カラー戦隊くれよんず
(悪の秘密結社ブラックムーン現る。)

 

悪の秘密結社「ブラックムーン」まさにその名の通り、この宇宙の平和を乱す為に結成された悪の集団。
その構成員は全部で6人。
まだその正体は明らかにされてはいない・・・。
そして今回はこの秘密結社によって一つの事件が起こった。

 

それはある日の昼下がり、公園でくつろぐ人々の中でそれは起こった。
ベビーカーに赤ん坊を乗せ、一人の母親がさわやかな気分で、散歩を楽しんでいた。
その親子の前に突如大男が立ちはだかる。
ギョッとする母親を無視してその大男はにやりと笑うとおもむろにベビーカー内の赤ん坊に向かって、

「ベロベロバ〜〜♪」

「ふ・ふぎゃ〜〜〜〜〜〜!!!!!」

男のその攻撃にさらされた赤ん坊の雄叫びが公園に響く。
そしてこの事態を把握した母親が叫ぶ!

「だれか!助けて〜!!」

そして平和は乱れた!くれよんず出動だ!!

 

今回の出動当番はレッド、パープル、グリーンの3人だ。
現場に到着した3人が目にしたものは、泣き叫ぶ赤ん坊の前でおたおたとしながらもベロベロバー攻撃を止めない大男の姿だった。

「くそ!赤ん坊が人質か!!」

事態の深刻さにレッドが歯噛みする。
と、その時レッドの目にその大男に怯えながら、わが子を取り戻そうとする母親の姿が入ってきた。
とたんに母親に目にもとまらぬ早さで近づくレッド。

「奥さん!ああ!あなたはなんて美しいんだ。罪な人だな。人のものとわかっているのに俺の心をこんなにも乱れさせるなんて・・・。」

おもむろに肩に手を回し、バラの花を捧げながらまくし立て、呆気に取られている母親を物凄い勢いで草むらへと誘導するレッド。
そして絶えず口説き文句を吐きながら押し倒すと、彼のタイツだけについている社会の窓の扉を開こうとしたら・・・

がん!

「もう!油断も隙もあったもんじゃない!このコマシが!!あら?ごめんなさいね〜♪すぐに赤ちゃんを助けますわ〜奥さん。」

グレー特製の指輪から飛び出る超大型超合金ハンマーでレッドの後頭部を殴り気絶させたパープルは、社会の窓全開なレッドを引きずって持ち場に戻って行った。
後にはいったい何が起こったのか、まったくわからない、ちょっぴり衣服が乱れた母親だけが残されていた。

 

そして仕切りなおし。
今度は真剣な顔つきで、状況を見つめるレッド。
その後ろで控えるパープルとグリーン。

「よし!ゆくぞ!」

そう叫ぶと3人は大男の前へと飛び出した。

「カラー戦隊くれよんず見参!おい!そこの大男!今すぐそこの赤ん坊から離れろ!」

ビシッときめ台詞を決めてポーズを取る3人。
しかしレッドの社会の窓は今だ開かれたままだ・・・。

「現れたな!くれよんず!」

男はそういったかと思ったら、突如

「ムーン・コスミックパワー・メイクアップ!」

と叫んで、着ていた服を脱ぎ出したではないか!

「え?なにあいつ!ストーキング?」

呆気に取られるくれよんずを無視して、その男が着替えた服はどう見ても某有名アニメ「セーラー○ーン」。

「愛と勇気の美少年戦士、ブラックセーラームーン・ヴィクトール!月に代わってお仕置きよ!」
「けっ!なにが美少年だっちゃうの!この変態親父!」

グリーンの心の叫びが、思わず口から出てしまいそうなぐらいそのなりはグロい。
なんといってもその超ミニスカから伸びた、ごっついすね毛だらけの生足が、周りにいた人々に吐き気を催させていた。

「恐ろしい攻撃だわ!あのおっさん只者じゃないわね。」

パープルがこみ上げるゲロをこらえつつ呟く。

「まったくだ!俺は綺麗なレディーだけ見ていたいのにあんなグロい親父の相手は出来ないぜ!」

レッドはもはや戦闘不能状態。
電柱の影で吐いている。

「わかったよ。僕がいく!」
「え?だ・大丈夫なの?グリーン?」
「まかせてよ。その代わりこれは本当の僕じゃないからね?」
「???」

なんのことか解からないパープルを残して、グリーンがずずずいい〜いとブラックセーラームーンとかという変態親父の前に進み出た。
仁王立ちに立つおっさんに斜に構えて、

「こらァ〜そこのおっさん!グロい格好して世間を騒がしてんじゃねぇよ!この変態野郎!」
「な!なにを〜!俺は悪の結社ブラックムーンの総帥だぞ!」
「低俗な野郎だぜ!悪の結社?コスプレマニアクラブの間違いだろう!うぜぇんだよおっさん。とっとと消えな!かまされてぇのかよ!」
「言ったな!よ〜しやってやる!覚悟しろ!」

と言うが早いか猛烈な勢いで、変態セーラームーンは突進。
グリーンめがけて思いっきり拳を打ち下ろした。
と思ったらHITした相手はなぜかパープルだった。

「あ・あたしの美しい顔を・・・・な・殴ったわね〜〜!!許せない!!親にもぶたれた事ないのに〜〜〜(byアムロ=レイ)

パープルは切れた。
こうなった彼を止めるすべはもはやない。
そう殴られる寸前にグリーンはパープルを盾にしたのだ。
哀れブラックセーラームーンは鬼人と化したパープルによって再起不能なまでにボコにされたのだった。

「これで一件落着だね?うふ」

グリーンはめちゃくちゃプリティーに赤ん坊を抱き上げ笑った。
その赤ん坊の顔が、引きつっていたかどうかは誰も知らない。

 

END

 

「くれよんず」とうとう続編書いてしまいました・・・。
どうでしょう?
くれよんずの活躍は笑えましたでしょうか?
めちゃくちゃ壊れた人たちなので、感想を聞くのが怖いけど、感想お待ちしてます。