| あしたの雪之丞 |
| 主人公
雪村雪之丞(変更不可):塞ぎこみ懊悩でもホントは明るいんよ設定、超美形設定、ホントは強いんよ設定 対応ヒロイン 春日せりな:メインヒロイン、明朗活発、気風も良いが瞬間着火、時々乙女で家庭的、ピンク髪の自称美少女 杉崎怜於奈:クールで真面目な女雪之丞、が同類(雪之丞)には気を許す、すくーる水着、青髪ショート 久保晶子:裏ヒロイン、妹的キャラ、憎み役(爆)、閉ざした心も限界気味、後輩と争奪戦 間部由希:内気で優しい眼鏡っ娘、家庭的、他の男萌えスタート(寝取れ!) 新島早苗:不思議和み空間に引きずり込め属性、スポーツ乙女な先輩、ショートの青髪、ボク口調 牧野詩織:生徒に優しく主人公にゃ甘く体制側には受け悪し、眼鏡の優しいお姉さんというか先生 小松原妙子:頭のネジゆるめな後輩、押し掛け女房タイプ、じっとしてない天然ボケ、思いこんだら一直線
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| 好判定属性:学園熱血王道物 お約束好き ラブコメ初心者 ぶっちゃけ春日せりなと一蓮托生・来世まで。 今作は、基本的にシナリオや設定は学園ラブコメの基本・王道を忠実にすべて詰め込んだ、「基本セット」と呼ぶべき作品に なっている。「引きこもり系主人公がトラウマ抱えて転校した先で支え支えられして自分を取り戻す学園らぶらぶ物」の シナリオ、先生から後輩まで全方位射程圏内のヒロイン群像など、この分野のソフトを2つも経験すれば「ああ、アレか」と デジャヴを感じること請け合いである。が、それを「ありきたり」だの、「意外性が無い」だのほざく輩は筋違いも甚だしい。 「原画・ながせまゆ(七瀬葵)」を売りにしている作品にどんなぶっ飛んだシナリオを期待していたのか、 恨むより先に己の不明を恥じるのだな。 月曜20:45に斬殺される水戸黄門を期待する奴が、石坂浩ニ以外にいると思うのか。 一方、逆に発売前からさかんに喧伝されていた売り文句、即ち「ヒロインらしからぬメインヒロイン」という エルフの広告も誤りである。手八丁に口八丁、威勢も良いが喧嘩は弱い(爆)、明朗活発独断先行天上天下唯我独尊な 行動的ヒロインといえば、普通のエロゲならボーイッシュとかいう属性つけてる、 一山いくらの典型的な2番目ヒロインじゃありません? せりなの場合はメインに座ったせいで通常の3倍くらい強化されている(特にオタク知識)とはいえ、こんな汎用キャラ 指していきなり何言い出しますかエルフ。 もっとも、そんなサブヒロインに「メインヒロイン御用達の展開」をやらせた、その実験的展開は斬新と呼んでも良いだろう。 ちなみにこの主張、振られパターン(晶子ルート)のせりなシナリオの、ふられっぷりの素晴らしさが逆に、 「ああ、本来はサブヒロインなんだな(微笑)」と何より如実に裏付けている。 だがしかし、その配置変えの妙が、本来は付加価値を持たないマンネリ作品だった「雪之丞」に対して圧倒的に強力な スパイスを加えた。それこそが春日せりな嬢の存在である。個々の性格(キャラクタ)を取ればマンネリ、しかし、彼女は メインヒロインとなったその配置・存在そのものが何よりも圧倒的な独自性、燦然と光り輝く「個性」となった。 頭から湯気を噴出し、鼻息が白い煙となる”メイン”ヒロインなど他にはいない。ギャグ担当だの、2番目だのでは なく、王道の展開のまさにど真ん中を歩むメインヒロイン・春日せりながこういうキャラだからこそ生まれる面白み。それが 「意外性」という視点から見た場合の、「あしたの雪之丞」の売りであろう。 そして、だからこそそれが「雪之丞」の足枷ともなっている。 1人でメインもサブも何でもござれの春日せりながいる以上、はっきり言えば他のヒロインは演じる役が無いのだ。その影響を 最大に受けてしまっているのが、スポーツ少女でボーイッシュ、2番目ヒロイン御用達の新島早苗先輩だろう。そしてこれは、 せりなに近いほど出来がまともになっていくシナリオという点からも裏付けられる。即ち、 先輩後輩よりも担任、担任よりも同級生、同級生よりも近い席(爆)の同心円な人間関係。 このため、せりなシナリオ以外の出来は相対的に薄いものになってしまっている。個人的には杉崎までが限界距離。 が、気を落ちつけて見れば、それがせりなマジックというか、真ん中が濃過ぎの人間関係により不可避な流れであること はすぐに判る。それがわかっているからこそ、エルフも当初より「春日せりな」の存在を売りにしたのだろうから。 そこまでせりな中心の世界で、せりな以外を槍玉に挙げて非難するほうがお門違いなのだ。 「メイン1人でお約束を堪能出来る」(加えていうなら杉崎の距離までのヒロインは平均点以上やれる) 実質「ヒロイン1人のマルチエンディング」と考えるならば、非常に優れた出来の作品と言って憚るところはない。ただし、 この作品を当のエルフが「マルチヒロイン・マルチエンディング」と銘打ってしまったことは返す返すも残念な点である。 音楽的には、主題曲である『恋哀歌』が非常に耳に残った。作品の顔というべき曲として十分、合格点だろう。また、他の 曲はさほど衝撃的なものではないにせよ、場面には合っていた。 システムは流石に老舗エルフが作るADVだけ有って、台詞のバックログ、セーブ時のコメント記入欄などを完備。バグも 無く、1人クリア毎にOPにキャラが増えていく(当初白黒、全員攻略でフルカラーのOPになる)遊び心もあり好印象。ただ、 初回インストール時に原因不明(DirectX?)の音割れが出て、満足にプレー出来ないことがあった。全て入れ直した後は まったく問題無かったので根本原因は不明だが、万一不具合があった場合は1度アンインストを試してもらいたい。 原画は一般には七○葵で知られる「ながせまゆ」。ほんわかとしたムードを醸し出す独自のキャラクタ性を持っている絵柄 が、基本的には暖かいノリで主人公を支える、各ヒロイン達の立場にマッチしていたように思う。
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| 嫌判定属性:萌えラブコメ系ベテラン諸君 「陵辱」のキーワードに一縷の望みをかけている諸君 結論からちゃっちゃと言ってしまいましょう。「陵辱」ってのは嘘だろコラ。あれで陵辱路線を売りコメントに載せると 言うのは、ある意味犯罪だ。国産和牛を亜米利加産と偽るぐらい消費者を騙した行為である。 そりゃ確かに、刑法ならば陵辱と言うのは「暴行以外の方法で精神的・肉体的に辱め、苦痛を与える一切の虐待行為」 であり、雪之丞で言われる「陵辱ルート」は当て嵌まると言えば当てはまる。が、ここは逆に考えよう。陵辱は犯罪である。 だからこそ刑法にも載っている。だがしかし、日本警察は現場を押さえない限り、 「届けが来なけりゃ犯罪行為を犯罪と認定出来ない!!」 翻って雪之丞の各陵辱シーン、及びその後の彼女達の言動を見るに、許してどうするよ、ヲイ。 という訳で、内心はともかく、彼女達はそれを納得しちゃってるのである。ついでに、言うまでも無く主人公の雪村雪之丞は 不良でもなければ怪しい薬をキめてる訳でもないので、陵辱と言っても 「根暗でウジウジしてたのが暴発しちゃいました」 テイストである。甘え過ぎ。そんなんだから当然、事後に当人後悔しちゃって、当然二度目なんてある訳が無い。 こういう「ルート」、普通のメーカーさんはBADENDその1と呼びます。 また既に上でも書いたことだが、ラブコメの基本文法そのままに書かれたシナリオである以上、2つ以上この手のゲームを 経験した人間なら大なり小なり展開はデジャヴを覚えるものになるはずである。雛型と言っても良い。であるから、 言うまでも無いがシナリオにしろ、キャラクタ像にしろ、奇抜なものなど何一つない。春日せりなという規格外の化け物に 賭けたいのでなければ、そういうベテランな輩が、払う対価に見合う満足を得られるとは思えない。 |
| 個人的一押し:隣の美少女こと春日せりな。活発に遊んでいる子犬を見ているような和み空間が出来ます(笑)。もしくは 委員長・杉崎怜於奈も比較的良い感じに話がまとまってます。 |