| PrincessHoliday〜転がるりんご亭千夜一夜 |
| 主人公 クリフ・クラウド(変更不可):世故に長けた面を持つ暢気者、ひそかに強い実力者、割と気の向くままな性格 対応ヒロイン レティシア・ラ・ミュウ・シンフォニア:メインヒロイン、金髪姫様、温和、世間知らず、年下属性、歌唄い エレノア・フォートワース:黒髪、剣士、幼馴染やや強気系、生真面目(意地っ張り) シルフィ・クラウド:義妹or実妹2択式END、神官、お兄ちゃん子、おっとり系 ラピス・メルクリウス・フレイア:マイペース、ロリっ子、秘密持ち、まったりムード担当 レイチェル・ハーベスト:姐さん、正体持ち、看板娘、尻に敷かれたい人対応(w) |
| 好判定属性:のんびりまったり日常属性、ファンタジー属性、取合えず絵があれば良い派、半脱ぎH絶対死守連合 んと、ごくごく一般的な嗜好の持ち主にとってのアピールポイントは絵。ていうか、絵だけである。まあ、ちょっと 拘る人にとってはエロゲ的豪華声優陣というのも魅力にカウントして良いのだろうが、基本的には絵師である べっかんこう氏の描く魅力的なキャラが売りのゲームとなっている。シナリオ的には 「寅さん宜しくフーテンの旅から帰って来た、歳の割りに世間慣れした良い人主人公が、確実に自分より世間慣れしてない 姫様or幼馴染剣士or妹を、自分と同等以上に世間慣れしてる謎の魔法少女や近所の姐様と一緒になって構ってやって 最後にちょっとだけアクシデントをさらりとこなしてまったりエンドを迎える」というもの。いわゆるとらいあんぐるハート路線 の、小さな萌えを一つ一つ何気なく積み重ねて大きな萌えにしましょう、ってな展開ですな。後述する通り、この狙いは シナリオライターの力量不足(あるいは開発の余力不足なのか?)により、成功しているとは言い難いのだが・・・。 しかし、とらハを目指したが故に得ることの出来た強みが、今作にはしっかりと根付いている。それこそ、 「エルの複数回着衣(半脱ぎ)H!!!」 ヲイ、と思ったそこの諸兄ちょいと待たれよ。ならば聞く。いわゆる「服が個人の記号に成り得る」ご職業のヒロイン に置いて、そのキャラを現す「コスチューム」をきっちり着たまま、複数回のHシーンが挿入されるゲーム。おそらく 巷間に溢れる現代っ娘作品(看護婦とかセーラー服の類)ではそれなりに見られる光景かも知れないが、こと我等 ファンタジー系戦うヒロインの希望の一角、女騎士を題材にとって是が満たされたことが幾度あるか!? 我々の心からなる希求である女騎士の鎧着装寸止め無しHに対し、安直にファンタジーに飛びつく 幾多のメーカーが、汚濁にもならぬ膨大な糞シチュエーションの奔流によってささやかなるその希望を 砕かんと画策している意図を証明するに足るだけの悲劇の数々を、私は存じておるッ!! ・・・とまあぶち上げてみた訳だが、ヒロインとしての器量は十分、鎧姿も勇ましい娘が、いざ18禁の本分である Hシーンになるや、己のキャラ基盤を脱ぎ捨て一山幾らの全裸娘に変貌していた悔しい記憶は、多かれ少なかれ、 かなりの諸兄が己の経験に刻み込んでこられたことであろう。が、今作は違う。実際のところ、原画家自らが、 着衣Hに拘っていることを吐露している。・・・素晴らしい。原画の鑑である。 エルに限らず、今作ではお姫様正装&看板娘なレティシアや、神官服のシルフィら、それぞれのヒロインが、各々の 根幹を示す着衣を着たまま、しかも複数回のHシチュを用意してくれる。これは、複数回Hの本家とらハですらほとんど 見られなかった美点であり、非常に今作を特徴付けていると言えよう。 また上でも少し触れたが、キャラクターに命を吹き込む声優もかなりきっちりと、役柄に合った声があてがわれており、 特に声優ファンならずとも、ゲームとして満足のいくものに仕上がっている。総体として見れば、いわゆるキャラ立ちは 秀作・名作ゲームに成り得るだけのレベルに仕上がっている、と言って良いだろう。 歌や曲について。メインヒロインであるところのレティシアは、主人公曰く「3年旅して回ったがまず見たことの無い」 ほどの「うたうたい」である、との評価を受けており、OPソングも同配役の声優(鳥居花音さん)が務めているが、まあ その辺は曲の出来と共に、割り引いて見るべきだろう。無論、声質が悪いとか音痴とか言う意味ではないので誤解の 無いように。 システム回りだが、他のゲームと比べた時にローディング時間が少しだけ遅いような気がした。もしかしたら、自分の プレー環境がやや時代遅れに成りつつあるのかも知れないが。同時期に出た他のゲームと比して、その辺りの動作処理 システムはほんの少しだけ重いのかも知れない。ただし、目立つバグなどは無く、安心してプレーが出来るだけの設定 項目も揃っている。 全般的に見た場合、残念ながらゲームを構成する要素の中で、プレイヤーを引きこむのに一番大切な「シナリオ」が 一番弱点となっていることから、積極的にお薦めするには至らない。しかしながらシチュエーションや原画、キャラ立ち などがしっかりとしていることから、特にシナリオを重きを置いてエロゲを選ぶプレイヤーで無い限り、購入して損をした、 と感じることは無いだろう。個人的には気に入った作品である。
尚、これはあくまで「ファンタジー作品」ではあるが、一定のエンディングクリア後に可能になるおまけEND(レティの シナリオから二次的に発生する)ではそういう空気に漬かっていた人を仰天させる方向性にストーリーが進んでいく。 これについては、受けつけない人(←含む私)は『おまけの遊びシナリオ』として解釈すれば良いし、奇想天外何でも 来いという人は『TrueEND』だと見るのもアリだろう。ぶっちゃけ、私がこのシナリオを拒むのはエルが完全無視な展開だから(苦笑)。
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| 嫌判定属性:シナリオ。とにかくシナリオ重視傾向なタイプ ファンタジー言うたら化け物陵辱だろ!という属性 この類の作品のキモとして致命的なのが、まったりとした日常が激変するべき「アクシデント」部分が、最後のいわゆる おまけEND(Trueと言うべきか判断しかねる)を除いて盛り上がりに欠け、どこか他人事ペースで過ごす内にあっさりと 解決してしまう点であろう。いわゆるまったりとした日常の部分も、同種のゲームに比べて明らかに筆が足りず、今作の 決定的な弱点がシナリオライターの技量にあることを露呈してはいるが、とらハに萌え画力で勝り、シナリオで劣ると 言う観点から考えればここでの評価の差し引きは、(特にいずれかを重視する向きでない限りは) 決定的瞬間で挽回出来るはずのものだと考えて良かったろう。いわゆる日常的な萌えの蓄積は、何とか 引きずるだけの絵の強さが今作にはあったからだ。そこをさらりと流したのが致命的。萌えであろうが燃えであろうが、 あるいはホラーだろうがお笑いだろうが、ここだけは外してはいけない、という盛り上げどころというものがある。特に、 特に今作のような「普段がまったり進行推奨」な作品では必須ポイント。なぜなら、ここで失敗をかますと 環境ゲーム同然の垂れ流し日常だけでゲームが終わってしまうからだ。だがプリホリはそれをやってしまった。 たとえどんなに絵が良くとも、画集で無い限り「シナリオ評価」は0には出来ない。イラストが100点なら目を瞑れる、と 言うのは、曲がりなりにもシナリオに採点がつけられていることが前提の話である。この点から言わせてもらうなら、 おまけ最終シナリオというぶっ飛んだ方向性(評価はさておき)が一つあるとは言えども、 単なるまったりだけで終わる展開は地雷に近い。地雷、と言い切ってしまわないのはエルやレイ姉に免じた 武士の情けだと思ってもらいたい。ただただ正体が○○でした、実は義○でした、実は○○の血筋でしたというのは 買う前から折込済みのお約束、規定演技であって、それは「アクセント/フリー種目」とは言いません。 規定演技の採点だけでは参考記録にしかならんのですよ。 それともう一つ。これはまあ、このパッケージや製品紹介などを見て、それを想像する方が山で鯨を探すような 間違いを冒している訳だが、根本的にまったりファンタジーな今作に、陵辱とか輪姦、拷問、恥辱の類を期待しても 無駄なのでさっさと諦めるように。確かに、 「この絵柄・このヒロインが陵辱されると思うからこそ、そそるんだろうがボケが!」 という心は痛いほど良く判る。まっとうなハード・シリアス系陰惨ファンタジー世界モノが枯渇している現代にあって、 「着衣H」という一点がきっちりクリアされている今作に一縷の期待を残したい気持ちは涙を流して同意出来る。だが、 物事にはすべからく方向性というものがあり、残念ながら素材は良くても、そちらの要求を満たす方向の味付けは されていない。返す返すも残念である。
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| 個人的一押し:エレノア・フォートワース 原画家さん曰く「巫女さんイメージで書いた騎士」だとのことだが、納得のスタイル(w)。 とにかくこの娘については着衣H&裸エプロンが全て。いや、勿論他のとこも良い娘ですよ、本当に。 5人のヒロイン中、(設定や精神年齢を除いて)3人がロリor年下属性に含まれる今作においては、同い年 の感覚で話せるヒロインというだけでも貴重だったかも。 |