<男組>

登場門派 :陳式太極拳 八極拳 螳螂拳
掲載誌: 少年サンデー 1974より
原作:雁谷哲 画:池上遼一
少年サンデーコミックス全25巻

 
あらすじ
 私立の名門「星雲学園」。そこは、社会を支配するための実験として、財閥の息子神竜剛次とその軍団「神竜組」によって不当な支配をうけていた。あまりの神竜の悪行に、校長はついにひとつの決断を下す。神竜の父親の力は強大で、正当な手段では対抗することはできない。そこで、毒には毒・・・父親殺しの罪状を持つ少年刑務所の囚人を転校生としてむかえたのである。その名を流全次郎、太極拳の使い手である。はじめはその闘争も学園内でのものだったが、次第に闘いはエスカレート、全国の番長と協力し、ついには日本の「影の総理」と文字どうり命懸けの闘いをするようになる。あまりに強力な影の総理の力に次々と倒れてゆく仲間たち。やがて神竜と宿命の対決を終えた流は残った仲間に全てをたくし、己自身の肉体を凶器と化して影の総理に突っ込むのであった。


感想
 本作は主人公流全次郎だけでなく、実にたくさんのキャラがさまざまな門派の使い手である。まずさきほども述べたが流全次郎は太極拳を使う。幼少のころより父の親友であり太極拳の師である陳泰明に徹底的に鍛えられたのだ。後に陳泰明に続く第2の師・南条五郎より八極拳を学ぶ。次に神竜は流派は不明だが日本古流剣法を使う。そしてチョウは陳式太極拳、杖術使いは薩摩体捨流、影の軍隊李大広は八極拳、殺人機械は螳螂拳、特務攻撃隊は軍隊格闘技と、実にバラエティに富んでいる。特に流の仲間である五家宝連の一人、高柳秀次郎は武芸十八般の使い手で、日本古流から中国武器術まで何でもこいである。クライマックスでの彼の活躍と散り際の美しさは涙なしでは語れない。
 この作品は一般的に戦闘の表現が非常にリアルである。当時は中国武術の認知度はゼロに近かったのにもかかわらず、流派・技の名前、型など、正確に描かれている。それもそのはずで、作中の中国武術の表現は、中国武術研究の第一人者、松田隆智氏の協力によるものだそうである。また、原作者の雁谷哲氏は中国武術に縁があるのか、たまに中国武術誌でその名を見る。また氏は美味しんぼの原作も手がけており、山岡や海原のセリフの中に神竜の思想が流れているのを感じる。

 またこの作品は1976年に実写映画化されている。詳細は・・・

「男組 少年刑務所」
東映
84分
スタッフ
●企画:安斉昭夫
●監督:岡本明久
●助監督: 森光正
●脚本:中島信昭、雁屋哲
●原作:雁屋哲、池上遼一
●撮影:中島芳男
●音楽:鏑木創

出演
●流全次郎:館ひろし
●伊庭彦造:神有介
●神竜剛次:谷隼人
●山際涼子:竹井みどり

流全次郎を館ひろしが演じるのは「なんだかなあ・・・」である。第二弾、第三弾も企画されていたそうだが、ポシャってしまったようだ。やはり館ひろしのミスキャストのせいであろうか・・・?



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