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じみせん 設定資料集

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「じみせん」の世界観

 じみせんは日英同盟VSドイツというありがちすぎる歴史設定のもと、地味地味な第二次世界大戦を描いています。1939〜1941年の主戦場は地中海。でも独伊の海軍力なんてお察しくださいレベルなので、日本は開戦前から諸々の足かせを付けられ相当弱体化しています。そのため展開は地味地味。故にじみせん。大局的に見た戦闘は日英VS独伊(+米)の海の戦いを中心に、気が乗ったら独伊VSソ連の陸の戦いも扱う予定。

第二次大戦勃発時における各国の情勢

イギリス

 最盛期を過ぎ、衰退しつつある世界帝国。とはいえ日露戦争で大打撃を受けてなおアジアにおいて並ぶことのない海軍力を持つ日本との同盟を維持することで、未だに七つの海を支配する女王の地位を死守しています。一方で欧州大陸については第一次大戦後の戦後処理を誤り、その結果勢力を復活させたドイツの再挑戦を受ける羽目に。また世界恐慌以降重要度を高めた中国市場については日本と完全に連携し、合衆国と激しく対立する立場にあります。

ヘタリアイタリア

 独伊枢軸同盟の片割れにしてファシズムの本場。アドリア海の雄(他に競合国がないので)でもあり、地中海一の大海軍国(フランスが降伏したので)です。欧州で一番強力な戦艦であるヴェネトを頂点とする一大海軍勢力を誇り、英国の救援に馳せ参じた日本海軍の前に立ちはだかります。日本と同盟していない以外は特に史実どおりとも言う。

フランス

 欧州一の陸軍国(自称)。ドイツがポケット戦艦なんてものを作らなかったお陰で、ダンケルク級をすっ飛ばして素直にリシュリュー級やガスコーニュ級を作っています。海軍のスペック面では相当強化されてる。戦争の役には経たなかったけどね!

合衆国

 世界の富の過半を生み出し消費するポテンシャルを秘めた、いわずと知れたチート国家。しかし現在は世界恐慌の泥沼に肩まで使って動けず、その打開策として中国での露骨な権益拡張政策を推進し日英と激しく対立。ちなみに海軍力では日6+英10に対し米10のため圧倒的に不利だが、もしもの時は猛訓練で鍛えた技量とか必勝の気概とかでカバーするつもり。というか全滅してもまた作ればいいしー

 なお日露戦争終結後に日本から満州の鉄道権益を譲り受け、同地方に地盤を築いています。この世界の『満州事変』の裏で手を引いているのはこいつら。今のところ第二次世界大戦では表向き中立を維持しつつ、ドイツを援助してアジアにおける漁夫狙い目論む。

ドイツ

 ヨーロッパ半島の覇者になりつつある陸軍大国。目指せEU。全欧州を半世紀早くライヒスマルクで統一だ。イケイケドンドン。

 第一次大戦中に真面目に英海軍とドつきあいしたお陰で水兵さんが反乱を起こさず、帝政が健在で多少はマシな形(賠償金が半額とか、艦隊がイギリス行きにならず無事残ったとか。全然嬉しくない)でヴェルサイユ条約を結ぶ事ができた帝政ドイツですが、結局は革命が発生しワイマール体制を経てヒトラーのナチス党が政権を握っています。ちなみにそれなりの規模の海軍を帝政ドイツから引き継いだ為、ワシントン海軍軍縮条約に名を連ねていたりする。

 合衆国との仲はそれなりに良好で、第二次大戦勃発後もコソコソと貿易を続けています。天然資源はいうに及ばずGM製のトラックとか、あとコンビーフの缶詰とか。そういった意味では史実より一番強化されるかも。ソーセージ狂いの上にSPAMに目覚めるとか大丈夫なのかなー。

ソ連

 欧州の僻地でウラーを叫ぶ赤い大国。国としての成り立ちや軍事力については史実どおり。しかしチャーチルがアカ嫌いのためイギリスとは不和(日本は言うまでもない)で、合衆国も弟分の満州国がソ連とノモンハンで国境紛争した事が祟ってドイツ寄り。国際関係的には孤立状態にあり、独ソ戦では史実以上の苦戦を強いられることに。

中国

 蒋介石率いる中華民国(日本が援助)、毛沢東率いる共産党(ソ連が援助)、張作霖率いる満州国(合衆国が援助)が三つ巴の三国志を展開中。

日本

 日露戦争で大陸権益を失って貿易立国となり、史実で大陸に投じられた(そして全部パーになった)資本は国内投資へ。また支那事変で泥沼の1930年代を過ごさなかった為に民需中心でそれなりの経済発展を続け、マスプロダクツに目覚め、あらゆる工業分野の生産能力や基礎技術が史実とは比べ物にならないレベルになっていたりします。

 具体的には工作艦<明石>に積む工作機械を全部国産で賄えたり、陸海軍のあらゆる兵器に使われるネジが日本軍事規格(Japan Military Standard)に基づいて厳密に規定されていたり、100オクタン以上の航空機燃料を自力製造できたり(でも水エタノール噴射はつけるのが日本人)、10サンチ高角砲の砲身命数が倍増していたり。そんな感じなので、日本軍機の絶対的性能は妙な小細工をしていないのに史実より数段上です。銀河が平気な顔で飛び回り、疾風がシラフで680km/h出します。

 ちなみに悲惨な日露戦争の経験からその後は割と平和主義国家していた為、軍事力では史実よりもかなり低かったりする。軍の規模自体も小さいし、中国軍を相手にした陸空の豊富な実戦経験も無い(一部のエリートが軍事顧問してるのみ)。

日本海軍

 史実の日本海海戦は海戦史上稀に見る日本のパーフェクト勝利であり、このインパクトが後の日本海軍に決戦主義のドグマを確定付けました。しかしこの世界の連合艦隊はそれに失敗し、痛み訳に近い形で自らも大損害を受けてしまいます。そして史実では敵なしの状態で行われた樺太侵攻の前夜に再びバルチック艦隊と対峙、文字通り主力艦隊は壊滅します。それらの穴を埋めて日本海軍を支えたのは、戦時量産された駆逐艦により増強された水雷戦隊でした。そのほとんど海上特攻に近い献身に支えられ、日本は大陸との海上交通線を辛くも守り通すことができたのでした。

 日露戦争を辛うじて戦いきった海軍が得られた教訓は複数ありました。戦争末期に自らが示したように戦艦同士の決戦だけで全てが決するというのは理想論に過ぎないという事。戦艦だけでなく軽快艦艇も海軍力の構成要素足りえること。そしてなによりも、戦時においては急速量産の効く装備で初動部隊の消耗を埋め合わせる必要があること。こうして日露以降の日本海軍はマハン(戦艦同士の艦隊決戦でどかーんと大勝利すれば、あーんな事もこーんな事もやりたい放題だぞ!)よりもコーベット(自らの海上交通線を維持し、相手のそれを遮断するために万事を尽くせ)に傾注し、日露戦争を支えた水雷戦隊を愛する組織となったのです。というか酸素魚雷開発後は完全に魚雷キチに。

日本陸軍

 奉天会戦に勝利し、満州奥地まで攻め入ったことが彼らの絶頂であり、終わりの始まりでした。この時点で人的にも物的にも限界に達した大陸軍は体勢を立て直した(日本海海戦で大負けしなかった為戦意が失せなかった)ロシア軍の前に無念の敗走を重ね、黄海沿岸近くまで押し戻されます。

 その後の和平交渉で大陸の権益を失った大日本帝国は、陸軍を途洋侵攻(+本土防衛)に特化した組織へとモデルチェンジさせます。まあ史実より上陸舟艇やその母艦が多いくらいで、戦車とかの質の面では変わりません。ただ日露の結果がアレだったせいで大正期に揃って冷や飯を食わされ、貧乏人同士の連帯感で陸海軍の仲は(現在の自衛隊くらいには)良好だとか。

世界年表

戦前

1904 日露戦争勃発

1905

.03 奉天会戦

.05 対馬海峡海戦。正面きった砲撃戦で日露共に主力艦の半数が撃沈もしくは大破する。東郷平八郎GF長官戦死

.06 宗谷海峡海戦。日本側は辛うじて海峡の支配権を保持するも、主力艦のほぼ全てが作戦不能に。上村彦之丞GF長官戦死

.07 日本軍、樺太に上陸

.08 ハルビンを基点としたロシア軍の反攻。日本陸軍壊乱

.09 ウラジオ沖海戦。日本海軍初の水雷戦隊を主軸とする大規模決戦。片岡七郎GF長官戦死

1906 日露講和。日、戦費支払いと対露牽制を兼ねて朝鮮・満州に残る権益をそれぞれ英・米に譲渡

 

1914 第一次世界大戦勃発

1916 ジュットランド沖海戦。英独主力戦艦同士の砲戦に発展

1919 ヴェルサイユ条約調印。ドイツ帝国は辛うじて命脈を保つが、条約発効直後に革命が勃発し帝政は崩壊

 

1922 ワシントン海軍軍縮会議。主力艦艇の保有比率は英米5 日3 仏独伊1.75。同年、第四次日英同盟締結

1925 日露戦争を生き残った唯一の日本戦艦<敷島>が横須賀で記念艦として公開される

1929 世界大恐慌。経済ブロック化により合衆国の孤立が決定的となる

 

1931 張作霖率いる北洋軍閥が満州地方に進出していた米資本の支援を受けを同地域を統合(満州事変)

1932 満州国建国。初代大統領に張作霖。日本に接近する国民党政権に対抗し、合衆国との関係を重視

1933 独、ナチス政権成立。同年、米石油メジャーにより北満州油田が「発見」される

1935 独、再軍備宣言

1937 中華民国と満州国の国境紛争(盧溝橋事件)。中国共産党も加え、各勢力を支援する日米ソの代理戦争に

第二次大戦

1939

.09 ドイツ、ポーランド侵攻。英仏日、対独宣戦布告

1940

.04 独、ヴェーゼル演習作戦(北欧侵攻)

.05 独、黄色作戦(対仏侵攻)

.06 フランス降伏。対欧州貿易の扱いを巡り米英の対立が深刻化

.07 バトル・オブ・ブリテン(英仏海峡航空戦)

.09 伊軍、英領エジプト侵攻。北アフリカの戦い

.10 日、地中海へ艦隊派遣。司令長官は山本五十六大将。第一航空艦隊と複数の護衛隊、他支援艦等

.11 日英合同機動部隊によるタラント軍港空襲

1941

.03 英軍、伊軍の最終防衛線を破り根拠地トリポリに入城。北アフリカの戦いは事実上終局を迎える

.04 独、ギリシャ侵攻

.05 独、クレタ島侵攻(メルクール作戦)

.06 独ソ開戦。バルバロッサ作戦

.09 独北方軍集団、レニングラード市街へ突入。加えて予備の第2軍を投入し、翌月に主要部を制圧

.10 タイフーン作戦(モスクワ攻略作戦)、発動直前に寒波が到来し延期。戦力漸減を目的とする限定攻勢に

.12 ソ連軍冬季攻勢

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Last UpDate : 2010-03-07, WebMaster : Haruna Nowaki