復讐……それは血よりも濃い、男たちの絆。


スリーパーズ






◆ 評点――――★★★

◆ ロバート・デ・ニーロ
◆ ブラッド・ピット
◆ ブラッド・レンフロ
◆ ダスティン・ホフマン
◆ ケビン・ベーコン




≪ あらすじ ≫

『ヘルズ・キッチン』と 呼ばれる ダウンタウンで育った、4人の仲良しな少年たち (ブラッド・レンフロ他)。
夏のある日に、彼らは悪戯が過ぎて、誤ってひとりの男性に重傷を負わせてしまう。 裁判の結果、彼らは 少年院に送られることとなった。

そこで 彼らは 悪夢のような日々に追い込まれる。
冷酷でサディストな看守たち(ケビン・ベーコン他)による、性的虐待と暴行。それ は彼らの心に、深く癒えない、無残な傷痕を残した……。

――そして 歳月は流れる。
4人組のうち、街のごろつきとなって荒れていたふたりは、立ち寄った下町の小さな レストランで、偶然、その時の看守と出会ってしまう。 過去の憎しみが燃え上がり、 怒りのままにふたりは、元看守を持っていた銃で 撃ち殺してしまった。

この事件は、すぐに裁判へと持ち込まれる。
成長し、若き検事補となっていたマイケル(ブラッド・ピット)は、新聞記者である もうひとりの幼なじみの青年(すいません、名前忘れました……主役なのに)や、 昔なじみのマフィアの人物などに協力を呼びかけ、この事件を利用して、彼らを虐待 した 他の看守たちにも、復讐をしようと提案する――




約2時間強の、長め(そうでもないかな)の映画です。
でも、見ていてあまり飽きなかったです。
ロバート・デ・ニーロ氏は、4人を 少年時代から見守りつづけてきた 温厚な神父さん を演じています。 ……たまに、『ほんとうに温厚なのかしらこの人』と思うシーンも ありましたが。 いえなんでもないです。
4人を主役にした作品 なんでしょうけれど……この神父さんも、結構裏の主人公っぽい ですねえ。 最後においしいところを持っていっていますし。


もうちょっと、成長した4人それぞれの 心の葛藤が 描きこまれていたらよかったかな あ? ……とも思いますけれど、全体的によくまとまっていて、なかなか好感の持てる 作品です。 やはり男の友情は良い!!(個人的意見)
最後のほうの 科白回しとかが、お気に入りです。


ブラッド・ピットの 少年時代を演じた ブラッド・レンフロくん。
『依頼人』の頃からは ずいぶんと成長して、清々しい 美少年になっています。 わたし はあまり、美少年タイプが好きではないんですけれど、例外的に彼はわりと好きです。 演技が本格的で、表情が瑞々しいのが魅力です。 ……お願いですから無精髭は剃ろう ね……雑誌見て、思わず叫びかけましたよわたし……。

ケビン・ベーコン氏が、めちゃくちゃ悪の王道をひた走っています……。
でも彼は、『アポロ13』では 良い役やっていたんですよねー。 ……どちらにせよ、 いわゆる『冷たそうな悪党面』なのは 変わらないのですが(ファンの方ごめんなさい)。 でもわたしは、結構ケビンさん好きです。 アクが強くて(褒め言葉ではないような)。

ダスティン・ホフマン氏は、殺人を犯した ふたりの青年を弁護する、アル中の駄目駄目 弁護士。 ひたすら頼りない人物です(苦笑)。 ブラッド・ピットがいらつくくらい。 だって、『裁判ではこう質問しろ』とかいう内容を記したカンニング・ペーパー(ブラピ 検事補作成)を読むだけでいいというのに、それでもところどころ つっかえてみたり しているあたりが……駄目っぷりを遺憾なく発揮
こんな良い俳優を ちょい役にしてしまうのは、ちょっと 惜しい気がしますが。
なんでも、ホフマン氏は この映画のスタッフ(?)と お友達で、この作品を作ると 聞いたときに、彼が『なんか手伝えることはない?』と言ってみたら、端役として出演 させられて しまったとかなんとか……。

マフィアなんかも 絡んできて、けっこうわたし好みな世界です、この映画。
しかしところどころ、『いや、なんでそんな』とか突っ込みたくなるようなシーンが あったり。 まあ、笑って流すべきレベルなのでしょう、あれは。

かっこいい男の絆が見たい方向け……でしょうか。