夢No.13 98年?月?日の夢

おとしもの


   「はい。これ、落としたよ」
  後ろから、小さな女の子が駆け寄って来る。
  無邪気に笑いながら、その女の子は両手を僕の方へ差し出している。

  そこには、なにか不定形で奇妙なものが蠢いている。
  それは、なにか意味のある形をとったかと思うと、
  次の瞬間には、霧のような形の定まらないもやとなる。
  極彩色の虹になったかと思えば、灰色のくすみとなる。
  色も形も混沌の極み。生物なのか、無機物なのか・・・

  僕はそれを無感動に眺めながら、心の中でこんなことを想像している。

    湖面に女神が立っている。片手には光、片手には闇をのせている。
    女神は僕に問いかける。
    「あなたが落としたのは、この・・・・・・・」

  馬鹿なことを。いつまでたっても空想癖が抜けないんだな・・・
  現実に帰った僕は、改めて少女の手の上の混沌を見、にがい思いをもてあます。

  (・・・その気持ちは落としたんじゃない、捨てたんだ・・・)



   以下ダークサイド。未完。


もどる