がんばれ!実えんどうまん。
(ミルミル編)
「キャー!助けてオスカー様!」
聖地に響く、美しき金の髪の補佐官の叫び。
「待ってろお嬢ちゃん!」
何処に居ようが、その声を聞きつけ走り出す、ESPな炎の守護聖オスカー。
今日もまた、バカップルな2人に聖地は混乱していた。
「ああ、駄目だよ補佐官様。動かないで下さい。」
アンジェリークは今とても困っていた。
事の始まりは昨日女王候補のコレットが、アンジェリークに泣き付いてきたことから始まる。「補佐官様!聞いてくださいセイラン様ったら酷いんです〜〜!!」
「まあコレット?どうしたって言うの?」
「セイラン様ったら、君は女王に向いてないからさっさと候補を辞退して荷物をまとめて国に帰れって言うんです〜〜!!」とコレットは泣き崩れた。
そこで補佐官として、セイランにもう少しコレットへの態度を軟化してもらおうとアンジェリークがたのみに来たのだが、セイランは条件を出してきたのだった。「条件?なんですなにか差し上げるの?」
「そんなことでは有りませんよ。補佐官様に僕の絵のモデルをしていただきたいんです。」
「モデル?」
「ええ。前からお美しい補佐官様を一度描いてみたいと思っていたのですがオスカー様がねぇ・・・・。」そこまで言ってセイランはチロリとアンジェリークを見た。
視線を向けられたじろいだアンジェリークはコレットの為に仕方なくモデルを引きうけたのだった。
だが、セイランのモデルは思いのほかきつかった。
ほんの少しでも、身じろぎしただけでものすごい勢いで怒られてしまうのだ。
アンジェリークはもうすっかり疲れてしまったのだが、一度引きうけてしまってはどうにも抜け出すことは出来なかったのだ。
そしてとうとう我慢の限界がきて、思わず心の中で叫んだ。『助けて〜オスカー様!』
そのころオスカーは自室のベットの上にいた。
「お嬢ちゃん。君はなんて魅力的なんだ。さあこれから甘い夢を俺といっしょに見ないか?」
とろけるような甘い台詞と、極上の微笑を見せながらオスカーは枕を抱きしめ囁いていた。
そしてうっとりとした表情でを浮かべながら枕にくちづける。「うっきゃ〜〜!もうたまらん!ああ本当に昨日のお嬢ちゃんときたら・・・・思い出すだけで体が火照るぜ!」
オスカーは、枕を抱きしめながら頬を染めニマニマと思いだし笑いを浮かべながらベットの上をごろごろしていた。
もう頭の中はアンジェリークとの情事のことでいっぱいだ。「ご主人様・・・お楽しみのところ申し訳ございません。」
突然の執事の声にオスカーは驚いてあられもない声をあげて飛び起きた。
「あ?驚かれましたか?失礼致しました・・・。」
「???な・なんだ?用か?。」
「はい・・・オリヴィエさまが・・・。」執事がなにか言いかけた時オスカーの頭に響くアンジェリークの叫び。
「ハッ!お嬢ちゃん!」
ことさら思いっきりオスカーは抱きしめていた枕を執事に押しつけて走り出した。
「ご主人様〜〜!オリヴィエ様はどう致しましょ〜〜!!」
やっぱり執事の叫び声は届くはずも無い。
オスカーがセイランの執務室に到着した時、セイランは例のごとく氷のような言葉で、アンジェリークを責めたてていた。
「げ!こりゃずたずたにされそうだぜ!よし必殺技だ!」
そう呟くとオスカーはおもむろにポケットからヤクルトミルミルを取り出し、お口へチュパッパ〜!
ヤクルトミルミルを飲んだオスカーのハートビートゲージ(トロワ参照)は、マイナスの方向にググッと下がり、グルっと回ってMAXに!ピロリロリ〜ン!
「必殺夢の守護聖オリヴィエ!」
その叫び声が上がった時、ちょうどオスカーを訪ねていったオリヴィエがオスカーの屋敷から走り去ったオスカーを追ってセイランの執務室に入った来た。
オスカーはと言うと、叫び声と共に全身が光り輝きスモークを炊き込めた中からめちゃくちゃ大仰な衣装をまとって現れた。
言葉で表すなら、そう!紅白歌合戦に出場した小林幸子の様である。
スパンコールと、電飾と、蝶の羽を模した仕掛けがついた身動きの出来ないあの衣装だ。「さあ!お嬢ちゃんも良いけど美しい私をモデルにしたらどうなのセイラン!」
なにがなにやらわからないへんてこオスカーの出現にセイランのみならず、自分の名前を騙られたオリヴィエも固まる。
しかし、あんぐりとばかりしていられないオリヴィエが声を荒げた。「ちょっと!なによこれ!何処が私なのよ!」
「ほほほ!何処から見ても私は夢の守護聖でしょ〜う。」小指を立ててほほほと笑うオスカーにオリヴィエは気持ち悪さに青ざめる。
そんなオリヴィエを無視して、オスカーはセイランに迫った。「さ!私を描きなさ〜い!」
そう叫ぶとなんとオスカーはそのセットのような衣装からポンっと飛び出した。
だがその格好は筋骨隆々の裸体にはちきれそうなくらい引っ張られて歪な形になったブラジャーと、レースの派手なショーツを身につけていたのだ。
あまりにグロいそれを見た瞬間からセイランは灰となって風化。「いや〜〜!!そんなの私じゃないわよ〜〜!!」
オリヴィエのムンクような抗議の叫びも、オスカーの高らかな小指立ておほほ笑いにかき消されたのだった。
こうしてまたオスカーの働きのよりアンジェリークは救われたのだった。
セイランとオリヴィエがしばらく廃人同様だったことは言うまでもない・・・。
END
またやってしまいました・・・。今回もオスカ−様はじけてます・・・。
ごめんね?おほほ。でもしのちゃんはオスカー様愛してるのよ?ほんとだよ!(必死)
それでは感想・・・待っててもいい?