がんばれ!実えんどうまん。
(こんぺい糖編)

 

「キャ〜!助けてオスカー様!」

聖地に響く、美しき金の髪の補佐官の叫び。

「待ってろ、お嬢ちゃん!」

何処にいようが、その声を聞きつけ走り出すESPな炎の守護聖オスカー。
今日もまた、バカップルな2人に聖地は混乱していた。

 

アンジェリークはまたまた困っていた。
今日はリュミエールにお茶に誘われ、彼の執務室でお茶を頂いた。
そこまでは良かった。
それから、リュミエールが、ハープを取り出し、

「私、新曲を作曲致しました。よければアンジェリーク、聞いて頂けないでしょうか?自分で言うのもなんなのですが、結構大作になったと思っているのですよ・・・。」
「はぁ〜そうですか。」

リュミエールが大作と言うだけあって、その誘眠効果のあるその曲はやたらと長かった。
もうアンジェリークは、眠たくて眠たくてしょうがない。
でも寝てしまったら、リュミエールに失礼だと思うし、この後オスカーに書類を届け様と思っているアンジェリークにとって、ここで足止めを食らう訳には行かなかった。
アンジェリークは、意識を手放す手前に心の中で叫んだ。

『助けてオスカー様!』

 

その頃オスカーは、森の湖にある木の上でお昼寝中であった。
涎をたらしながら、オスカーは夢を見ていた。
夢の中でオスカーは、お花畑を走るアンジェリークを笑いながら追いかけていた。

「オスカー様こっちよ〜。」
「まってくれよ〜お嬢ちゃ〜ん。」

この台詞のあとに、ランディ笑い(アハハハ)が続く。
そんなゲロアマな夢を見ている真っ最中にアンジェリークのSOSが・・・・。

「ハッ!お嬢ちゃん!」

慌てて飛び起きたオスカーは、バランスを崩して落下した。
ちょうどその真下に、珍しく外出したクラヴィスが・・・・。

「久しぶりに出てみたが、やはりここは落ちつガッ!!

まともにオスカーを食らったクラヴィスの意識はとうのき、以後クラヴィスはまた部屋からしばらく出なくなった。

 

オスカーが駆けつけた時、もうすでにアンジェリークは夢の中にいた。
リュミエールはと言うと、まだその大作と言う誘眠音波を発する曲を奏でていた。
それを耳にしたオスカーは、さきほどの眠りがぶり返してきた。

「う!やばい!この曲は誘眠効果が・・・!よし!ここは必殺技だ!」

オスカーはおもむろにポケットに手を突っ込むと、こんぺい糖を取り出し、お口の中へゴリゴリシャリシャリ!
こんぺい糖を食べたオスカーのハートビートゲージ(トロワ参照)はググッとマイナスの方向へ!ぐるりと回ってMAXへ!

ピロリロリ〜ン!

「必殺!ビックスター!」

と叫ぶと同時にオスカーの体は、全身白いつなぎのような衣装に大小の星のアップリケがちりばめられ、袖にはナイヤガラの滝を思わせる細い紐がびっしりと垂れ下がり、裾の広がったズボンの外側にはスパンコールの赤い縦ラインがきらめき、胸にはひときわ大きな真っ赤な星のアップリケの上に「すたあ〜おすか〜」と刺繍で縫い取りがしてあった。
訳のわからない隈取のようなメイクに、髪をディップで固めて、うにの様に刺とげに。
おもむろに右手にマイクを持ち、肩からはエレキギターを下げて、

「イェ〜イ!のってるか〜い!ボボボ〜ゥ!」

マイクがあまりの声の大きさに音が割れている。
突然の珍入者にリュミエールの目はどんぐり!

じゃかじゃかじゃかじゃ〜んきゅいんきゅいんぎゅい〜〜ん!

エレキギターをめちゃくちゃにかき鳴らし、すたあおすかーはご満悦だ!

「ベイベイ!今日は俺のライブに来てくれてセンキュウ!じゃあ聞いてくれ!俺の熱いナンバ〜(メロメロお嬢ちゃん!)」

俺のキュートなお嬢ちゃん!
お嬢ちゃんの瞳に俺様クラクラ〜!
お嬢ちゃんの願いはベイベイ!
なんでも叶えてあげるのさ!
メロメロ、メロメロ、メロメロ
メロメロお嬢ちゃ〜ん!
OK!

これまた音割れ、音程と言う言葉を理解してないかのようなすさまじいまでの破壊的旋律!
リュミエールはあまりのことに激しい眩暈と共にマットに沈んだ!
やった!K・O!カンカンカン!
アンジェリークが、あまりのうるささに目を覚ますまで、すたあーおすかーのオンステージは続いたのだった。OKベイベイ?

 

END

 

「がんばれ!実えんどうまん。(こんぺい糖編)」はいかがでしたでしょうか?
このシリーズ、オスカーは何処まで壊れてしまうのかしら?
もうしのちゃんの手を離れた!って感じ?(そんなことあるかい!)
まだまだこのシリーズ続いちゃうのです。おこんないでね?うふ?
それでは感想お願い致します。(勇気ある?)