富山の写真2―富山県中央植物園
今日は晴れ間に恵まれたので、富山市婦中町にある富山県中央植物園に足を運んでみる。日差しは暖かいが北からの冷たい風が吹きつけ、歩き回っても汗ばむことのない快適な天候だ。
植物園へ移動する最中にまず一枚。富山市中心部を貫通する神通川と、それに架かる婦中大橋。ここに限らないのだが、朝夕は通勤ラッシュの車で地獄絵図になる橋である。富山県は人口一人当たりの自動車所有数が日本一というエコブームの昨今では誇れもしない統計記録を持つほどの自動車王国だ。しかしその割に路面は狭いわボコボコだわ、幹線道路でも無駄な交差点が多すぎてにすぐ赤信号に引っかかるわで非常に走りにくい。もうちょっと都市計画を練り直してもらいたいものである。閑話休題、撮影した方角は南なのでこの山並みは八尾の方角、富山―岐阜県境にそびえる山脈になるか。撮影時期は2010年5月中旬だが、未だに山頂部は雪が残っている。ちなみに高山を経て名古屋へ向かう国道41号やJR高山本線は富山市街地を出ると、この山地を越えるべく(富山市内なのに)渓谷部をひたすら駆け上っていくことになる。
神通川の護岸道路を快走していくと目的地に到着。休日の昼前なのだが見事に人はいない(係員さんはちゃんといます)。入場門前には石柱のモニュメントが林立していたりして、何となく威厳だけはある。まあ植物園は子供ウケもよろしくないし、仕方ないか。
ちなみに植物園の一歩外はこんな感じ。丁度田植えが終わった水田ばかりが広がる。
駐車場の歩道に杉苔が蔓延り、なんと茸まで生えているではないか。さすがは植物園だ。
というわけで600円の入場券を買って入場。ゲートをくぐると正面にそびえているのは中央ホールとそれに付随する温室群。とはいえ天気が非常にいいので室内施設は後回しにして、屋外展示物を優先することにした。富山の天気は変わりやすい(というか、油断するとすぐに曇る)から、好天は命一杯利用しなくては。
入園時に貰ったパンフレット(見ごろの植物を紹介するために頻繁に更新される)を見てみると、入口すぐ近くで丁度ツツジが見ごろとなっていた。だが個人的に目が行ったのはその手前にあるアーモンドの樹木。
既に花の時期?は終わり、小ぶりな果実がぶら下がっている。実験室で嗅いだアーモンド臭(青酸カリの臭い)が懐かしい。また嗅ぎたいような嗅ぎたくないような(ハァハァ
こちらも見ごろだった牡丹。人間の顔くらいの大きさのド派手な花。
なぜか繊維に使われる植物コーナーに生えているブルーベリーの成木達。夏の結実を狙ってか複数植えられてる。というか横には何故かリュウゼツランもあったりして、全然繊維してない。
こちらがリュウゼツラン。どっかのMMORPGの砂漠エリアにこんなMobがいたような(うろ覚え
6月には旬になるだろうアジサイ花壇。来月の目玉商品にするべく植えられたばかり、という感じで初々しいが、気の早い品種はもう咲いていたり。
湖畔を彩るセンノウと温室群。夏場に泳ぎたくなるような池ではないものの、風景として眺めるには十分。背景に高層建築物が全くないため、非常に開放的である。ちなみに池の水は周囲の田んぼと同じものを引いているため、水質も湖底の感じも田んぼと大して変わらない。
植物園を南北エリアに分割する「花のプロムナード」。しかし名前とは対照的に花壇などは一切なく、桜並木が延々続いているだけなので春以外は花は全くなかったりする。もうちょっとマシな名前はないのか。
藤の花。少々見ごろを過ぎ、色あせている。
梅・山桜・桃の樹木エリア。時期が時期だけに花も何もあったものではない。
雑草の下ばえと見分けが付かないノビル畑。酒のつまみとして実家でも育てていたが、実質は雑草そのものである。というか知らない人が見たら何も植わっていないようにしか見えない。
湖畔エリアの見所、カキツバタ。結構あちらこちらに植わっていて、ウォーターフロントを彩っている。
低湿地エリアのコナギ(小菜葱)とミズアオイ(水葵、別名ナギ)。割と見たかった草なのだが、まだ影も形もなかった。両者は万葉集にも詠まれたという由緒ある帰化植物であり、花を咲かせるのは秋口。無農薬栽培の水田に発生し、稲から日光と地中養分を奪い取る為に農家では水田雑草として扱われる。それでも眼の敵にされてミズアオイは絶滅危惧種とされ、今ではこういう場所で細々と保護されているのみ。ちなみに繁殖力の強いコナギは今でも元気に水田雑草している。

高山湿地エリアにあったミズバショウ。小学生の時唱歌で唄った記憶に残るミズバショウ、初めて知ったがとんでもない大きさである。根元から頂点まで1メートル弱はあるのではないだろうか。こんなのがゴロゴロしているから、一瞬放射線でも浴びて巨大化したのかと思ってしまった。
渓流エリア、案内地図にも書いてないような小道の足元に生えていた山葵。
ちなみにその山葵が生えているのはこの写真の中央部。沢を飛び石で渡った場所である。小さい子供連れにはちょっと危ない。
なお植物園の北方は椎・樫・栗などの森林エリアになっており、行けば行くほど背の高い樹木が多くなっていく。想定としては標高1000m前後の高原もしくはピクニックコースを想定しているのだろうか。ここまで来ると華やかな草花はなく樹木ばかりで、植物園なのか高原地帯の公園なのかよく判らなくなってくる。
たまに咲いている花というとこんな感じ。このハクサンボクという低木の白い花、なんというか白ポーション(隠語)から生臭さをとったような香りがしていて、横に立っているとなんかこう、ムラムラしてくる(最低だ
クリ・コナラの森。一応「植えつけられた」植生なのだが植物園というかもうただの雑木林。とはいえ密生して生えているため森林の雰囲気は味わえるのと、何よりも敷地の隅に近いため外界の自動車の走行音を遮り、民家や田園を目隠しする効果がある。
森林エリアの最も標高がある地点、先ほどの沢の源流を発見した。(クリックで拡大)
無粋な塩ビ配管でも拝めるかと期待して(コラ)よじ登ってみると、以外にも上手くカモフラージュされ、岩の隙間から湧きあがるような造りになっていた。こんなところに侵入してくる偏屈者は早々居ないと思うのに、植物園の中の人も中々やるものである。
森林エリアを下って再び湖畔エリアへ。水辺に松。海岸線ではないものの、原色の草花より余程似合っているような。
スズラン畑。思い出したのはヴァルキリープロファイルのプロローグ辺り。(クリックで拡大)
まだそれほど背の高くないメタセコイアの群生。太古から存在する巨木であり、放っておくとトンでもない樹高になる。母校の新校舎の周りが見事なメタセコイア並木だったが、秋になると途轍もない量の落葉が毎日5センチとか積もって掃除当番泣かせだった記憶がある。
国旗になっていたり、金貨のデザインになっていたりもするカナダ名物サトウカエデ。樹液は言わずと知れたメープルシロップ。横に立っているだけでほのかに甘い香りがする。何となく部屋に欲しいけど、鉢植えは無理だよなこれ。
屋外で印象に残った植物はこれくらい。残るは温室内部の室内展示。高山植物、雲南の植物、熱帯雨林、熱帯果樹、蘭の温室がそれぞれ用意されている。主にドカ雪の富山で越冬できない植物が集められている(例えば四国では普通に露地栽培されているイヨカンがここに居たりする)という感じで、この時期はそれほど神経質な温度管理はされていないようだ。
熱帯果樹の温室はそれなりに果実もなっているようだが、その中でこんな看板が。
確かにこれは直撃したらただでは済まない((゚Д゚;))ガクガクブルブル