甘くて、ちょっぴり切ない恋。


ミルクマネー






◆ 評点――――★★★★

◆ V……………メラニー・グリフィス
◆ トム…………エド・ハリス




≪ あらすじ ≫

12歳の少年、フランク&ブラッド&マイケルの3人は、女性への興味を抑え切れ ないお年頃(…………)。
彼らは、女性の裸を見たいがために(おいおい)、学校の友人たちにえっちな雑誌 やらなんやらを売って 100ドルをためて、都会へ行って 娼婦を探す。

――が、慣れない街で、彼らは強盗に襲われてしまう。
そこを助けたのが、通りすがりの娼婦の V(メラニー・グリフィス)。
3人は Vに100ドルで 裸(といっても上半身のみ)を見せてもらい、ついでに 車で家まで送っていってもらうことに。
しかし、都会から離れた 3人の住む 片田舎の町に着いたとたん、車がエンコ。 ……やむなくVは、3人の造った狭い木の上の隠れ家で寝泊りすることになる。
やがてVは、フランクの父である 男やもめのトム(エド・ハリス)の出会う。 彼女のために、一生懸命 車を修理するトム。 彼は、Vが 娼婦だということを 知らない。 そうしていつしか 、ふたりは 恋に落ちる。

――――しかしその頃、Vのボスであった男が殺され、彼女は組織の大物に 狙われる身に……。




3人の悪ガキが、馬鹿でませてて、なんだかすごく可愛いです。
Vの上半身裸を見たあとで、『セックスの後はタバコだ』などと、わけのわからぬ ませたことを ほざいているあたり(しかも火がないのが笑えるような)、かなり 馬鹿でしょう……。 でも、チームワークは抜群でした!
組織に追われるVを、みんなで協力して助け出すのが、子供らしい勇敢さにあふれ ていて、かっこよかったです。 トム父さん顔負け(それでいいいのか)。

エド・ハリスさん(わかるでしょうか。『アポロ13』で NASAの司令塔の役 だった彼です) 演じるトムは、冴えない子持ちのやもめ。 ほんとに冴えないです。 『あの『アポロ13』の凛々しさはどこよ!?』と突っ込みたくなるほど。 ロマンスより、植物の世話に生きがいを感じているあたりが、なんとも地味で素敵 というかやれやれというか。

しかし彼の口説き文句は、すごくやさしくて粋です。 ……さっきの冴えない中年男 と別人じゃあ、とか思うほどに。 ちゃんと愛を知っている人だからこそ、言える ような科白というか(……自分で言っときながら、恥ずいですな)。
Vの心を捕らえるようなセンテンスを さりげなく紡ぎ出せる彼は、まさに 大人の 魅力爆発(謎)と いったところですね。

しかし、なにはさておき――――V(メラニー・グリフィス)が、すごく チャーミングです!(女の目から見てもです)
『平凡で幸福な生活』に憧れている姿が、なんだかぐっと。
甘すぎ 冷たすぎず、高すぎず低すぎず、ちょうどいい感じの かわいらしい声が いいなあ、と思いました。 大人なのに、無邪気で、悪戯っぽくて、魅力的でした。

恋愛シーンは、ほんのり甘くて切なくて、かつロマンティックな 雰囲気。
過剰なベタベタもそんなになくて、素敵でした。 大人の恋ですな。
デートのために、急いで服にアイロンをかけるパパがかわいいです。 基本路線は ださかっこいいパパなんでしょうか。

ませガキ3人のせいなのか、ちょっぴりいやんなネタもありますが、基本的に 『家族で見られる ほのぼのラブコメ』 という感じの 作品なので、ご安心を。
かわいくて、科白回しに気がきいていて、おしゃれで。 ロマンスのツボをほどよく 押さえた、飽きのこない逸品です。 レンタルビデオショップで見かけたら、ぜひ 手に取ってみてくださいませ。