにした。
そして、逐一報告をするようににと指示を出しておいた。
執務室で、彼女のことを考えると、不安でいっぱいになってくる。
聖地の一日は主星の約一週間にあたり、一時間で、八時間は過ぎてしまう。
この時間の差の間に、あの男どもが、アンジェリークを放っておくと言う保証はまったく無い。
むしろ、他の男を出し抜こうと、躍起になってアンジェリークに迫っているに違いないのだ。
新参者で、主星にいられないオスカーとしては気が気じゃない。「オスカー様。デジホンです。」
秘書の知らせに、俺は急いでデジタルホンの前にやってきた。
「見つかったか?!」
「はい!アンジェリーク様は、ただいまこちらの方にお住まいになっていらっしゃる様です。そして、なにやら、近々婚約をされるのではとのもっぱらの噂です。」
「?!」なんだと!これはもう一刻の猶予も無いぞ!
俺はどうしても、主星に再び降りなくてはならなくなった。
そうと決まれば、することは決まっている!!「陛下に謁見したいのだが・・・。」
女王宮の秘書官にそう伝えると、すぐに許可が出た。
「陛下!このオスカーに主星に下りる許可を頂きたいのです。」
俺は焦っていた。
その時、もっといい言い訳があったはずなのに、まったくもって素直に主星に降り立つ理由を述べてしまっていた。「どうしても、どうしても迎えに行きたい女性がいるのです。今行かなければ2度と彼女は私の手に入らない。お願いです!陛下許可を!!」
女王は心から心配する様に自らの頬を手で覆った。
「まあ?オスカー。よほどの方なのですね・・・。あなたの真剣さ、その方を娶られるつもりなのですね?わかりました。その方を迎えに行ってらっしゃい!幸せにして差し上げるのですよ。」
「あ・ありがとうございます!!」俺は女王の温情にこれほど感謝したことは無い。
すぐさま俺は次元回廊に向かい、アンジェリークの元へと向かったんだ!
待っててくれ〜!俺のアンジェリーク!!
<あるデジホンの会話>
「フフフ。アンジェ?もうすぐあなたと私の望みがかなうわよ。」
「え?ほんと!ロザリア?・・・・長かったわね〜。」
「そうね。こっちは一年。あなたは八年も待ったんですものね。」
「でもあなたには感謝してるわ。ロザリア。あなたの計画どうりになったわね?」
「だから言ったでしょ?オスカーは年上の女が好きなのよ!私の眼に狂いは無かったわ!もうオスカーはあなたにメロメロよ。ものすごい形相だったもの。」
「うふふ。有難うロザリア。今度はあなたのために補佐官がんばるわね?」
「そうよ!一年待ったんだからね!当然よ!うふふ。」
この会話を知ることも無く、俺は俺がしたプロポーズに頬を染めて頷くアンジェリークを幸福な気分で抱きしめていた・・・・。
END
「恋は突然に」はいかがでしたでしょうか?
途中、最後のエピソードのまとまりが悪くて頓挫しましたが、なんとか終わることが出来ました。
ジタバタオスカー。最近まともなオスカー書いてないよな〜。
そんでもって次書くの「実えんどうまん」だもんな〜。
オスカーごめんよ!
それではまた感想をお待ちしてます!