<その2>
- 不完全優性なマルチプルアリールと4つの表現型ランク
AQUAZONEグッピーのもつ6つのローカスのうち、赤色/青色ローカス、黄色ローカス、グレイローカス、パターンローカスの4つは、互いに不完全優性の関係にある、約100種類(段階)のマルチプルアリールが存在します。そして、各ローカスは、対立遺伝子2個のレベルの合計によって、4ランクの表現型を作り出しています(下図参照)。例えば、パターンローカスに入った遺伝子のレベルが十分に高く、その合計が最高ランクになるとモザイク模様となります。
- 遺伝子レベルと表現型ランクの関係
- 遺伝子のレベルは約100段階まで存在する。対立遺伝子2つ(母由来のものと父由来のもの)のレベルの合計値によって表現型4ランクのうちのいずれかとなる。
- 上図の遺伝子a、bの組み合わせでは、ランク3の表現型となるが、aaのホモ接合体ではランク2の表現型に、bbのホモ接合体ではランク4の表現型に納まることになる。
- 各ローカスの4ランク
ランク1 ランク2 ランク3 ランク4 赤色系 (透明) 青色系 (透明) 黄色系 (透明) グレイ 明 やや明 やや暗 (黒) パターン パターンのランク3の「コブラモザイク」とは、キングコブラの示す尾鰭の模様(柄)のパターンのことを意味しています。
- グレイローカスは、アルビノ系と非アルビノ系とで、働き方が異なる。
- 赤色系、青色系、黄色系のランク1は透明で、他の色系の色をそのまま出します。3つの色系とグレイローカスがすべてランク1の場合は白色となる。
- 青色系が存在せず、ランク2以上の赤色系と黄色系が共存する場合は、各色系のランクに応じて様々な色合いのオレンジ色となる。
- 赤色系が存在せず、ランク2以上の青色系と黄色系が共存する場合は、基部が黄色系でその他の部分が青色系の2トーンとなる。
- 黄色系がランク1で、赤色系と青色系がヘテロ接合で共存し、なおかつ両遺伝子レベルの合計がランク2以上の場合は、基部が青色系でその他の部分が赤色系の2トーンとなる。さらに黄色系がランク2以上だった場合には、基部が青色系でその他の部分がオレンジ色の2トーンとなる。
- 鰭の色と模様
鰭の色は、目立つ色の他に数種の付随色で表現されていますが、全体の色の見た目(基調色)は、赤色/青色ローカス、黄色ローカス、グレイローカスのランクの組み合わせでほぼ決まります。ただし、尾鰭の模様(ソリッド、グラス、コブラモザイク、モザイク)それぞれにグラフィックスの組まれ方が違うので、同じランクの組み合わせを持っていても模様によっては基調色の感じが多少異なるように見えるようです。
- また、RREAがかかる場合も基調色や模様の色などがかなり違ってきます。特に、アルビノ系では、グレイローカスのランクは基調色ではなく柄の明暗(濃さ)を調節するようです(vs.非アルビノ系では基調色の明暗を調節する)。