がんばれ!実えんどうまん。
(するめ編)

「きゃ〜助けてオスカー様!」

聖地に響く、美しき金の髪の補佐官の叫び。

「待ってろ、お嬢ちゃん!」

何処に居ようが、その声を聞きつけて走り出すESPな炎の守護聖オスカー。
今日もまた、バカップルな2人に聖地は混乱していた。

 

アンジェリークは今、大変困っていた。

「なあなあ、アンジェリークはん。これ!これはお買い得でっせ〜。めいいっぱい勉強さしてもらうさかいにこうてんか〜。」

王立研究所に向かう途中、アンジェリークは近道をしようと公園を横切りにやってきたのだが、そこで露店を開いていたチャーリーにつかまってしまったのだった。
そして今、チャーリーにめちゃくちゃ勧められてるのが、あの豆の缶詰なのだ。
オスカーの恋人であるアンジェリークが、あの豆の缶詰を買うわけにはいかない・・・。

「私は結構です。先を急ぎますので・・・・。」

やっとそう言って露店を去ろうとすると、

「あ〜まってや〜。ならこれ!これならどうや!」

強引にアンジェリークの腕を掴んで、チャーリーが勧めた物は・・・・マヨネーズ。

「これは手作りマヨネーズやで〜。これでスナックえんどうのサラダなんか作ったらそりゃうっまいで〜。」
「もういや〜!!助けてオスカー様!」

 

そのころオスカーは、今朝届いたばかりの深夜通販番組を見て購入した、『明日からあなたも夢のジョッキー武豊になれる(ジョッキープロ2001)』とか言うジョッキー育成機のはりぼて馬に跨っていた。
ジョッキープロ2001ははりぼて馬に跨ると、特製モニターに競馬場コースが映し出され、スターと共に動き出した馬の動きに合わせて馬を操ると言うものだ。
オスカーはまさにノリノリではりぼて馬に跨っていた。

「ハッ!ハッ!よし、第四コーナーを曲がったぞ!ゴールまで後少し!!」

いい具合に馬を操ってこのコースのニューレコードをたたき出そうとした矢先に、アンジェリークのSOSが!

「はっ!お嬢ちゃん?」

突然立ちあがったので、はりぼて馬の動きについていけずオスカーは落馬、尾締骨をしたたか打った。

「はう!」

しかし、そこは炎の守護聖!へっぴり腰ながらも立ちあがり、アンジェリークの元へと光速GO!

 

オスカーが公園についたとき、チャーリーはアンジェリークにマヨネーズをしこたまかけた豆サラダを、「ちょっと〜試食してってよ〜?」
と誘っていた。

「ゲ!ま・豆!それに最悪マヨネーズ!!やばいこれは負ける。よし!ここは必殺技だ!」

と言うとオスカーはおもむろにポケットの中に手を突っ込み、するめを取り出してお口にカミカミカミ!顎が痛い・・・。
するめを食べたオスカーのハートビートゲージ(トロワ参照)はググッとマイナスの方向へそしてグルっと回ってMAXへ。

ピロリロリ〜ン

「必殺!ハイパー霊媒師イタコのいたろう!!」

そう叫ぶとオスカーは、白装束に身を包み頭に白頭巾をかぶって、背中に背負ったラジカセからテーマ曲「イタコのいたろう。by橋幸夫」を流しながら、首から下げた数珠をジャラジャラさせて現れた。

「な・なんやねん?あれ・・・・」

吉本ファンのチャーリーも引きまくっている。
そんな固まるチャーリーの前に進み出たイタコのいたろうは、突如、

「はう〜〜〜!!来た来た来たァ〜!!」

と大声で叫んだ。

「な・なにが来たんや〜〜!!」

つられて叫ぶチャーリー。
すると一瞬だけ、ガクンとなったオスカーが再び顔を上げると、

「チャーリーあんたいったいここでなにしとん!ウォン財閥の総裁ともあろうもんが・・・」

と、なぜか大阪弁。

「え?あんたいったいなに?」

ちょっぴり引き気味のチャーリーにオスカーは、

「なに?やあらへんでしょ!あんたのおかんやないか!!」
「は???お・おかん?」
「そおや!おかんやで〜。あんたもこんなとこでわっかい娘さん困らせとらんと、会社でチャッチャと仕事をおし!」

とのたまった。
だがチャーリーも引かない。

「なにいっとんのや!これはワイの商売やで〜邪魔せんといて〜。」
「この子はいったいなにゆっとんねん!おかんのゆうこときけんっちゅうんか!ならいいでぇ〜あんたが中学生までおねしょしとったことばらすでぇ〜!」
「ど・どうしてそれをおまえがしっとんねん!」
「あったりまえや〜あてはおまんのおかんやでぇ〜まだゆったろか?もっとはずかしいこともしっとんでぇ〜。」

チャーリーはすっかり顔色を失うと、

「あ!そ・そや!ワイ急ぎの用事があったんや〜。あ!そな急ぐさかいさいなら〜。」

といったかと思ったら猛スピードで立ち去って行った。
と、思ったら戻ってきて、

「あ!これ引きとめたお詫びやさかい受け取ってや〜」

と言って、豆の缶詰と、マヨネーズをアンジェリークに渡して今度こそ逃げるように去って行った。

 

こうしてまたオスカーの活躍で、アンジェリークは救われたのだった。
その後、豆の缶詰と、マヨネーズがどうなったかは知るよしもない・・・。

 

END

 

 

『するめ編』いかがでしたか?
実えんどうまんもほんと長いシリーズになってきたな〜。
これほどまで続くとはしのちゃんも予想外でした・・・。
今回はチャーリーでしたが、しのちゃん関西人じゃないので、関西の人が読んだら、変な関西弁かもしれないけど、まあ許してね?
それでは、感想御待ちしてます。