| 魔法少女アイ2 |
| 主人公 岡島秋俊(変更不可):根っこの正義感は強い一般人、やせ我慢得意、前作より美男子っぽい(w) 対応ヒロイン 加賀野アイ :基本は前作参照+秋俊LOVE、メグ姉属性UP、リンとは敢えて対照? ※今作は個別END無し、メインヒロイン扱いはアイのみ 以下はストーリー上エロありで密接に関わるキャラ 岡島リン :熱血、人情家、エリート意識、お天気屋+猫っ気、一見するとEVAのアス○、同居 加賀野愛(メグ) :設定最強(描写最弱)、ショタ属性持ちお姉様、巨乳、トラウマ持ち 望月紫 :唯一の一般人、恋が一人で空回り、陵辱犠牲、朗らか兼おおらか系 |
| 好判定属性:前作ファン(但し、より恥辱系・寝取られ系強化)および前作と同属性 一言で言うなら、「高難度の続編をよく頑張った、感動した。だが・・・未熟!」 さて。触手系ハード&ダーク変身ヒロイン物として売り出した前作から一転し、進行役に活発・獰猛・熱血にして意地っぱりのリンを 主軸に進行することになった今作。シナリオ自体は前作同様「人間社会に密かに忍び込むゆらぎ(触手)と魔法少女達との死闘に 必然を以って巻き込まれた男と女たちの翻弄される運命」を基本コンセプトとしている。ただし、前作と大きく異なる点として、敵方は ヒロイン達を利用しようとしているが故、前作で常に身近にあった死の臭い・・・”命のやり取り”が激しく薄れている。それをカバーする ように激増しているのが「ヒロイン達への恥辱責め」であろうか。 さて、一般にいわゆる続編には大きく分けて、 「世界観/舞台の共有」 「主人公の共有」 「ヒロインの共有」の3つが考えられるだろう。 これは下に行くほどシナリオ作成の難易度が高くなる、と考えて良い。これは当然のことであって、エロゲにおいて、前作に 登場したヒロインを再度利用する為には4つの壁があるからだ。即ち (1)開通済み (2)(1)より相手決定済み(前作主人公が基本) (3)(1)(2)よりユーザーへ与える新鮮味の減退(=ヒロインの魅力の減退) (4)(3)と逆に、新ヒロインの魅力減退(思い入れの差の発生) この4点である。これらの難関を全てクリアし、ユーザーに納得させるシナリオはなかなか難しい。故にコンシューマまでを含めても、 ヒロイン共有型の続編で一応成功した例は、サク○大戦などごく少数に留まる。では、魔法少女アイ2はどうであったか。結論から 言えば、 (1)(3)(4)をクリア。「ヒロインの魅力形成」成功。但し(2)により一部シナリオに劣化有り。 まず(1)だが、これは基本コンセプトの勝利。「犯されることが前提の魔法少女」がヒロインなのだから、開通云々はさして問題には ならなかった。「ヒロインとして純情を捧げる意味での”開通”」も済んでいる、という疑念もあったが、記憶を失っていた主人公との再会 がきっちり演出されていたこともあり、「今度こそはの和姦」の発生によって補填されたと言えよう。 次に(3)。今作では前作からシナリオライターが変更されているが、これはこの項目を回避する意図を多分に含んでいたと見るのが 自然だろう。それ以外に敢えて変更する必然性は無い。また、好悪の判断は別として、前述した通り、シナリオ上のメインとなる陵辱の 展開は変わっている。また、「序盤から登場するも、恋を秘めて耐え忍ぶ姿」を描いたのも成功の一因と愚考する。 大概の男は女の子の忍ぶ恋には弱い物だ。 それ即ち浪花節!!演歌の世界!!! つまりは日本人の心に訴える卑劣な作戦!! <誉めてます この展開で旧ヒロインのアイの魅力(=ユーザーからの思い入れ)を保ったからこそ、新ヒロインであるリンへの描写に筆を割くことが 出来、(4)「新ヒロインの魅力」の形成に役だったのだと言える。 そして(4)。これは、前作でのアイがダウナー系であったことが一つの成功への布石となっていたかも知れない。 アッパー系の「明るい魅力」を見せつけられた後にダウナー系の魅力を引き出すのはなかなか難しいのだ。(例) これは(特にキャラが混在するならば)アッパーキャラがいる以上、シナリオを勝手に盛り上げてしまうので、ダウナーの魅力を十分に 伝えきれないことが多いから、だろう。これを避けるにはなるべく、ダウナー系を先に登場させ、十分に魅力を引き出しておく必要がある。 さて、残った(2)についてだが、この要素を良い方向で使っているのが結局メインヒロインとなるアイとの絆の強さ、再会の喜びを描いた 部分だろう。これは(1)(3)とも連動してくる。そう、アイシナリオにとっては悪い理由ではないのだ。ということで (2)の残りは後述。
今作最大の売りは、やはり新加入のリンその人にあるだろう。とにかく行動的で自信家、興味持ちたがりな面も持つだけあって、良い 意味でシナリオを滅茶苦茶にひっかき回してくれる。前作の大見結亜が担っていた、作品における「賑やかで明るい日常性」をしっかり 引継ぎ、一部で好まれ結構嫌われたと思われる(w)「幼いゆえのウザさ」を「対等以上の立場の世間知らず」へと変えて、逆に魅力と している。さて、こう書くと誰しもが某エヴァの惣流=ア○カ=ラング○ーを想起するだろう。そして恐らくライターも意識してこのキャラを 立てている、と思える節が随所にある。が。それは彼女の人物評としては誤りである。 リンを最大に魅力付けているのは、ユーザーや作り手が意識しているかどうかは別にして、「自分を愛していること」だからだ。 他者に愛されることで生まれる誇りではなく。彼女は自分で自分を愛しているから、自分で自分を必要としているから誇りが持てる。 「プライド」とか「意地っぱり」だとか、そういう表層に出てくるまでの「理由」が違うのだ。 確かに一見した属性や、アイとの対比関係は、触れずにはいられない「近さ」を感じる。が、しかし、根底に持っているオリジナリティが 決定的に違う。異論があるならこの台詞を見てもらおう。 「どいつもこいつもギリギリのところで踏ん張ってるんでしょうがッ!!」 「やるだけやったって言えんの!?」 言えるか?堂々と言えるか? 誰か他の人間に必要とされる為の強さや誇りを掲げている人間にこんな台詞吐けるか!? これが天才魔法少女リン様の本質だ!! むしろ、「他人(秋俊)からの評価を必要としている」のはアイやメグの方になるだろう(あ、宮広美景は言うまでもない)。 そういう観点からすると、アイや宮広ばかりだった前作から、リンの加入は明らかに作品の色彩を豊かにする「売り」として、成功したと 言って良いだろうと思う。当然ながら、 「敗北し、汚されても汚されても表面上は強気で勝気なリン」 でもシャワーの音に嗚咽を隠して泣いてるの・・・ という「寸止め無しやられ萌え」を形成する意味でもこの性格設定は一役買っている。
次に魔法少女アイシリーズ最大の売りである「触手陵辱」について。これは「量より質への変化」と言えるだろうか。一つ一つの分岐は、 ボリューム対比で考えた場合、前作より減っているように感じられる。ただし、その分一つ一つの分岐後ENDまでが長く長く描写される ようになっている。これはBADENDの趣旨が「殺す」から「恥辱」に変わった為である。 これはライターの性向でもあるだろうし、一方では「殺らなきゃ殺られる」レベルのゆらぎ(手加減出来ない「弱い敵」)から、魔法少女を 良い様に翻弄する「強い敵(もてあそべる位の力がある)」へと変わったことを示してもいる。ただ、これらがどちらの理由を元に発生した ものかは知るところではない。ただ、この変更には当然好悪が生まれるだろう。魅力の一つだった「ハード」さがやや減退すること に繋がっているからだ。<個人的には前作の方が好き
また、前作での人気キャラである宮広美景も引き続き出演。彼女の置かれた状況は最早お約束であり、触手エロゲーとしての立場を 実に良く判っている。また新キャラクターであるマユが待望の触手少女であったことは大変に喜ばしい。
音楽だが、駆け抜ける風の如きOP、あるいは魔法戦士たるアイの見参シーンなど、いわゆる「決め時」の音楽はきっちりサマになって いて心地良い。その一方通常シーンや戦闘シーンなどのそれはごくごく普通のもの。まあ、大概のゲームとはそういうものだろうが。 システムについては残念ながらバグが酷い部分があった。全体的な機能については一般的に求められるエロゲの水準に達してはいる が、それ以上のものではない。どこでも出来ているレベルの仕事はきっちりしてもらわねば困る。次回作への反省点であろう。 なおパッチは既に公式HPでダウンロード可能なので、現在プレーするには何の支障も無い。
総合的に見て、前作のファンは勿論のこと、嗜好が合うならば今作から初めて入っても楽しめる出来にはなっているだろう。ただ、 恥辱などの「きつさ」は「触手陵辱をバランス良く採用」の前作よりある意味”いびつ”になっている、と言わざるを得ない。 なるべくならば前作から通してプレーすることをお薦めするし、逆に前作ファンでも無条件にお勧めというわけにはいかないだろう。
|
| 嫌判定属性:「解明されない伏線」嫌悪 一部の前作ファン マルチヒロイン主義 取合えず結亜本命の人はご愁傷様です。 <名前しか出て来ない と、まあこれはお約束と言う事で。さて、はっきり弱点となっていると言えるのが、先にも少し触れた 「主人公売約済み」という点だ。これによって結局、前作での「大見結亜」、PLUSで追加された「宮広美景」と 少なからぬプレイヤーが望んでいたであろう「アイ以外のヒロインエンド」が消されてしまった。そもそもPLUSにおいて宮広をヒロインに 追加している時点で、プレイヤーが何を望んでいるか百も承知だったはずである。 わざわざ「宮広萌え」を創っておきながら、 その萌え・その想いを続編で踏みにじる! これが裏切りでなくて何だッ!!!! ・・・という悲憤が方々から聞こえてきてもおかしくあるまい。新ヒロインであるリンも良い当て馬に使われた、と言っても良い。これは シナリオの責任である。何も、過去との繋がりをアイENDだけに求める必要は無かった。BADに近い結亜ENDを流用出来なかった のはともかくとして、宮広美景との再会から記憶を取り戻したって良いだろうし、『アイENDからの続編』と銘打たなければ新ヒロイン であるリンとの恋模様とて、別に『君望』ばりの愛執劇にせずとも普通に書き込めたであろう。シナリオ骨子自体は大きく変えずとも、 十分にマルチヒロインシナリオに出来るものだったはずだ。
(※)分岐一つ一つを書き分けなかったのがColorsそのものの要請だったのか、ライターの体力不足だったのかは知らぬ。製作期間や 企業体力的なものを考えれば、同じ変身ヒロインメーカー(w)とは言えどもエスクードなどと同列には論じられない。しかし、一つの続編 として、特に前作や、そのバージョンアップ版におけるユーザーの希望を知っていて送り出された続編として、何らかの問題がある、と 言っても差し支えないだろう。
また、これもシナリオ的な問題だが、シナリオ終盤にかけて急激に話が駆け足になり、結果的に大きな謎を幾つも残したままENDを 迎えてしまっている。ハッピー・ダークの2つのENDがあるが、いずれも言葉が足りていないし一枚絵も不足だ(※ くりかえし) 前作での「謎」はそれでも、「作ろうと思えば続編を作れるよ」的な形であって、ユーザーに理解不能な伏線を放置したまま終わった訳 ではない。だが、今作のそれは明らかに「説明不足」か、そうでないなら「あからさまな続編狙い」の、回収する気の無い「脳内設定」の域 を出ていない。こういう類の終わり方は一部のユーザーには激しく嫌われるものであり、ハッピーエンドなども無理無理にこじつけたのが 見え見えである。これに関してはどう考えても、終盤まできっちりまとめる開発能力が不足していたと考えざるをえまい。 確かにColorsは発売予定日をきっちり守るという点も姿勢として好評価出来る。がしかし、出来上がりの見通しが甘かったことは 反省すべきだろう(延期してクオリティアップという方法論もあったのに、とはユーザー的には”言わせて欲しくない”ので)。
また、いささか「前作の世界観」から足を踏み外しかけている、と感じる変更も目立った。 「弱く、人目を忍ぶもの」であり、人外の者同士が「人知れず繰り広げられる陰惨な戦い」を演じるのが前作の世界観であり、また そもそも大概のユーザーが抱く「触手」のイメージは断じて日の当たる世界の住人ではない。 はっきり言って、これはライターが世界観をきちっと掴めていないか、あるいは「ユーザーの知っている世界」より「自分が書きたい 世界」を優先している悪い例だ。今作を見た限り、このライター氏は「公開恥辱」が得意分野のようだが、
あんたは間違ってるッ!なぜならば、 お前が否定した「人知れぬ戦い」もまた魔法少女アイの魅力の一つ!! それを忘れて何が続編のシナリオだ!! そう、アイと表裏一体にある闇と影と死の臭いを抹殺しての続編などッ・・・ 愚の骨頂ォォォッ!!
アイや宮広らの性格も若干変わってはいるが、「世界」が共通していれば普通、若干キャラクターが 変わっても、それを受け止めて流していくことが出来るものである。 なお、この批判はあくまで私個人の『アイの世界』観に立脚したものであるから、もしかしたら自分が世界を捉え間違えた少数派 なのかも知れない。が、これは私のレビューである以上、はっきり「悪い例だ」と言い切らせて頂く。 この点はきっと、多くのプレイヤーが首を捻る「不快になるかも知れない」変更点である。
ただ、最後に付け加えるならば、前作に比べるとシナリオ進行にもメリハリがつき、システム的にも初期バグこそあるもののそれなりに 整備されている。宮広も強くなっている(w)。前作では言えなかったこの言葉、今こそ贈っても良いだろう。 「買わずに後悔するなら、買って泣け!」
|
| 個人的一押し: 加賀野アイ(魔法少女アイ) アイ。・・・おかえり。
|