夢No.7 98年7月6日の夢

コウモリ


  洞窟で一人。
  コウモリである僕は、悩んでいた。
  いったい僕は何者だろう?

  私には翼があるからといって、鳥達に取り入り、
  俺には牙と毛皮があるからといって、獣達に取り入り、
  結局、両グループから嫌われ、追われたという祖先のことを思いだす。
  彼の失敗は、自分が鳥でもあり、獣でもあるという錯覚、もしくは自惚れ、
  その自意識過剰さゆえだろうか? それとも単に八方美人さゆえだろうか?

  僕は敵が欲しくなかった。
  だから、味方を欲しがるのは都合が良すぎる、
  それなら、味方もいらないやと考えた。
  大勢に囲まれながら、孤独を感じるよりは、
  一人でいて、孤独を感じる方が救われる。
  しかし、その考え方は、結局敵しか作らなかったようだ。

  いったい僕は何者だろう?

  そうか。
  鳥でも、獣でもない。そのどちらにも属さない。
  異類だ。僕はコウモリなんだ。
  コウモリである僕は、鳥とも獣とも交われない。
  コウモリを愛せるのは、コウモリだけ。
  コウモリが愛せるのも、コウモリだけ。
  僕が求めるのは、同類であるコウモリなんだ。

  僕は闇夜の中を、洞窟から一人飛び立つ。
  そして、今日も彷徨っている。



   あ、念のために書くけど、
   フィクションだよ、夢。
   ま、多少は現実を反映してるかもしれんが・・・
   しかし、暗い。
   夢くらい、明るいのが見たいのにな。

   イソップ物語のコウモリの話が元ネタ。というかなんというか。
   小さい頃から、イソップやグリム、アンデルセン系の
   童話、好きだったからなぁ。


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