ネットワークRPG“クレギオン”シナリオ#5
『バビロンの紋章』
プライベートリアクションXA1番外編
★七界の紋章は危機一髪!?
〜キャヴァリアーパイロット
セーラーアトラスG 華麗に参上〜
1/3
注;この物語は究極のフィクションです。なので、実在の人物・団体どころか『バビロンの紋章』のリアクションとも全く関係がありませんので、この話を歴史の一環として信用しないように(笑)。既存の作品等に類似した部分があるように見えるのは君の気のせいなので、これまた気にしてはいけない(^_^;)。
Act.1 喧嘩とブラッドボールは銀河の華
ダイハン・ジャガーズが好成績を納めるという悪夢のペナントレースより、1年。それは、天覇帝国の進攻とDスペースの拡大という、宇宙最大の危機が過ぎ去って1年、の事でもある。
今年のペナントレースは『これぞ、あるべき姿ですね』と某解説者が能天気に告げた通り、ジャガーズとアダン・クルセイダーズの壮絶な最下位争いと――ニューウェールズ・ギガンテス、シューメア・バーニングソウルズ、ガイア・ウルブスの優勝三つ巴戦線が繰り広げられていた。ほぼ日変わり定食状態で首位が入れ替わる今年のペナントレースは、ある意味で、下位戦線を争う2チームが、上位3チームのどこを『苛める』かでその首位が決まると言っても過言ではない。
さて、本日、某全天候型移動式球場にて現在の首位バーニングソウルズと戦うのは最下位のジャカーズである。ジャガーズもホームグラウンドを全銀河連邦ハイスクールブラッドボール大会(今年で、第4200回を数えるという由緒正しい大会である)の会場として占められているために、2カ月近く『死のロード』を強いられている。そのせいか、ここ暫くのジャガーズの『首位苛め』は熾烈さを極めつつある。今日の試合も正しくそのパターン、いきなりジャガーズの打戦がかつての天覇帝国よろしく大爆発、第1イニングが過ぎ第2回表、BS攻撃の始まる頃には、恐るべく事にBS1対DJ21という「おいおい、そんなに点数取るなら次の試合に少し回せば、負け越しばかりしなくて済むんじゃねーの?」という観点を既に越え「はて、これはバスケの試合だったかのう」というボケを真面目に繰り広げさせるような驚愕炸裂ダイナマイトどーん、なんだナンダこれは世の中なんかトチ狂ってるんじゃないのイカンいかんロリコンカイザーの逆襲かぁ!?的な展開を見せていたのである。
BSのファンとして名高いアダンの騎士、ハミエル・レスターは、そのトレードマークとも言うべきパンクなツンツンヘアーを天まで高らかになびかせながら――いやもとい、カチンカチンに固めてあるその髪はなびくなんてもってのほか、彼の意志の強さを象徴するように天に向けて突き上げさせながら、ビール片手にグラウンドを睨みつけていた。
「チッ、よりによってDJ相手にこの展開ってのは、悪夢以外の何物でもねぇ。今日は厄日か?」
長身に加えて黒を基調にした衣装は、攻撃的な装飾が照明を反射させて輝きをみせ、自然と人込みを彼から逸らしてゆく。そのままじーっとヤブニラミにマウンドに視線を投げていた彼の目に映ったものは――バトルシューターの鋭い投球が、ぱしかーん、という音も高らかにBSの人気選手の頭へ正確にぶち当たる姿だった。隣に座るへべれけおやじのラヂオからは
「おぉーっと、アタッカー、サブローの頭に見事投球がジャストミート!! ヘルメットの吹っ飛んだ脳天からは流血が炸裂してファイヤー!!」
というアナウンサーの雄叫びが耳に飛び込んでくる。だぁぁっ、五月蝿八月蝦選挙車(じゃかあしぃ)!!!!
打者はしたたか喰らった衝撃をものともせず、ぎりりと投手を睨みつけると、右手の中指をビシッと突き上げて『わしはもう我慢できんけんね、お前みたいな輩はブチ殺してくれるけん覚悟しんしゃい、往生せいや』とでも言うようにそのまま猪突猛進マウンドに向け一直線に駆け抜け、惚れ惚れする様なアッパーカットをぶちかました。小柄な投手の体は、大昔のボクシングマンガにある必殺ブローをバッチり喰らった敵キャラの様に宙に舞い、ザシャァァァアア、という効果音も高らかに顔面でマウンドをえぐりながら地に沈む。その姿が合図になったのか、両球団の選手がマウンドになだれ込む。
「おーっと、ルール無用のデスマッチ!!球界の生き残りをかけた場外乱闘の始まりだぁ!!」
無責任なアナウンスの一言がただでさえ暑くて苛ついていた観客の怒りに火をつけて、グラウンドのみならず、とうとう観客席でもあちこちで無差別級文句あるならかかってきやがれ俺は誰の挑戦でもうけるぜこの俺様が史上最強だぁバトルが怒涛の渦となって沸き起こり、あっと言う間にブラッドコロシアムはいまだかつてない程の恐ろしい熱気につつまれたのである。いや、合掌。
ハミエルは無謀にも立ち向かってくる観客たちを軽くいなしながら、いたる所から繰り出される拳をひょいひょいとかわして、マイペースにビールをあおっていた。グラウンドでの乱闘も、まだ終わりそうにもない。あちこちで雄叫びが聞こえて、ますます騒乱の渦が高まったその瞬間に――それは、起こった。