挿話:国立南聖ラグンギオーネ大学 7種族民俗学部
    ファルニシア教授の講義 第三項 「有翼人ウィンディルについて」

―――有翼人達ほど、このファンガルドで特異な存在はいないだろうな。
まず、外見的な特徴から行けば全体的に色素が少ないものが多い北部族と極少数ではあるが色素の濃い南部に部落を持つ南部落に分けられる。
主に全国的になじみのあるのは北部族だから、南部族は過去迫害されていたという歴史がある。
まぁ、今ではそんなことは無くなった訳ではあるが、今でも一部の部族…そう、霊峰アカーニァにある部落の殆どは直接的にではないものの避けているような節があるのは知っているな。
さて、少し話がずれたがここでは北部族の外見的な特徴だ。
前述の通り、色素が少なく金髪や銀髪が多いみたいではある。
耳長人に似ているが、聖霊感応能力ルフト・ライン・センシヴははるかに劣るらしい…まぁ、俺は有翼人じゃないからな。
又、美形が多いようだ…って、こらそこ。騒ぐんじゃない。
あぁ、後、鳥目だって噂があるが…この講義を有翼人が取ってないから真偽が確かめられないな。
…さて、その身体的な最もたる特徴だが、その背には二枚から十枚の翼を有していることが挙げられる。
翼の数によって、呼称が有るのは知っているな?
織翼セラフ座翼ガルガリィ智翼ケルビム等だ。
この翼によって飛行することも可能なのだが、鳥のように飛行し易い体型ではないのと自重の問題もあり、かなり短時間に絞られるようだ。
訓練すれば一時間くらいは飛べると聞いたが…まだ俺は見たこと無いな。
翼の数が多ければ多いほど彼らの神である「クリュシィース」の加護を受けやすく、神官職に就きやすくなるらしいな。
つまり、神様に受けが良いってわけか。
翼の枚数は生まれつきによって決まるらしい。
しかし、ここが重要だ。
翼の枚数は家系では決まらない。
つまり、半端もんの親からすごい神官が出たりするわけだ。
まぁ、親が二人ともすごい神官でもその子供がただの学者で終わるってのは、良くあることらしいしな。
さて、文化的に特異なのは…かなり信仰深いってことか。
あれだな…俺から見るとかなり面倒臭いことをやってるらしいな。
まぁ、ここら辺は自分で調べるように。
宿題にしとくからな。提出は25日まで。
…さて、大まかなこととしては異種交配を極端に嫌がること、それくらい覚えておけば大丈夫だろう。
そう言えば、これはかなり嘘臭い話なんだがな。
高位の神官になればなるほど「早死に」するらしい。
一般的な見解からすると神霊呪法ハイン・ドライヴの使いすぎで魂が疲弊するからなんだそうだが、心魂物理学ソウル・フィジオロジー的に見ると、かなりその可能性は低いらしいがな。
しかし、昔会った有翼人に聞いた話によると魂が神格化してきて星海に引かれるからだとか何とか言ってたな…
さて、次に食文化だが――――――
 
 

<<Reverse     Foward>>

■ MAIL ■  ■ BBS ■
■戻る■