暇なので歴代の草薙流についてまとめてみた。
KOFシリーズが始まり新シリーズのオリジナル主人公として登場したのが草薙京である。この時は奈落落しや当時珍しい中段技の轟斧、二段足払いの八拾八式などを有しており少し変わったスタンダードキャラであったが戦略的には跳ばせて落とす普通なキャラで、足払いが使いにくかった闇払い、鬼焼きの性能が微妙に悪かったり超必が割と目も当てられなかったりで中間キャラに落ち着き、新キャラとしてはあまり目立たなかったようだ。
第二作KOF95で、京は大きな成長を遂げ、一挙に最強キャラの一人となる。その強さの理由は新システムである避け攻撃の霞裏肘とそこから繋がる新技七拾伍式改、更にそこから繋がる空中コンボであった。後に弱強の入れ替え入力が開発されると小足からも七拾伍式改→空中コンボが繋がるようになり、向かうところ敵なしであった。今作より長年のライバルとなる八神庵と親父が出演する。今でも今作が最高のKOFと支持する人は多いということは後に裏キャラとして95仕様の京が数多く出演していることを見ても納得のいく事実である。
第三作KOF96において当シリーズは大きな転換を遂げる。小中ジャンプの導入である。後にKOFの特色の一つとなるこのシステムだが本作においては一新されたグラフィック、演出、独特な操作感覚ゆえに発売当初にはかなり物議をかもしだした。実際に本作は様々な問題点を抱えていたが、その独自路線への挑戦は見習う点も多いと思う。
さて、96年度の京だが、遂に跳ばせて落とす戦略が変化し、闇払いが荒咬みに変わり接近戦仕様のキャラに大きく様変わりした。使えないと言われ続けていた大蛇薙ぎもMAX版では全身に攻撃判定を持つようになり細かい点でも強化が図られていた。実際、ガードポイントや当て身投げといった新要素や、多段ヒットによるガード弾きなどの恩恵をもっとも受けたキャラの一人ではあるが、ライバルの庵を初めとして鎮、クラークの三強には歯が立たず、中堅キャラの一人に落ち着くことになる。
第四作KOF97では95と96の中道路線を目指してアドバンスドとエキストラの二つのモードが導入された。不評であったゲージ溜めなどをエキストラ専用とし、ストZERO+96風のアドバンスドと分割したアイデアは見事であったが肝心のゲームバランスではまたも問題の残る作品であった。京の変更点としては超必に無式が加わったこと、荒咬みが弱体化したくらいだが95仕様の京が裏キャラとして登場した。しかし結局どちらも大きな変更はなく今一つぱっとしなかった。暴走庵、テリー、紅丸の新三強にはまたも歯が立たず地味な主人公であった。この年、京の弟子である真吾が登場する。
今までの総決算として登場した98ではシステム面では97から特に大きな変更点はなかったのだが登場キャラの増加とバランスの調整によってかなりゲーム性が増した。肝心の京は特に大きな変更点はなく空中コンボがやりやすくなった程度だが全体的なバランスの調整も合ってかなり上位キャラとも張りあえる強キャラに成長する。どこが強いと言うわけでもないのだが、トータルで見ると他界レベルで安定しており、連続技のダメージも高くポテンシャルは高かった。SNK VS CAPCOMは本作を参考にしていると思われる。それにしてもなんでカプコンはくらえーのボイスを採用しなかったんだろう。
新シリーズとなってストライカーシステムを採用して始まったKOFだが、ここで主人公が交代し、京は初の隠れキャラとして登場する。また京のクローン、京1、京2も登場、中途半端に昔の技が残っていて発売当初、京本人がいなかったころは京使いは苦労したことであろう。今作の京は96以降の荒咬みのある京である。新技がいくつか追加されており95から親しまれてきた琴月と独特のモーションで人気のあった無式が削除されている。その他は特に新味もなく安定した強さを誇っている。
SNK最後のKOFとなった本作ではアナザーストライカーとして草薙京の企画段階での前身である霧島翔が登場したりする。遠距離大Kがソバットから回し蹴りに変更されたり新技が多少追加されているが基本的な戦略は変わらない。SNKは今作を最後に他社の傘下に入りアーケードから撤退するとのことだが、またいつかこのシリーズの続編などで餓狼や龍虎のキャラ達とともに我々の前に姿を見せて欲しいものだ。
対戦格闘ゲームを支えてきた二大巨頭、SNKとCAPCOMが協力して制作された、まさにドリームマッチである。どことなく古さと郷愁を感じさせるシステムの中に両社競合の難しさを感じる。本作では京はSNK代表として扱われているようだが、性能的には今一つで、なによりくらえーのボイスがないのが一番違和感を覚える点である。KOFでも有数の必殺技の多彩さもその大部分の技を削除修正され、KOFとは一味違うキャラに仕上がっている。グラフィックもネオジオ筐体からナオミ筐体へと移行するに当たって一新されており、続編の制作も発表されていて新世代のSNKキャラの筆頭として新天地を切り開いてくれるに違いない。